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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1998/05/08
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/301p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-760201-6
文庫

紙の本

ファイアボール・ブルース (文春文庫)

著者 桐野 夏生 (著)

ファイアボール・ブルース (文春文庫)

税込 524 4pt

ファイアボール・ブルース

税込 520 4pt

ファイアボール・ブルース

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みんなのレビュー48件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

こんな凛々しい女についていきたい

2002/05/11 11:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

凛々しい女が存在すると言うことを再認識させてくれた。
馴れ合いや,年功序列的な格が重要視される女子プロレスの世界で,これを拒否しあくまでも実力で勝負する選手火渡の姿を付き人の視点でカッコ良く描いている。
読んでいてこんな女になら付いていっても良いと一瞬思ってしまい,男としての弱弱しさを認識してしまったがんりょであった。

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紙の本

痛快!

2004/02/20 13:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

愉しい。桐野夏生といえば、年々よりシリアスな、より深い小説を書いて評価も高いし、それはそれでもちろんいいことだが、10年ほど前に書かれたこの小説はまたえらく気楽に読める。やはりストーリテラーとしての才能は半端ではない。痛快時代劇、という言い方があるが、そんな言い方がぴったりの痛快さ。
だが、「痛快」の後にジャンルとしてはどういう言葉を当てはめたらいいのか。広く言えば、何しろこの作家だからミステリーなのだろうが、異色なのである。舞台は女子プロレス界、ファイアーボールと呼ばれる熱く強いレスラー火渡抄子が主人公で、その付き人の、こちらはどこかの競馬の馬のように負けてばかりの近田というのが語り手である。
外国人レスラーの失踪事件が中心にあるからミステリーには違いないが、当然ながらファイトの描写もあり、それがまた(女子プロレスに関心がなくても)魅力でもあるし、さらにはいじめやら経営やらといった業界の話題もある。それぞれの話が頂点に達する結末部は、それらが相互に絡み合うさまが見事である。
火渡の強烈な個性に魅力を感じる読者は多いだろう。特に女性に受けるだろうという気がする。かっこいいのである。だが、その火渡の魅力を引き出しているのは、実は茫洋として愛すべき語り手、近田であって、これも非常にいい。
珍しいことに作者の後書きが付いていて、「荒ぶる魂」という言い方で、闘う女への思い入れが記されている。思えば桐野夏生の小説は、いずれも「闘う」女たちの生き様を描いたものだった。

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紙の本

一気読み

2002/06/02 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説というよりコミックを読んでいるような感じでしたが、軽く一気に面白く読み終えることができました。ミステリですが、プロットやトリックよりもキャラ中心の話だったのにも好感が持てました。ヒロインの女子プロレスラーは寡黙(不言実行)で派手さはないのに、並のヒーローよりも男気があって存在感がありました。日ごろ頼りない男どもに業を煮やしている女性読者はさらに胸がすく思いがするだろうと思います。

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紙の本

あこがれとため息と

2001/11/14 16:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は、あとがきで真っ先にこういっている。女にも荒ぶる魂がある。
 実にもって同感だ。男と同様、女にだって戦闘本能というものがあるからだ。そして、女だって毎日戦って生きているのだ。悪いやつとか、理不尽な世の中とか、自分自身と。
 ファイアボール・ブルースで描かれている女子プロレスの世界は、この3つがとてもわかりやすい形で存在している。そして、その世界で少しも輝きを失うことなく戦い続ける火渡抄子は、かっこよすぎる。かっこよすぎるけど、あこがれずにはいられない。
 彼女に憧れ、付き人をしながら強くなろうともがく近田は、多くの読者の代弁者だ。もし、胸の中に少しでも荒ぶる魂の炎が灯っているならば、きっと近田と一緒になって、火渡を見つめ続けずにはいられないだろう。もっと強くなりたい、もっとかっこよく生きたいと、心の底から願いながら。

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紙の本

闘う女のかっこよさ

2001/03/31 23:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:太田コロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんといっても主人公近田が付き人をやっている、女子プロレスラー火渡抄子がかっこいい。
 著者が後書きで名前を出しているとおり、彼女のモデルは神取忍であろうが、男より男らしく、ストイックでそして強い。
 ミステリーとしての謎解き自体はたいしたことないかもしれないが、この火渡抄子の描き方が秀逸なのである。ひたすらかっこいいのだ。それだけでもこの本を手に取る理由になる気がするのだ。

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紙の本

強い女性像

2008/06/22 23:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る

プロレス自体への興味が薄く、試合を観たことも殆どない為、入り込むのにやや時間が掛かりました。
しかし同性として、心身ともに強い女性には憧れます。
私利私欲でもなく、正義感でもなく、信念だけで生きている火渡は格好良い。
それだけでも読む価値あり。

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紙の本

プロレスを知らない人でも楽しめる

2020/10/13 13:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

プロレスは女子プロどころか、何も分からない状態。技の名前は全く分からない状態の私でも楽しく?読む事が出来ました。著者の作品は痛い描写がとめどない事が多いのですが、今回はプロレスって事もあり、そこは倍増しています。単にプロレス物ではなく、しっかりとミステリーが組み込まれているので、普段プロレスを見ない人や私みたいに分からない人でも充分に楽しめる内容になっています。著者の作品の中ではグロさは低めです。

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2004/11/30 15:39

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2005/05/08 18:00

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2006/02/01 00:46

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2006/05/15 19:31

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2006/10/16 14:35

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2007/02/16 23:05

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2009/04/08 23:37

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2009/08/08 21:45

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