☆ミステリ × ホラー × SF × ダークファンタジー☆
2024/05/18 19:47
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ミステリ × ホラー × SF × ダークファンタジー
という感じの小説だった。
1994年、表面積が地球のおよそ30倍という観測史上最大の太陽黒点が発見され、その影響で世界各地が異常事態に見舞われ、1999年に世界は終わると決定づけられた。
そして1999年、終焉を迎えつつある世界。探偵の深騎の元に、ある依頼が舞い込む。
依頼人に従い、「クロック城」へ赴いた深騎たち。3つの時を刻む巨大な時計、無数の人面壁、そして首なし遺体が次々と現れ始める。
地球の終末、という特殊設定の中で、SEEMという特殊部隊や十一人委員会という謎の組織が登場し、もはや何でもありの世界に・・・
読み進めていく中で、南深騎と共にいる志乃美菜美の存在自体も1つの謎を形成し、実は・・・ という展開に。
また、事件は古風ミステリのような遺体の登場に首の消失と出現。城の構造上必ず抜けなければならないホールを犯人はどのように回避したかが、キモとなる。
そして、解決編。二転三転とする推理合戦は、面白かった。ホラー、SFそしてダークファンタジーと、多ジャンルを駆使したならではの推理パートだと思った。
面白ければ何でもあり、のメフィスト賞ならではの作品だった。
☆ミステリ × ホラー × SF × ダークファンタジー☆
2024/05/18 19:46
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ミステリ × ホラー × SF × ダークファンタジー
という感じの小説だった。
1994年、表面積が地球のおよそ30倍という観測史上最大の太陽黒点が発見され、その影響で世界各地が異常事態に見舞われ、1999年に世界は終わると決定づけられた。
そして1999年、終焉を迎えつつある世界。探偵の深騎の元に、ある依頼が舞い込む。
依頼人に従い、「クロック城」へ赴いた深騎たち。3つの時を刻む巨大な時計、無数の人面壁、そして首なし遺体が次々と現れ始める。
地球の終末、という特殊設定の中で、SEEMという特殊部隊や十一人委員会という謎の組織が登場し、もはや何でもありの世界に・・・
読み進めていく中で、南深騎と共にいる志乃美菜美の存在自体も1つの謎を形成し、実は・・・ という展開に。
また、事件は古風ミステリのような遺体の登場に首の消失と出現。城の構造上必ず抜けなければならないホールを犯人はどのように回避したかが、キモとなる。
そして、解決編。二転三転とする推理合戦は、面白かった。ホラー、SFそしてダークファンタジーと、多ジャンルを駆使したならではの推理パートだと思った。
面白ければ何でもあり、のメフィスト賞ならではの作品だった。
驚きの物理トリック
2024/01/15 19:10
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理の北山先生のデビュー作であり、メフィスト賞受賞作。物語の世界観がだいぶ変わっているため、好き嫌いが分かれそうな作品。また、大トリック一本勝負みたいな感じなのに、割と考えれば出てきそうなトリック。個人的には、なぜこの設定にしたのかが分からない。好きな人にはよく刺さる作品だと思う。
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終焉をむかえつつある人類の世界。探偵・南深騎と菜美の下に、黒鴣瑠華と名乗る美少女が現れた。眠り続ける美女。蠢く人面蒼。3つの時を刻む巨大な時計。謎が漂うクロック城に二人を誘う瑠華。そこに大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れた。驚愕のトリックが待つ、本格ミステリ。
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メフィスト賞受賞作です。デビュー作、トリックにはまあびくり・・・何故三つあるのか。綴じ込みの謎は有栖川先生が解説してくださってます。終わり行く世界での探偵活劇。ボウガンで幽霊をやっつける。ファンタジーに耐えることができて、変な名前ミステリが好きな方にははまるんじゃないでしょうか?
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有栖川有栖が褒めちぎってるのに騙された。
勝手な思い込みだけど、タブーが動機に絡んでくるなら
淫靡か耽美な感じに書いて欲しい。
唐突に結末で提示されても
「はあ、そうすか」としか思えない。
ううむ。
結局、設定世界(の価値)観を理解できなかったところに
私の敗因があるんだな。
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はこの作家さまの小説の雰囲気が大好きです。
北山さまの描く、荒廃した世界の温度の低さ、
そして狂っていながらも、独自の法則で秩序立ったうつくしい空間。
その特異な場で語られる、さらに異常な「推理小説的事件」を読んでいると、
現実から肉離れを起こした脳髄が、
閉じられた世界の中をぐるぐると回っているような、おかしな酩酊感を感じます。
「クロック城」でも、その閉じられた世界は健在です。
舞台設定が「終末」なのですが、
荒廃して乾いた空気と、冷たいセンチメンタリズムの折り合いが最高。
ただ、この極度に作り物めいた世界に拒絶反応を起こす方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ツボにはまる方は、とことんはまると思います。
巻末の解説によると、ノベルス発売当時は、後ろが袋閉じになっていたそうです。
たしかに、数段構えになっている解決部は、作品の雰囲気を味わわずに回答だけ見てしまうにはもったいない面白さでした。
ちなみに、私はメインらしきトリックは分かりましたが、最後に明かされる「●が●●されていた理由」(あまり意味はありませんが、一応伏せます)には驚愕。
作品世界と見事に融合していて、こちらも非常に異常で、うつくしいものでした。
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メフィスト賞受賞作、本格ミステリという謳い文句に惹かれ買ってみたものの……。
正直読了後にスッキリしないのは好みではないので、私にとってはハズレでした。
なんだろ…この作者厨二病か?と思った。かっこいいキーワードとか出せば作品の格が上がるわけじゃねーんだぞ。…すいません。私には合いませんでした。どの登場人物にも感情移入できなかった。
しかしなぜ有栖川有栖がこの作者を絶賛してるのか分からない。有栖川は好きなのになぁ。
ていうかこれ本当に「本格ミステリ」に分類されるんだろうか。
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ちょっとすっきりしない感がのこる気がする。
不思議な世界観。わかるようなわからないような世界だったけど
これがこの人の味なんだろうなぁ。
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2007/10/18 Amazonにて購入
2008/5/8~5/11 山形から伊丹への飛行機内で読了。
第24回メフィスト賞受賞作。帯に有栖川有栖氏の絶賛推薦文句があったが、その推薦に偽りなし。久しぶりに新人の面白い本格ものを読めた。舞台設定は非常に不思議な世界。その世界に引きずり込んでぐいぐい読ませてくれる。トリックも秀逸であるが、未読の人のために、その後がすごい、とだけ書いておく
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第24回メフィスト賞受賞作。
終焉を迎えつつある世紀末の時代設定。
「これはSFかっ?」と突っ込みたくなる設定なのに、淡々とした語り口についのめり込んでしまった。
亡霊をボウガンで退治する探偵が主人公、世紀末の日本なのに城を舞台として繰り広げられる連続殺人、眠りの遺伝子云々・・・
あらゆるパーツが非日常的。
なのに、最後まで読ませて、しかも逆転し続ける結末。
初読みの作家だけど、なかなか侮れないかも。
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トリックのまずさが際立ってしかたがなく、壁に現れる顔も、埋め込まれた遺体とあとは目の錯覚って。
遺伝子系の病気であるという眠り姫の独白も、それは無理でしょう、と、いう感じ。
幽霊まで出てきているので、その中で人殺しがされても幽霊が犯人でもいいのでは?
何度も幽霊には物理的な攻撃はできないと説明をしているが、いや、実際主人公の鞄を奪った子供を捕まえたのは、幽霊でしょう?
最初の数ページでした嫌な予感がそのまま持続し、読み終わって後悔。
それでも★1つにしなかったのは、時間の感覚を知るための時計のアイディアが割と、シュールで面白かったから。
しかし、ボウガンで幽霊を殺したり地球防衛軍的な団体やら眉目秀麗な天使やらが出てくるのにそれらがほとんど意味ないなんて、不思議。
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初めて北山猛邦さんの作品を読みました!お友達のおすすめで読んでみました。
今まで読んできた推理小説は物などを使った凝ったトリックというよりも、いかに人の心理を欺くか…という方に重点を置くものが多い印象でしたが、この本はトリックのほうがとても凝っているような気がします。
舞台はだいぶファンタジーっぽい設定などがありますが、実際の推理等にはファンタジー要素はまったくありません。ちゃんと説明できるようなトリックでした。
感想は…私は結構新感覚で面白かったです。へええ~、こんなトリックもあるのか、という感じ。舞台のファンタジーな感じも、特に抵抗感はありませんでした。
この作者さんの他の作品も読んでみたいと思います!
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北山さんの城シリーズ。
私が初めて読んだ北山さんの本でもあります。
ちょっと読み進んだ段階での感想は
「あぁーこれラノベなんじゃないかなぁー」
だったんですが、とりあえず最後までそんな印象でした。
表紙の売り方を間違えてる気がします('-')
内容は設定にそぐわない(と言うのも失礼ですが)
がっつりミステリーで、雰囲気とかけはなれていて
そこで逆に驚いた、みたいなカンジでした。
事前に物理トリックが得意な作者さんなんだよと
教えられて読んでなければもっと驚いたことでしょう。
幻想的な雰囲気で
色んな(解かれない類の)謎が散りばめられていて
終わる世界の前の廃頽的な雰囲気を漂わせていて。。。と
そういったものを求めて読んだのだったら良かったでしょうが
ミステリーを読むつもりだったのでちょっと色々と苦痛でした。
最終的に事件自体は綺麗に解決するんですけど
説明が付けられないものへのもやもやが残るので
設定大好き人間としてはそこら辺が物足りなくて
もやもやもやもやします。
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世界が滅ぶまであと僅かという世界観のミステリー小説とは珍しいし、この方のトリックはある意味斬新。とはいっても、トリックはある程度予測がつきました。首なし死体の理由には絶句でしたけど。
鍵だの十一人委員会だの、ミステリーには必要性あるのかなぁと思ったりしますが、まぁ個性ということでしょうか。なんかスッキリしないです。
あと、別に悪いとは言わないけど、表紙から想像できないくらいとてもラノベっぽい…。