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- カテゴリ:幼児
- 発売日:1998/05/13
- 出版社: 福音館書店
- サイズ:30cm/1冊
- 利用対象:幼児
- ISBN:4-8340-1539-4
紙の本
よるのようちえん (日本傑作絵本シリーズ)
【ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ(1999)】夜の幼稚園にはだれもいません。みんなうちへ帰りました。どこからか、夢の子どもが現れて、夜の幼稚園で遊びはじめます。...
よるのようちえん (日本傑作絵本シリーズ)
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商品説明
【ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ(1999)】夜の幼稚園にはだれもいません。みんなうちへ帰りました。どこからか、夢の子どもが現れて、夜の幼稚園で遊びはじめます。そっとさん、すっとさん、ぬっとさん、ぱっとさん、ぽっとさん…さてみんなで何人いるでしょう?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
谷川 俊太郎
- 略歴
- 〈谷川俊太郎〉1931年東京都生まれ。詩人。著書に「ことばを中心に」「母の恋文」など。
〈中辻悦子〉1937年大阪府生まれ。洋画家。絵本に「まるまる」がある。
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紙の本
ふっと素敵な夜の世界観
2021/12/20 10:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
よるのようちえんに現れる不思議な小人?妖精?さんの物語。
物語といっても、何かをするわけではないのです。
どういう存在かも分かりません。
ただそこに、たたずんでいるだけ。
幼稚園のあちこちに、そっとそっといる。
その言葉の響きと世界観がたまらなくいいのです。
何も起きない物語。でも、なんだか読み終わると穏やかな気持ちになります。
紙の本
懐かしい
2019/04/16 09:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼稚園を卒園した息子に読みました。
思っていたものと違って、ストーリーよりも絵と音を楽しむ作品でした。
芸術的で、本の中に引き込まれていくような魅力的な絵本でした。
紙の本
さよよんなららら~ん(笑)
2017/04/28 17:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よるのようちえんを写真をもとにした絵で描かれてて、順番に登場する不思議な妖精みたいなものが、ようちえん中を遊びまわっていく話。外が明るくなってきたら、「さよよんならら~ん」と去るのがとてもかわいく、おかしくて真似したくなる(笑)
紙の本
幼稚園
2017/03/18 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人に読んでもらいたい絵本ですが子供にも、良さが分かるようで子供が大きくなったときにまた読んでもらいたいです。
紙の本
よく知っている、誰も知らない場所
2016/09/20 15:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:coco - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日通って、慣れ親しんでいる幼稚園も、見方を変えると、とたんに不可思議な場所に早変わり。
小人のような妖精のような不思議な生き物たちが現れて、幼稚園は夜もやっぱりにぎやか。
見慣れた場所を不思議な空間に変えてしまう、ことばの魔法使い谷川俊太郎さんの魔法に感服。
紙の本
場所が保持する人生の記憶
2009/11/25 22:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
写真をよくみると、園庭に遊具の影があったり、窓際に日が射していたりすることから、本書は文字通りの「夜の」幼稚園を描いたのではない。
では、「夜の」とは何を意味するのか。
それは、「目に見えない」「理性では捉えられない」こと、ここでは、幼稚園のあちこちに埋め込まれた「場所の記憶」を指す。
有名な『まっくら森のうた』の「光の中で見えないものが、闇の中で浮かんで見える」という歌詞を参照するとよい。
光-それは理性・意識に対応している-にもとずく、「あれは○○である」「これは△△のためにある」という「見える世界」の知識を取り払うことで、より身体や情感に根差した、知覚されない、すなわり「見えない」知識が露わになるのである。
本書がなんとなく恐く感じられることがあるのは、「見えない」世界を提示されることで、意識のレベルでは自己解体の不安がよぎるからである。
見えない知識は、理性による知識と異なり、輪郭はぼやけ、「……である」と明確には規定できないものである。本書の中の、語彙としては意味を成さない音声の羅列がそれを表している。
また、絵本の読み手にとっては、この言葉にどのようなリズム・情感を乗せて読むかによって自分の解釈や個性を発揮できる。
明確には捉えられないこれらの「場所の記憶」に属する知識は、しかし、理性による知識以上に、人間個人の生命力の源泉を担っている。たとえば、われわれ大人にも「思い出の場所」がある。その場所は、その人固有の経験や人間関係と結びつき、固有の価値を持って、その人の人生を彩り、生きている実感をもたらすのである。
「場所の記憶」とは、こうして、一義的には「私が記憶する、その場所についての記憶」であるが、私自身の主観に視点をおき、それが「見えない」ことを考慮すると、あたかも/まさに、「その場所が記憶する、私の人生の重みづけ」である。
そうした記憶の集積地である幼稚園の「夜」を描いた『よるのようちえん』は、「(今は大人になった者も含む)大勢の幼児が、自分の人生を作り上げてきた思い出がしみ込んだ場所」という、幼稚園の性格を見事に描き出しているのである。
本書が描く「場所の記憶」の観念は、マニアックな姉妹作『白ゆり50年』でより分かりやすく提示されている。
紙の本
まだ幼稚園に通っていない3才の娘も口ずさむ摩訶不思議な言葉
2003/02/15 23:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎さんの「めのまどあけろ」が、娘と私の大好きな本。本屋さんで見つけたこの絵本を作者だけ見て買ってしまった。でも大正解、裏切りませんね。言葉のリズムのいいこと。娘に読み聞かせる時に「なんじゃこりゃ」とつい読み返してしまうおもしろさ。
大人でさえ口が回らなくなる摩訶不思議な言葉を三才の娘が遊んでいる時、口にしてびっくり。大人になっても本棚から消えることは無い絵本だと思う。
紙の本
みんなが帰った後のようちえんは…。
2001/03/27 12:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川さんがつむぎだすことばの響きと、中辻さんのモノクロ写真とカラフルな絵が、ふしぎな世界をつくりだしている絵本です。
みんなが帰った後の夜の幼稚園は、どうなっているのかな? 誰もいなくなってから、ダレカさんたちががやってくるのです。この絵本の「ようちえん」では、とってもふしぎなダレカさんたちがやってきます。
中辻さんの写真と絵の組み合わせが、ダレカさんたちの夜の「ようちえん」を楽しく描いています。モノクロの写真の上で、カラフルなダレカさんたちが楽しく踊っています。
谷川さんのことばは、とてもとても美しく、楽しい響き。字の上を行き来する、色とりどりの星がことばのリズムをさらに高めます。そして、ラストには、谷川賢作さん作曲による「よるのようちえん」の歌付き!
学校だと「怪談」になってしまう夜も、幼稚園だとこんなに楽しい。ぜひ声をだして読んでくださいね。気持ちいいですよお。
【B◎◎KRACK】 No.59 2000/11/08発行
紙の本
そーっとのぞいてみてごらん、夜の幼稚園を・・
2000/09/06 18:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぐりぐら - この投稿者のレビュー一覧を見る
「よるのようちえん」。タイトルからして絵本にしてはミステリアス。
表紙も黒を主体に効果的に緑や赤のラインがほどこされていて、
とってもシャープです。
昼間はにぎやかすぎて姿を見せることはないけれど、
夜になったら「すっとさん」「そっとさん」たちが主人公。
教室、遊具、トイレ、幼稚園児とおんなじように、
夜の子供達もあそびまわります。
谷川俊太郎さんの文が簡潔でいてとても躍動的。
夜の子供達はお化けとはちょっと違って、
宇宙人っぽくカラフルで愛嬌たっぷりに描かれています。
おすすめは7本の足を持って回りながらうごく、「もっとさん」です。
あさひがさすと、みんなあわてて「さよょんなららら〜ん」と
いなくなってしまいます。
きっと、よるのようちえんをのぞいてみたくなりますよ。