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著者 安部 公房 (著)
終りし道の標べに (新潮文庫)
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評価内訳
2009/07/17 19:14
投稿元:
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戦時中、多感な青春のドラマの上に徐々に迫りくる巨大な支配力――徴兵という国家の強制を拒否し、故郷日本を捨て、遠く満州の地を一人、自己の占有をめざして歩き続ける「私」。何故に人間はかく在らねばならぬか?(裏表紙より引用) 現在は真善美社版で出版されているようですが、今回読んだのはこちらの新潮文庫版です。 昭和23年に真善美社から初版が刊行され、昭和40年に冬樹社から改訂を加えられ刊行された新版に依拠しているそうです。 言わずと知れた(?)安部公房の長編処女小説です! こちらも「ノート」形式です。安部公房の作品って本当にノート形式が多いなあ。しかもこの作品はその原点なんですね。時間も結構前後します。 内容は非常に難解。読みににくくは無いです。 彼が何を言いたいのかを考えると難しくなります。 読後感はいつもの通り。 この小説は、安部氏の経歴に深く関わりがあるようです。 読むちょっと前に新潮社の安部公房全集12に本人が書かれた年譜があったので、複写申請をして今手元にあります。p.464-467 昭和20年の体験として、戦後の満州が苛酷な無政府状態にあり、「不安と恐怖の反面、ある夢を私にうえつけたこともまた事実である」とあります。 また、作中で主人公(語り手)であるTはサイダーを製造していましたが、安部公房自身も昭和21年には「行く先々で、占領軍から家を追われ、転々と市内を移動。サイダーを製造して、金をもうける」とありました。 この小説の執筆中であろう昭和22年は、不安定な精神状態の中リルケの「形象詩集」に多大な影響を受け、「物」と「実在」に関して誌を書いていたようです。 その結晶がこの「終りし道の標べに」だったんですね。 数年後には「赤い繭」や「デンドロカカリヤ」のようなシュール・リアリズムを反映した作品を次々と発表し、華麗な変身を遂げますが、これは必読ですね。 手元に置いておきたい小説です。真善美社版も読んでみます。
2016/03/25 12:39
安部公房の処女作だそうで、らしいっちゃらしいんですが読みにくい本です。 第二次大戦終期~終戦時に、徴兵を逃れて中国に逃げた主人公が、徴兵を逃れるあたりの話を書いたノートと、その話を巡る議論など。 序盤は、創作内創作と、それを書いている人間の並行した話のように進行するため、時系列が複雑である。時系列を理解したとしても、理解したと思った瞬間にわからなくなる表現が出てくるため、小説のアイデアを巧妙につなぎ合わせたようにも見える。 第二章からは、中国のどこかに囚わえられている筆者の話なので、大きな流れは理解しやすくなるものの、進んでは戻り、戻っては止まる、安部公房らしい「しんどい」話が続く。長く語るセリフなど、読んでいてげっそりするものの、ほとんど情報が増えていないのは、なかなか辛い。 安部公房小説の真髄である、追うか逃げるかという視点で見ると、逃げつつ追うという形なのだろうけど、他の作品に比べると、得体のしれない追ってくるものや追うものがわかりにくい。 薄い本だが、読み終えるのには時間がかかってしまった。
2022/10/25 19:37
壮年〜晩年の安部公房の作品と比較すると、モチーフやストーリーの構成よりも、哲学的なアプローチが際立つ作品。 処女作と言うだけあって荒削りな分、壮年期には見られない初々しさや、若者らしい苦悩も感じられる。 壮年期の作品群は安部氏の世界を何度も精製、昇華して複合的に仕上げているのに対し、この作品はありのままの思いを主人公に託した自伝的なものがある。 テーマの「かく在ること」は、なんと難しいのだろう。純然たる存在としての有機物などありえないのか。 ひとつのコミュニティからの逃避は、「逃避」ではなく、別のコミュニティへの「移動」に過ぎない 。そして一切を放棄し、捨て去られた現在の先にあるのは何か? ちょっと読みにくいけど、テーマや世界観はやはり安部公房らしく、最高。晩年に再校してくれてたらもっと傑作になってただろうなぁ。
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