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評価内訳
2012/04/14 21:50
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この小説は大阪出身の社会主義者管野すがの生涯を描いている。 今から81年前、1911年の1月24日に明治の大逆罪の名のもとに幸徳秋水以下11名の死刑が執行された。朝から11名を殺しつづけ、冬の日が早くも暮れたので、ただー人の女性被告菅野すがは翌25日に処刑された』。 瀬戸内寂聴はこの日の毎日新聞朝刊に書いていた。明治政府に殺された菅野すがは1881年この西天満2丁目で生まれた。父の職業は代言人(現在の弁護士)であったが、菅野すがが生まれたころには鉱山事業に転職している。 父親の事業は成功し、彼女が7歳の時、住居を東区今橋(船場)に移している。しかし、父親の事業好調も長く続かず、すがが10歳になると各地を転々と移り住む生活になる。しかも、その間に母は死亡。すがは継母に育てられ、寒村自伝では「幼少の折から継母のため苦しめられた」と書いている。 瀬戸内寂聴の新聞記事はこう続く。『私は、この事件について書き「遠い声」という小説の形で発表した。それからすでに20数年たつ。この事件を調べていて、人間の判断がいかに曖昧(あいまい)なものか、裁判が如何に権力に都合よく利用され、市民の味方に立たないかを知らされた』。 瀬戸内晴美の「遠い声」は死刑前日の朝から始まる。『まだ夜は明けない。重苦しい目覚め。今日もまた生きていた。いつまでか……。(略)朝、目が覚める時、どうしていつもこんな肉感的な追憶に襲われるのだろうか』。菅野すがは、獄中の闇の中で、自分の上を通り過ぎていった男達を思い浮かべ、自分の生きぎまを追憶する。 小説家になろうと宇田川文海に弟子いりし、女権拡張と廃娼を唱える女性記者として活躍した若かったころ。 紀州田辺での荒畑寒村との出会いと結婚。社会主義運動に傾斜し、幸徳秋水との激しい恋愛。男に従属して生きていく道を放棄し、一人の人間として生きてきた彼女の人生。 明治政府は社会主義を弾圧。手造りの小さな赤旗を振ったことで仲間の大杉栄、山川均、荒畑寒村等が獄中にいれられてしまう赤旗事件で、管野すがは警官の残虐ぶりを目のあたりにする。 社会主義者に対する政府の監視は日増しに厳しくなり、幸徳秋水への原稿依頼が全くなくなり、生活は困窮し追い詰められていく。 そんな時、労働組合出身の宮下太吉が明治天皇を爆弾で暗殺しようという話を持ってくるのだが……。 この計画は実行前発覚。天皇暗殺の計画は、弾圧絶好の口実となる。事件と何の関係もない入間を死刑にし、彼らとすこしでも知り合いであれば検挙して脅した。裁判は非公開、新聞記事も政府の発表そのままで、国民は事件の真実を知らされなかった。事件の全貌が明らかになったのは第二次世界大戦敗戦後である。 当時、事件の本質を見抜いていた石川啄木は「ココアのひと匙」で『はてしなき議論の後の/冷めたるココアのひと匙を啜リて、/そのうすにがき舌触りに、/われは知る、テロリストの/かなしきかなしき心を」と詠んだ。
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