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紙の本
満蒙開拓団 国策の虜囚 (岩波現代文庫 学術)
著者 加藤聖文 (著)
「王道楽土」「民族協和」の美名のもとに「国策の虜囚」となった満蒙開拓民。厳しい生活、敗戦で難民となった悲惨な体験、残留孤児をめぐる国策のツケ。移民の計画から終局、そして戦...
満蒙開拓団 国策の虜囚 (岩波現代文庫 学術)
満蒙開拓団 国策の虜囚
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商品説明
「王道楽土」「民族協和」の美名のもとに「国策の虜囚」となった満蒙開拓民。厳しい生活、敗戦で難民となった悲惨な体験、残留孤児をめぐる国策のツケ。移民の計画から終局、そして戦後史までの全歴史をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
満洲事変を契機として計画された日本各地からの農業移民は、日中戦争の本格化に伴い、陸軍主導の強力な国策となり、青少年までもが満蒙開拓青少年義勇軍として送り込まれた。開拓先で中国人農民の反発を受けながらの厳しい生活、そして敗戦がもたらした悲劇は今なお終わっていない。移民の計画から終局までの全歴史を辿る初の通史。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第1章 満洲移民計画の浮上
- 1 満洲事変と高まる移民熱
- 2 農村不況の深刻化と満洲移民
- 3 加藤完治の登場
- 4 関東軍の移民計画
- 5 拓務省の移民計画
- 6 救農議会と経済更生運動の始動
- 7 東宮鉄男の屯墾軍計画と試験移民の実現
著者紹介
加藤聖文
- 略歴
- 加藤聖文(かとうきよふみ)
1966年愛知県生まれ.早稲田大学社会科学部卒業.大和証券に勤めた後,早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程単位取得退学.現在,人間文化研究機構国文学研究資料館准教授.専門は,日本近現代史・東アジア国際関係史・アーカイブズ(歴史記録)学.主な著書に『「大日本帝国」崩壊──東アジアの1945年』(中公新書,2009年),『国民国家と戦争──挫折の日本近代史』(角川選書,2017年),『満鉄全史──「国策会社」の全貌』(講談社学術文庫,2019年),『海外引揚の研究──忘却された「大日本帝国」』(岩波書店,2020年,角川源義賞)など.
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紙の本
その後の悲劇は準備されている
2023/02/22 10:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
満蒙開拓団は、その後の悲劇の元となった。つまり、敗戦直後彼らはソ連兵に殺されたり抑留された者もいる。その満蒙開拓団は、どのように始められ終わったのか、本書は、わかりやすい一冊である。
紙の本
歴史家による通史
2023/11/06 12:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の敗戦時の悲劇として、ステレオタイプに語られがちな満蒙開拓団について政策史を中心に歴史を見渡した通史。
のっけから引き揚げの生き残りの言葉に胸が苦しくなるが、そうした悲劇を生んだ構造を伝える(単に国策だ棄民だと批判するのではなく)筆者の意図が、あとがきの言葉に集約されている。
「人の数だけ記録があり、真実がある。たが痛むジュンしあう記録を突き合わせて事実に迫ることが、満蒙開拓団の歴史に翻弄された人々に対する手向けでもあり、歴史学者としての責務でもある」