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商品説明
【講談社ノンフィクション賞(第21回)】「よど号」を乗っ取り、北朝鮮へと亡命した赤軍派九人は、その後どのように生きたのか。ハイジャック計画、金日成との謁見、拉致活動の全貌…理想を捨て、仲間を裏切り、全世界に及んだ彼らの秘密工作の全貌を解明する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高沢 皓司
- 略歴
- 〈高沢皓司〉1947年大阪市生まれ。記者、編集者を経て、ジャーナリストに。90年以降、北朝鮮訪問を重ね、田宮高麿ら亡命者への取材を続ける。著書に「歴史としての新左翼」など。
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紙の本
誤った思想が人生を狂わせる。 よど号赤軍派のかつての仲間でもある著者の渾身のルポルタージュ。
2023/01/04 10:49
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「反対だけが実績です」というポスターを目にしたことがある。
予算に反対しておきながら「私たちがやりました」と平然と言えてしまう人々のことを言ったのだろう。
では、その人たちが政権を担ったらどうなるか?
「反対ができない国」「選挙がない国」が出来てしまう。
1970年3月31日。
「われわれは赤軍派だ。北朝鮮へ行け!」
羽田発福岡行きの日航機「よど号」は、学生たちにハイジャックされてしまう。
「我々はあしたのジョーである」
「世界同時革命」という妄想の末、多くの人の犠牲の上に彼らは北朝鮮に渡った。
「首領様の金の卵」として遇され、「主体思想の戦士」に染め上げられていく。
赤子の手をひねるように簡単であり、赤子の手をひねるように残酷なことだ。
考えるのは首領様であり、人民は手足である。
失敗は自分の責任であり、成功は首領様のおかげである。
「よど号赤軍」は、朝鮮労働党の手先となり、日本人拉致事件に関わっていく。
北朝鮮に渡った赤軍派。その家族。彼らに嫁いだ日本人妻。彼らに拉致された被害者。そしてその家族。
誰一人、幸福になったものはいない。
彼らの革命が成就されることはない。
誰の支持も得ることはないからだ。
誤った思想が人生を狂わせる。
取り返しの付かないことになる。
よど号赤軍派のかつての仲間でもある著者の渾身のルポルタージュ。