紙の本
良いです。
2024/05/01 04:22
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投稿者:スッチー - この投稿者のレビュー一覧を見る
良いです。とても素敵です。興味のある方にはオススメです。読みやすいです。分かりやすいです。スラスラ読めて良いです。
紙の本
今読んでもドキドキする
2016/12/15 17:02
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投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初版のイラストを活かした表紙が素敵。いっそ、初版と同じく縦長にしてほしかったぐらい。解説はすべてについているわけではありませんが、入門書として良いのではないでしょうか。解説でなんとなく言葉の意味や背景を読んでから、詩を読み直すと情景がわかりやすくなって良かったです。
紙の本
俳句ではなく、なぜ短歌なのか
2002/07/17 00:19
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
与謝野晶子の「みだれ髪」は短歌の歴史を塗り替えた作品といえる。短歌というと、その他にも啄木の「悲しき玩具」とか茂吉の「赤光」とか、有名な作品が多い。そのことは、短歌が文学として評価されている証左ともいえる。
その一方で、俳句が多くの句作者がいるにもかかわらず、作品として残るもがほとんどないのはどうしてだろう(有名は句はたくさんある。ここでいうのは、それらをまとめた作品集としてのことだが)。たった十四文字の違いで、心の鬱屈や高揚を描ける短歌と違い、俳句のなんと不自由なことか。空想で俳句を作るなとよくいわれるが、短歌が想像の翼で勇躍しているのに、どうしてそれがいけないのだろう。
俳句の不自由さこそが、その世界を純化するという考え方があるとしたら、そのことで新しい力がそがれていないか。そんなことを思っている。
≪鳳晶が 詠みし罪の子 暮れの春≫(夏雨)
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乙女のバイブル。不安や悩みを抑えながらも、力強く自己肯定(一歩間違えばナルシストだけど)している姿勢は気持ちいい。スタンダードすぎてこの歌を取り上げることには気恥ずかしさも感じるけど、「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」のインパクトはやっぱり大きい。一度聞いただけで覚えたもん。
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いやらしくってこわくって、なんて女らしい女。ガンダムVS与謝野晶子だったら与謝野晶子が勝てる気がします。
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読んでるこっちが恥ずかしくなるくらいメロメロでトロトロ。 情熱的でその上セクシャルな香りさえ漂わすんだから、当時どれだけ衝撃的だったことか…。
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不倫絡みのうたをいけしゃあしゃあと出版しちゃうあたりどうかと。泥棒猫猛々しい(笑)って感じだし嫌な女だなあと思う。でも、色っぽい本です。赤裸々なのに秘められている、切々とした「夜の神」への愛の詩。醜い恨み言、装って彼を待つよろこび。他人の閨の中を覗いてしまった背徳感。フェロモンと心意気を感じます。
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やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
臆面なき自己肯定、おのれのお色気惜しげもなく晒しちゃえる女っぷり・・・
彼女は女の子のインディペンデンスの象徴のように見える。
しかし同時に、「鉄幹という男性がいてこその晶子」ならば、
彼女の文学のすべては、ものすごく依存的な気もする。
その意味で、キラキラと輝く才能のうらの苦悩も見たい気がした。
彼女は、過剰に主体的に生きていて、
それと同じくらい、過剰に依存して生きている。
えーまとまらないけど、要するに
男の寂寥を洞察することでしか、主体的な行為がない印象を受けたの。
なんていうか、彼女の生き方は、女のすべてのコントラディクティヴな要素を
含んでいるようですごく切なくて。
私これからどうやって恋愛の文脈のなかで
目を醒まして生きていけばいいのだろうって思ってしまった。
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恋=生きる意味だった、人生の一瞬。
そんな高揚を誇らしげに宣言した詩集。
時間を越えても色褪せることはない。
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訳全部にはついてなかった……。でも雰囲気素敵です。こんな風に綺麗に言葉使って創作とか出来たらなーと思います。
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浦野所有。
くろ髪の千(ち)すぢの髪のみだれ髪
かつおもひみだれおもひみだるる [第260首]
<訳>私の黒髪の、千筋もの豊かな髪の、みだれ髪よ!
思い乱れるたびごとに、さらに乱れる私の心よ!
与謝野晶子の歌って、なんだか難解ですね。『みだれ髪』は第1首からして、あまりにも象徴的過ぎて現代語訳&解説がないと、何のことやらさっぱりわかりません。でも、それぞれの31文字のなかに晶子が選んだ言葉の一つひとつが、とても美しいんだよなぁ。あふれる恋心を率直に歌った、あまりにも心地よすぎる歌群です。
新潮文庫版では、『みだれ髪』全399首のうち、70種について訳と詳細な解説があるので、初心者でもその独特の世界を堪能することができました。
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「くろ髪の千すじの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもいみだるる」「み」の繰り返しによって拍節され刺激される官能。晶子は鉄幹との間に12人も子をなすとともに生涯歌作に明け暮れたが、こうした情熱的な歌を紡ぐことのできる精神性がそうした生活を支えていたのだと思う。「清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵会う人みなうつくしき」歌人の感性の深さを思う。
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言わずもがな。
でも現代の文脈で読んでもすげー過激やなーと思う。
フェティッシュな意味じゃなくて
感情というか、心の疼きみたいなもの。
お気に入りは
やははだの あつきちしほに ふれもみで さびしからずや みちをとくきみ
実際、触ってもらえなくてさびしいのは自分なくせに!
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さすが…。
肉食系女子といわれる現代の女性性を超越した積極的かつ率直な歌があふれていた。
歌を通して通じあい、自分の感情を素直に出せるというのは時代も手伝ってか。
羨ましくもあり、自由な恋愛を抑圧され、それ自体が罪であるように非難された時代に、ここまで抵抗し、羽ばたいた晶子の感性は強い。
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思春期に読んだころは、あからさまな表現が好きになれなかったけれど
今読むと、女として共感できる歌もありました。
短歌は鑑賞も入門レベルなので、評価する自信はありませんが、好きな歌はいくつもあります。