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商品説明
少年時代にビートルズに憧れた。すべてはビートルズで始まった。そしてこのままビートルズを終わってもいいと思っている男のロックについての文章を集めたもの。ただし分量はロック以外のことについて書いた方が多い。ロックはしかし一貫して底を流れている。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
1990年3月、ポール・マッカートニー来日公演前後の村松雄策
2019/05/12 19:02
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌『ロッキング・オン』創刊時からずっと何かしら寄稿されているライターの1人であり、かつてミュージシャンであり、小説家でもある著者が1990年前後に書いた文章を集めた1冊。刊行されたのが1994年だから、もう四半世紀も前のことなのだ。
でも、著者の文章の書きぶりは何年経っても変わらない。取り上げられる題材もほとんど変わっていないのではないか。それは、著者が成長・深化していないということではなく、かなり早い内に文筆家として完成されており、それを21世紀になっても維持していると見た方が良いように思う。
それでも、実際には四半世紀も前のトピック的なことが題材にされていたりするので、隔世の感はあるにはある。まあ、確かに著者が40歳になる前後のことなので、今から思えばまだまだ若いなあという感じがしてしまうところもあるからだろう。
そんな中、やっぱり読み応えがあるのはビートルズに関する文章だ。ジョン・レノンの映画が上映された時期でもあったようだけれど、それより何より1990年3月にポール・マッカートニーが24年ぶりに来日公演を行なった時の文章が、ほんとうにうれしさに満ちていて良い。あの頃の自分の気持ちも思い出してしまった。
以前、別のところでも書いたけれど、殊更理由を述べることはできないのだけれど、松村雄策の書いた文章、特にビートルズに関する文章は、この世の中で最も信頼できるものだと思っている。そんな松村雄策がポールのライブを観て、書いた文章なのだ。良くないはずがないではないか。