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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/11/08
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/286p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-005588-1
読割 50
紙の本
任務 松本清張未刊行短篇集
著者 松本清張 (著)
単著・全集未収録だった松本清張の貴重な短篇を精選。自身の従軍体験を反映した表題作から、実在の事件をモデルにした作品まで、国民作家が終生問い続けたテーマ「組織・社会と個人と...
任務 松本清張未刊行短篇集
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商品説明
単著・全集未収録だった松本清張の貴重な短篇を精選。自身の従軍体験を反映した表題作から、実在の事件をモデルにした作品まで、国民作家が終生問い続けたテーマ「組織・社会と個人との葛藤」を凝縮した全10篇を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
「屍体の重量がずしりと腕先にきたとき、はじめて私に任務らしい感情が充実しました」――。国民作家が終生描き続けた「組織・社会と個人との葛藤」をテーマに、これまで単著・全集未収録だった短篇小説を精選。自身の体験を反映した戦争小説から実在の事件をモデルにした小説まで、巨匠のエッセンスを凝縮した全十篇。没後三十年記念企画第二弾。
【目次】
任務(1955)
危険な広告(1954)
筆記原稿(1957)
鮎返り(1955)
女に憑かれた男(1956)
悲運の落手(1957)
秘壺(1960)
電筆(1961)
特派員(1979)
雑草の実(1976)
解説:権田萬治【商品解説】
収録作品一覧
任務 | 5−26 | |
---|---|---|
危険な広告 | 27−54 | |
筆記原稿 | 55−72 |
著者紹介
松本清張
- 略歴
- 〈松本清張〉福岡県生まれ。「或る「小倉日記」伝」で芥川賞、「昭和史発掘」で菊池寛賞を受賞。ほかの著書に「点と線」など。
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紙の本
松本清張にまだ未刊行の短編があったなんて
2022/12/06 16:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
松本清張が亡くなったのが1992年8月だから
今年(2022年)で没後30年になる。
今でも多くの愛読者を持つ国民的作家に、
まさか「全集」や短編集にこれまで収録されてこなかった作品が
まだあるとは驚きだし、
しかもそれらの作品が決して駄作でないことに
あらためて松本清張という作家の偉大さに気づかされる。
それが2022年11月に刊行された、『松本清張未刊行短編集 任務』だ。
この短編集には表題作である「任務」のほか、
「危険な広告」「筆記原稿」「鮎返り」「女に憑かれた男」
「悲運な落手」「秘壺」「電筆」「特派員」「雑草の実」の
全10篇が収められている。
これまでに刊行されなかったということなので
初期の頃の作品が多いが、
半生を綴った自伝作品「雑草の実」は1976年のもので
しかも清張の若い頃の生活を知る上で貴重な作品といえる。
しかも、これらの作品群はバラエティーに富んでいて
「危険な広告」は社会派作品だし、「鮎返り」は恋愛もの、
「悲運な落手」は将棋の対戦を描いた作品(私のオススメはこれ)、
「秘壺」は清張ならではの美術界を題材にしたもの、
「電筆」は速記を生み出した伝記小説と
読みごたえのある短編ばかりといえる。
これから松本清張を読もうと考えている人だけでなく、
すでに清張作品を読破してきた愛読者でも堪能させる
短編集であることは間違いない。
紙の本
のちの作品と補完し合う作品
2022/12/04 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの単行本や短編集に未刊行未収録の10篇を収めた短編集。1950年代から70年代のもの。
清張の軍務体験に基づく表題作のほか、のちの数理小説を彷彿とさせる男女もの、自伝風の作、新聞社の広告や特派員を主人公にした作品も。
清張ファンには必読の書である。