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奥さんがもう少しまともな人であれば
2019/01/28 15:18
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
マクベスは悪人だし、最後に退治されてしまうのは当然なのだけれど、マクベスについては、なぜか同情してしまう。奥さんがもう少しまともな人であれば彼も思いとどまっていただろうに。かつて中川財務相が酒で失態を演じてしまったあとの出勤時に、彼の奥さんが「日本一、がんばれ、がんばれ」と見送っていた姿をテレビで見た記憶がなぜか思い出された。あの時、あの励まし方は逆効果じゃないかなと危惧していたのだが、結果は大臣の自殺という最悪の結果になってしまった。もちろん、同じにしてしまうと、中川夫妻にはもうしわけないのであるが、要は気の弱い男は奥さんの操縦次第ということなのかもしれない
紙の本
おもしろかった
2016/04/20 19:11
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投稿者:よしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
将軍マクベスが反乱を引き起こす話だが、あちらこちらになるほどと思わせるセリフがあり、すごく考えさせられた。
シェイクスピアの本は何冊か読んだが、この本が一番おもしろいと思った。
紙の本
英語ではないので・・
2022/03/31 21:34
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「山が動く」など、独特の比喩は、実感が湧かない。どうしてその言葉が出てくるのか。唐突な印象。訳本によく見られる特徴。やはり、原文でないと韻律の美しさなどは伝わってこないのか。
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ボードレールの「理想」(L'Ideal)に曰く「深淵のように深いこの心が求めるのは、/あなただ、マクベス夫人よ、罪にくじけない魂」。 「いいは悪いで、悪いはいい(Fair is foul,foul is fair.)」というコンセプトのもとに成りたっていると思う。絶えず希望の中に絶望があり、絶望の中に希望がある。その意味で、Time and the hour runs through the roughest day.とThe night is long that never finds a day.はこれをよく表現していると思う。個人的にシェークスピアは「時」という概念を非常に重視すると考えているが、彼の時に関する考え方を知る上で、「明日、また明日、また明日と(Tomorrow,and tomorrow,and tomorrow)〜意味は何一つありはしない(Signifying nothing)」の有名な「人生は歩きまわる影法師(Life's but a walking shadow)」を含む部分は落とせないと思っている。
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内容は読む前から知っていたもの。
あまり好きではないので避けていたけれど、子供のためのシェイクスピア
カンパニーの公演に行くので買ってみた。
感想は、思っていた以上でも以下でもない。
が、思っていたよりもかなりサッパリした内容だし、かなり短い。
理由は巻末の野崎先生の解説で分かりました。
なんとなくシェイクスピアっぽくない惜しいところがちらほら。
短いからか、マクベスはじめ登場人物がちょっとペラペラな気がしてならない。
マクベス婦人はもっと悪妻かと思っていたけど、思っていた程ではなかった。
亡霊の使い方ももったいない。もっとマクベスを苦しめるか、怒らすか
狂わして欲しい。
フリーアンスのその後はどうした?
一瞬だけ出るヘカティとは何ものか?
魔女たちで始まったら、魔女たちのエピローグで終わって欲しかった。
森が動くアイデアだけは面白かった。
まぁ、当時の台本が残っていないのだから、シェイクスピアが書いた状態が
どうだったかは分からないけど、ちょっと不完全燃焼。
かなりの駆け足で小ざっぱりとまとまっている。
だからこそ、色んな演出がされるんでしょうね。
そして、相変わらず小田島先生の翻訳は読みやすくおもしろい。
魔女たちの七五調はナイスです。
すごい日本語力だわと、感動。
シェイクスピアは、本で読んでイマイチでもお芝居や映像になると
感動するものも多いから、芝居は楽しみにしてみる。
(H21.7 自)
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「人生はただ歩き回る影法師、哀れな役者だ。 出場の時だけ舞台の上で、見栄をきったりわめいたり、 そしてあとは消えてなくなる。」
映画から観たせいか、マクベスに腹が立ちすぎて
最後はスカっとした。もはや悲劇でなく喜劇。
しかし表現の多彩さは流石。
よくもまあ此処まで言葉を尽くせるものだと。
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「いいは悪いで悪いはいい、濁った霧空飛んでいこう。」
あの有名台詞、「綺麗は汚い、汚いは綺麗」を読みたくて借りたのだけれど、上記の言葉になっていた。
いや、こっちのが正しいのか?
なるほど、、難しい。
そもそも、桜庭さんの『青年のための読書クラブ』で載っていたので読みたかったのだよ。
内容は、思ったより悲劇ではなかったかな。
もっと、ドロドロしているのかと思ったけれど、結構あっさり。
それにしても、訳の素晴らしさに唖然。
言葉に出してみると、あまりの美しさ、に驚く。
テンポが良すぎる。
他にもシェイクスピア、読んでみたくなったのですよ。
【3/5読了・初読・市立図書館】
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通勤で読むのに手頃なサイズ、台詞の表現も面白い、これを機会に全集に挑戦か。勇者マクベスが己の野心で身を滅ぼす。野心を魔女がそそのかすという形で表す、こういう表現の歴史もきっと面白いだろう。原題:Macbeth
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自分の持っていたイメージより遥かに面白かった。
全体的に詩的で、短いながらも読み応えがある。
興味深かったのはマクベスの葛藤の描写。
オセローが比較的単純な人物だったのに対し、マクベスは相反する感情と願望に引き裂かれそうになっている。
魔女の甘言があっても、妻の導きが無ければ多分永遠に王の座を奪う事は無かっただろう。この点、なんとなく以前読んだ「白い巨塔」の主人公を思い出してしまう。
しかし最後は少しあっけないように思えた。マクベスの最期をもう少し描いて欲しかった。
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約1000年前のスコットランドでの王権簒奪、そして回復に到る史実をもとに書かれたシェークスピア悲劇の作品のひとつ。忠臣であり武勇の誉れ高い将軍マクベスが魔女に翻弄され、妻に後押しされ、苦悩葛藤のすえに王権を簒奪するも罪の意識さいなまれて・・・・。評価の高い作品として解説にも多くの評論が紹介されている。そんな見方もあったのかと同じストーリーの多彩な読み方・解釈にはただ関心するばかりだ
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12月21日に新国立劇場の資料室で2000年9月27日に上演された鹿賀丈史さんがマクベス役の舞台の台本を読んだ。その後、映像ライブラリを30分ほど見た。これが結構印象に残り、白水ブックスで読んでみることに。この本は高校の図書館にあったのを覚えている。450年前に英国生まれた著者の本を現代の日本で日本語で読む。
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先日の伊坂作品のレファレンスとして読了。
読む前から気になっていたことだが、やはり原語で読んだほうが面白かった気がする。
さて、中身としては、魔女の予言とマクベスの野心、そしてマクベス夫人という存在などなど、どうやら最初から結末を匂わせる内容が少なくない。
まあ、シェイクスピアの四大悲劇に名を連ねている作品なのだから当然だが。
しかしながら、観客(もしくは読者)に与えられたキーワードがどのように物語の舞台で現実となっていくかは、予想以上に面白い展開だった。
長すぎない作品であることも手伝ったか。
機会があれば英語で読もう。
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2016/06読了。マイケル・ファスベンダーの映画『マクベス』を観て、原作を。
映画で話の展開が早いと感じたけど、原作もほぼ同じだった。後書きによれば、戯曲としては短い作品だそうで、アップテンポに作られているのかな。
野心のために悪事に手を染めて、ほどなく錯乱。いったい何をやってるのかと思うけど、それが人間の業なのか…
みんな、予言を聞くと正気を失うんですね。
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2017/06/24
前回のAs you like it とうってかわって、今回は悲劇。殺人を働いて悪魔にとりつかれたようなマクベスの芝居、ぜひ生で観てみたい。
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とても短いし、あらすじもシンプルです。
この物語がセンセーショナルで、耳目を集めた時代があったんだろうなあ、というのが適切な感想なのかわかりませんが、そう思ってしまいました。
これほど有名なのは、それほど後世の作品に影響を与えたからで、それら後輩の産物に慣れ親しんだわたしにとっては、刺激が少なかった。そういうことなんだと理解することにします。
あるいは戯曲ですから、単に物語としてではなく、(当たり前ですが)上演されることを念頭において書かれていて、役者の見せ所がふんだんにあって、舞台装置から照明・音響効果など、演出のしがいが大いにあるので、その点が大変優れている、といえるのかもしれません。
そうであれば、この作品は読書体験に基づいて感想を述べるより、いくつかの舞台を観て感じるほうがいいのでしょう。