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商品説明
藤原氏が国政を掌握した摂関政治をへて、上皇による院政へ。都市域が拡大し、平安京が“京都”へ変貌する胎動期における、政務のしくみや運営方法・財源などを政治権力の転変とともに活写する。【「TRC MARC」の商品解説】
藤原氏が国政を掌握した摂関政治をへて、上皇による院政が始まる。政務のしくみや運営方法・財源などを、政治権力の転変とともに活写。寺院造営や人口増加で都市域が拡大し、平安京が?京都?へ変貌する胎動期を描く。【商品解説】
目次
- 摂関政治・院政そして都市京都―プロローグ/藤原道長の登場(上皇と摂関政治/円融上皇の政治と文化/藤原兼家の執政)/藤原道長の時代(執政就任/「政」から「定」へ/人事権の掌握/陣定の掌握/外祖父・摂政/大殿道長の信仰と出家/コラム1 仮名文字と国風文化)/藤原頼通から後三条天皇へ(摂関家代替わりの混乱/道長・頼通期の荘園/摂関政治の限界/後三条天皇の登場/後三条親政の荘園整理/平安京中枢の復興)/白河院政の成立(後三条親政から白河親政へ/藤原師通政権の盛衰/寺社強訴と院政/院政確立/院政を支える軍事貴族たち/専制的院政の継承/コラム2 北面の武士)/都市京都の変貌と権門都市の成立(平安京の変質/法成寺から白河へ/摂関家と宇治/天皇家の権門都市/コラム3 熊野御幸の変容)/貴族社会のありかた(貴族社会のしくみ/儀式と政務/人事のしくみ―叙位と除目―/受領と貴族社会)/京都と芸能(祭礼の場/郊外の遊興/貴族住宅の変容)/仏教と中世王権―エピローグ
著者紹介
美川 圭
- 略歴
- 1957年、東京都生まれ。現在、立命館大学文学部教授。 ※2021年11月現在
【主要編著書】『白河法皇』(KADOKAWA、2013年)、『院政』(増補版、中央公論新社、2021年)。
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中世を学ぶには京都は欠かせない
2022/09/18 11:40
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投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「京都の中世史」第1巻で、10世紀後半から12世紀の初めを対象とする。朝廷というステージで、藤原氏が国政を握る教科書でおなじみの摂関政治が展開される。藤原道長の登場である。上皇による院政へ移る。白川院政と聞けばイメージが出てくるであろう。
平安京は計画的に建設された都市であるが、時代の変遷で荒廃した時期等を経ている。それでも都市域が拡大し、平安京が京都へ変貌していく。その胎動期ともいえる時期における摂関政治や院政での政務のしくみ、その運営方法、支配を進めるにあたって必要な財源などを政治権力の転変とともに現代に蘇らせる。寺院造営は政権運営に必須であるが、その寺社の強訴等々を私たちの前に示してくれる。
目次を見ると、プロローグ、1 藤原道長の登場、2 藤原道長の時代、3 藤原頼通から後三条天皇へ、4 白河院政の成立、5 都市京都の変貌と権門都市の成立、6 貴族社会のありかた、7 京都と芸能、仏教と中世王権―エピローグとなる。
もちろん、現在の京都は第二次世界大戦でほとんど爆撃されていないが、平安京を示すものは地下にあり、応仁の乱や豊臣秀吉の都市づくりで大きく変貌している。しかし、やはりこの時期が京都として変貌する時期といえよう。中世、中世都市に京都は欠かせない。