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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.9
- 出版社: 青土社
- サイズ:20cm/387,28p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7917-5834-X
- 国内送料無料
紙の本
〈心〉はなぜ進化するのか 心・脳・意識の起源
著者 A.G.ケアンズ‐スミス (著),北村 美都穂 (訳)
物理学、量子力学、生化学、神経科学、心理学などの最新理論によって、微生物の鞭毛運動から、ヒトの神経生理と脳の進化のプロセスに至るあらゆる物質・生命活動を精緻に分析し、脳、...
〈心〉はなぜ進化するのか 心・脳・意識の起源
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商品説明
物理学、量子力学、生化学、神経科学、心理学などの最新理論によって、微生物の鞭毛運動から、ヒトの神経生理と脳の進化のプロセスに至るあらゆる物質・生命活動を精緻に分析し、脳、心、意識の誕生と進化の謎に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
科学史のなぞり書き
2018/10/15 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の題名から意識の進化論的研究を思わせるが、物理学の歴史・化学の歴史・生物学の歴史とそれぞれの科学分野の歴史の羅列から始まる。これらの歴史的知識は、今後の議論にもあまり影響はなく、かつ大学生レベルの知識が述べられているにすぎない。本論に入っても教科書レベルを越える内容はないと個人的に判断した。
紙の本
2000/10/22朝刊
2000/11/10 21:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の「心」あるいは「意識」とは何か——を解き明かすことが科学の対象になってからそれほどの年月はたっていない。この命題は、以前なら哲学や心理学の守備範囲であり、多くの研究や思索によってたくさんの業績も生まれた。
しかし、何事も自然科学の考えと手法で解明したい、というのが現在の行き方である。心や意識といった科学にとって従来はアンタッチャブルの領域であったものも、例外ではなくなってきたのだ。もちろん、人の思考などをモデル化できるコンピューターや磁気共鳴画像装置(MRI)といった関連技術が、急速に発達したことも背景にある。今では「心・意識の起源」に迫ることは、「生命の起源」の探求と並んで生命科学の主要なテーマになっているのだ。
脳のことが書いてあると期待して開いた読者は少々面食らうだろう。最初の章ではいきなり原子論や電気の話がでてくるのだから。しかも、読み進むと、この本は、心・意識=脳の解説書というよりは物理学を語っているようにも思える。
著者の意図は、どうやら脳の活動を量子論、すなわち物質の振る舞い方で説明しようと言うことにあるようだ。脳の活動である意識には、必ず物質の裏付けがあるはずで、それを解き明かせば、というのである。
その意味では、内容はやや取っつきにくいかもしれない。しかし、日ごろ意識をしないでいる「心」のことを物質面から説明してくれることは、何か新しい世界を示してくれているようにも思える。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000