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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/02/26
- 出版社: 青弓社
- サイズ:19cm/211p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7872-3447-6
読割 50
紙の本
占いをまとう少女たち 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ (青弓社ライブラリー)
著者 橋迫 瑞穂 (著)
「占い/おまじない」はなぜ女性を引き付けるのか? 雑誌『マイバースデイ』の変遷と社会的・文化的な背景を重ね合わせて読み解き、1980年代から2000年代の少女と占いの関係...
占いをまとう少女たち 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ (青弓社ライブラリー)
占いをまとう少女たち
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商品説明
「占い/おまじない」はなぜ女性を引き付けるのか? 雑誌『マイバースデイ』の変遷と社会的・文化的な背景を重ね合わせて読み解き、1980年代から2000年代の少女と占いの関係性を浮き彫りにする。【「TRC MARC」の商品解説】
少女向け占い専門雑誌「マイバースデイ」を軸に女性誌やファッション誌にも目配りして、1980年代、90年代、2000年代の少女と占いの関係性を描き出す。宗教ブームやオウム真理教の影響、女性の社会進出なども絡めて、社会的・文化的な背景を解き明かす。【商品解説】
目次
- 序 章 雑誌「マイバースデイ」とその時代
- 1 「宗教ブーム」のなかの「占い/おまじない」
- 2 変化する「占い/おまじない」
- 3 雑誌とジェンダー
- 第1章 現代社会での宗教の位置とその変遷――ピーター・L・バーガーの議論を手がかりに
- 1 宗教の「世俗化」とは何か
- 2 近代化での社会の変容と「世俗化」
- 3 宗教の「市場」化と消費者の出現
- 4 宗教が若者に見直されるとき
著者紹介
橋迫 瑞穂
- 略歴
- 〈橋迫瑞穂〉1979年大分県生まれ。立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程修了。同大学・大正大学非常勤講師。専攻は宗教社会学。
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紙の本
占い雑誌がコミュニティーとして機能していた様子と、その変容、少女たちの精神世界への参入などを綴った本。
2021/09/08 17:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変興味深いのですが、これは入口に過ぎないのではないだろうか。もっと多角的にもっと深く掘り下げて欲しい気がする。
魔女は現在、カウンターカルチャーの巨大な領域を占め、世界に対して異議を突き立てているのだが、雑誌『マイバースデイ』の、「白魔女」という概念は、少女たちをはげましつつも、従属的な性であることについては、妥協策しか示せず、少女は恋に生きて、可愛らしくあれという、はなはだ保守的な傾きを強化するものであったようだ。
時代とともに、少女の共同体は崩れ始め、社会に適応する個人といった、実利的な要素が浮上し、それとともに、スピリチャルな要素が出てくる。
この流れは、自己啓発本の類も説明するように思う。
価値判断を避け、うまく立ち回るための手口を求める人々。
不合理な陰謀論は、うまく行くはずのことが、うまくいかないことを、隠蔽するものだろう。
社会性が個人に要求することとの齟齬を、自分を変えることで適応しようとする思考形態は、日本では絶対的な力を持つが、これは、新左翼の敗北からなのか、保守が巨大であるからなのか。
誤魔化しが肥大する。