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紙の本 |
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- 税込価格:43,890円(399pt)
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商品説明
【産経児童出版文化賞(第47回)】アフリカの奥地から南米の高地まで、地球に生きるふつうの人の家と暮らしぶりを克明に写しとった、世界ぐるぐるおもしろ住宅訪問記。30年にわたる取材の中から選びぬかれた1700点余を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小松 義夫
- 略歴
- 〈小松義夫〉1945年生まれ。東京総合写真学校に学ぶ。南米、東欧を皮切りに、世界各国で人の暮らしを中心に取材を続けている。著書に「K2に挑む」など。
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紙の本
生活の中心としての家の魅力。
2001/03/27 16:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界は広いなぁと、つくづく感じる1冊です。
世界中のふつうに暮らす人々の写真を撮って30年という著者の写真集です。生活の中心としての「家」がたくさん集まっているのですが、その多様さに驚かされます。迫力満点です。
土でできた家。藁葺き屋根の家。山の上の家。木の枝と草でできた家。石を積み上げてでできた家。まっ白な家。おとぎ話にでてきそうな家。天井に穴をあけた家。地下の家。超高層アパートの家。川にうかぶ家。
そこで人々は生活しています。どこに住んでいても、みんなたくましく生きています。生きるってすごいなぁと思います。
明日もがんばろう!と、思わせてくれる本です。そういう意味で、子どもより、おとな向きかもしれません(笑)。
【B◎◎KRACK】 No.52 2000/09/20発行
紙の本
大人でも写真集として十二分に楽しめる本
2017/11/14 13:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界各地の伝統的な住居が豊富な写真で紹介されています。それぞれの地域の気候や風土に合うよう工夫された住居からは、ピカピカの最新製品など揃っていなくても(いや、揃っていないからこそ)、十分に幸せそうな雰囲気が伝わってきます。
書店では絵本のコーナーに置かれていますが、大人でも、写真集として十二分に楽しめる本だと思います。
けっこう分厚くて立派な本ですが、簡易そうな糊付け製本なので、大きくガバッと開いて大丈夫かな?という感じがちょっとします。
紙の本
人のいるところには家がある。家が風景をつくってる。
2001/02/07 12:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤田千枝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
見る者を圧倒する写真集である。アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アメリカ……この地球上でふつうに生活する人びとの 家、家、家。
たとえば、アフリカ。一口にアフリカといっても、地域によって気象条件も地形もまるでちがう。乾燥した砂漠、大河や湖のほとり、熱帯雨林。そうしたさまざまな自然と向きあいながら、人びとはその土地の材料を使い、気候・風土にあわせて、自然と一体となった家をつくりあげてきた。そこには豊かで多様な文化が息づいている。そして、そこに暮らす人びとの生き生きとした表情に心を打たれる。
実は、それは世界のどの地域にもあてはまることなのだった。その地に根づき、時を経た技術でつくられた家には、独特の美しさがある。寝食のための家のぬくもり、穀物庫の機能美、祈りをささげる場としての建物の荘厳さ。北海の孤島、アンデスの谷間と、住む人や場所によって形はちがっても、そこには何かしら共通するものがある。
ヨーロッパには、歴史と伝統の重みを感じさせる建物が多い。イギリスの木と石でできた家は400年もたっているという。オーストリアのチロル地方の350年ほどたった木造の家にも、まだちゃんと人が住んでいる。ハンガリーの農家の屋根には、毎夏コウノトリが渡ってきて巣をつくる。
世界の人口の半分以上が住むアジアはどうか。風の空調システムのあるイランの家、モンゴルの「移動する家」ゲル、メコン川に浮かぶベトナムの舟の家、骨組みも床も壁も竹でつくられたミャンマーの家など、この広大な地域には、自然を巧みに利用した家が数多く見られる。かつては日本でも、木造で障子や襖、畳を使った和風の家がふつうだった。吉田兼好の徒然草に「家の造りようは、夏をむねとすべし」とあるように、暑くて湿度の高い日本の夏にふさわしい建築様式だった。
しかし、大都市の高層ビル群は、ニューヨークも、ソウルも、東京も、区別がつかないほどよく似ている。家と自然とのかかわりはもちろん、人とのかかわりも薄れてしまったようだ。急激に人口が増加し、環境や食糧など、いろいろな問題をかかえている私たちの地球。そんななか、この本に出てくるユニークな家は、そして人びとのおおらかな笑顔は、次の世代に受け継がれていくのだろうか。