紙の本
わくわく!
2015/12/11 19:38
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投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾辻行人氏の館シリーズの中でも特に
評判の高い一作。
上下巻で構成され、
題名通り時計がモチーフとされる。
シリーズの中でもかなり多くの人が殺されるが、
あまりグロテスクではなく、純粋な謎解きが楽しめる。
読み終わった後すぐに下巻を読みたくなる。
電子書籍
ホラーですね
2018/12/19 10:23
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「時計館」は古峨精計社前会長の古峨倫典が本シリーズでお馴染の奇矯な建築家中村青司の助けを借りて建てた館で、旧館には数多い時計が保管されています。時計塔のある新館は娘の永遠(とわ)の死後に建て、完成後まもなく古峨倫典は死亡し、養子の由季弥が相続し、実質的な管理は伊波紗世子が請け負っていました。ここには少女の幽霊が出るという噂があり、オカルト雑誌がそこへW**大学超常現象(ミステリー)研究会のメンバーとともに取材に行くことになります。その雑誌の新米編集者は、かつて「十角館」で島田潔と行動を共にした江南孝明で、彼が島田潔こと新進推理作家鹿谷門実にこの企画のことを知らせたため、彼も取材班とは別に時計館を訪ねることになります。最初の訪問では伊波紗世子に断られますが、後で推理作家の推理力を買われ、故古峨倫典が残した不可解な「沈黙の女神」の詩の謎解きを依頼されます。こうして彼が新館で、時計館にまつわる過去と詩の意味を調査している間に、旧館にこもって交霊会をやる予定だった取材班のメンバーたちが霊媒師の光明寺美琴(こと寺井光江)が姿を消したのを皮切りに次々と仮面をかぶった殺人鬼に殺害されて行きます。凶器は時計館にある時計。外へ出るための鍵は光明寺美琴が持っていたため、メンバーたちは逃げることもかなわず戦々恐々としながら時を過ごす羽目になります。
おぼろげにW**大学超常現象(ミステリー)研究会のメンバーの過去と殺人との関係が分かってきますが、本当のところはどうなのか、そして誰が生き残れるのか。。。緊張状態で下巻に続きます。
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも人里離れた奇妙な屋敷が舞台だが、今回は鎌倉というメジャーな観光地での話でどうなるかと思ったが、やはり面白い。いつもどうり警察の捜査もなく、名探偵の活躍も無いままにどんどん進んでいってしまうが、やはり綾辻氏の術中にはまりながら読みふけってしまう。いつも屋敷の見取り図があるので、読者にはありがたいと思う。
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期待が強すぎ、それに満たなかったせいであまり評価を高くできない。でも、やっぱり館シリーズの雰囲気はいいな。
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館シリーズ、時間あるいは時計に関わるトリック、美少年、そして江南くんの再登場。
最初は、登場人物の名前を覚えられず読み進めずにいたけど、鹿谷さんが出てきてからは、もうそんなの関係なく先が気になってあっという間に読了してしまった。
途中で、ふっと思ったんだよ。
ん…?なんか早いなって。
小説の中だから、いらない所は省略される。
それでも、あれ?って思ったんだよね。
その違和感を残させる綾辻さん凄いわ。
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面白い。いわゆるクローズドサークルで閉鎖された空間で殺人があると。テンポもいいしトリックも素晴らしい。
しかし解説で米澤穂信さんも言ってるけどあらためて読んでみると大胆不適きわまりないねwww
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館シリーズ
作家となった島田潔と編集者となった江南孝明の再会。島田のマンションの隣室に住む霊能者・光明寺美琴。雑誌「ケイオス」の取材で古峨倫典のたてた時計館へやってきた取材班・小早川茂郎、内海篤志。大学のミステリ研究会のメンバー、瓜生民佐男、河原崎潤一、福西涼太、、樫早紀子、新見こずえ。急遽メンバーから外れた渡辺涼介。小学生の時に付近に合宿でやってきていた瓜生、河原崎、樫、渡辺。そこで出会った少女。少女との会話。時計館の旧館で霊視をする取材班。最初の夜に消えた光明寺。翌日の夜殺害された樫と渡辺。こずえにが目撃した犯人と思われる人物。逃げた方向から消えた犯人。古峨の娘・永遠の部屋に残されたウェディングドレスと「おまえたちが殺した」というメモ。自分の部屋に閉じこもりカメラのチェックをしていた内海の前にあらわれた犯人。
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亡霊が住むとうわさされる時計館での連続殺人を描くミステリー。
話の構成は館の中のエピソードと館の外でのエピソードが交互に語られるというものになっています。
趣味の話ですが、108個の時計が一斉に鳴り響くという設定はなんだかぞくぞくするものがあります(笑)これで事件が起こらない方がおかしい(笑)
上巻は館やそれにまつわる人物の背景の説明などが中心となるので事件はなかなか起こらないですが、それでもあまり退屈することなくすいすい読んでいけました。
クローズド・サークルから忽然と消えた霊能者に若くして死んだ館の主人の娘、引き裂かれたドレス、そして仮面の殺人鬼、とわくわくさせる設定が多数。下巻へのお膳立てはきっちりと出来上がっているだけにこれからの展開が非常に楽しみです。
第45回日本推理作家協会賞
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色々と、ヒントが見えてきたような…でもきっと分からないんだろうな(笑)
こういう推理小説大好きー。下巻に向けて、ドキドキというかゾクゾク〜。
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新装改訂版で再読。やっぱり素晴らしい。
事件の派手派手視差、息詰まる展開、意外な真相に美しいラストシーン、とどれをとっても文句なし。
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館シリーズのミステリ。
奇妙な館を設計することで有名な中村青司が設計した時計館が舞台。
108個の時計、霊能者による交霊会、振り子の部屋、針のついていない時計塔。
このいわくつきの館で起こる、凄惨な事件の前篇。
館の間取りがあり、奇妙な設計であることが容易に想像できる。
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本格ミステリーの金字塔。十角館の殺人も良かったけど、いやはや、上下巻で700ページ以上あるのですが、グイグイと引き込まれ一気に読んでしまいました。綾辻行人氏の館シリーズ・・・全巻読破したくなりました。
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今回はいつもの語り部・江南と探偵役・鹿谷が館の中と外で話が展開していく。
一緒にいなくて大丈夫!? と思った通りにやはり殺人劇の幕が開いてしまう。(ミステリーなのだから当たり前)
十年前に亡くなった少女の話をきっかけに、ずるずると明かされていく過去。
まだ何かあるのだろうという期待通りに話は進んでいく。
人が殺されるまでは、降霊会なるものをやろうとしているのだが私はホラーは苦手である。
サクサクそこは進ませていただいた。
これで安心…と思ったのに、殺人が起こってからも怖いなんて。
下巻がすぐ読みたくなる上巻であった。
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20年ほど前の名作ミステリーということで期待しすぎたほどの意外性は無かったけれど、狂気と仕掛けの見せ方はシンプルながらも美しくてぐいぐい楽しく読めた。
せっかくの特殊な建物なんだから密室トリックとか使って欲しかったなあと。
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館シリーズ5作目。上下巻でのレビューです。
本作のトリックはあまりにも大胆かつ大掛かりすぎて、思いつきこそはすれ、
例のイリーガルな時計が頭にあって、可能性から除外していたのですが、
単にそれは自分の読み間違いだと、後で気づきました。
※というか、同じ箇所で読み間違えてる人が結構いるようで
大時計のある、振り子時計の形をした、
時計が大量に置いてある時計館に閉じ込められるクローズドサークルです。
十角館同様、"そして誰もいなくなった"のように人がどんどん殺されていきます。
最終的に登場人物は必要最低限くらいになっちゃいます。
十角館同様、探偵は密室の外にいます。
犯人はどうかを書くとネタバレになっちゃいますね。
ラストは館、崩れ落ちます。
雰囲気は、まぁ綾辻全編通してですが、本作もいい感じに本格です。
サバイバルゲームとなってしまったキャラクターたちの
サスペンスも十分に伝わってきます。
殺人の動機が短絡的過ぎる気がしますが、大量殺人の場合だと
ある意味、仕方ないのかなと。
最後まで楽しく読めました。お勧めです。