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紙の本
僕たちに残された大いなる課題
2002/07/14 17:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
司馬遼太郎さんが亡くなられた朝の、産経新聞に載った最後の「風塵抄」のタイトルは「日本に明日をつくるために」というものだった。まさに遺書のように、僕たちに残されたタイトルではないか。この短い言葉こそ、司馬さんが僕たちに残してくれた大いなる課題を云いきっているともいえる。
それだけではない。この本に収められた数多くの文章に、司馬さんが残してくれた英知と勇気がある。「神戸の人は、神戸が好きだった」に始まり「神戸や阪神間、それに北淡町の人達は、えらかった」で終わる震災の月のような文章をもっともっと書き残してほしかった。
司馬さんの死から何年も過ぎた。あれからも悲しい犯罪は後を絶たないし、経済は破綻したままだ。こういう時、司馬さんならなんていうだろう。僕はいつもそう思う。