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商品説明
田んぼ、里山、赤トンボ…。美しい日本の風景は農業が生産してきた。生き物のにぎわいと結ばれてきた百姓仕事の心地よさと面白さを語り尽くすニッポン農業再生宣言。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宇根 豊
- 略歴
- 〈宇根豊〉1950年長崎県島原市生まれ。NPO法人「農と自然の研究所」代表理事。百姓と減農薬の技術開発に取り組む。著書に「田んぼの学校」「田んぼの忘れもの」「減農薬のイネつくり」など。
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紙の本
トンボはどこへ飛んでった?
2001/08/13 16:18
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投稿者:加藤智子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
我々日本人が「美しい」を感じる田園風景やそこに生存する生き物たちは、農業を営む人間と周りの自然とが共存することによってできたものだ。農業に変化をもたらすをいうことは、すなわち自然に変化をもたらすということ。ただでされ減少し衰退している「百姓仕事」。そのうえ化学肥料が投入され、懐かしさあふれる日本の光景は破壊されつつある。本書はそんな田んぼや百姓仕事の改善の必要性を訴えている。
生物はお互いに助け合いながら、巧妙なバランスを保つ。蜂や蝶が花の蜜をとる代わりに、受粉を助ける。生き物が排泄すると、それが他の生物の栄養となる。このように、人間が自然を切り開き田んぼをつくる代わりに、赤トンボや蛙の恰好の住み家を提供している。人工的な自然環境は、ときにある生物にとって、最も住み心地のよい環境であったりするのだ。人間も地球の自然環境の一部。そんなことも忘れかかっている私たちの心に呼びかける一冊。
内容的にも読みやすくなっているため、ぜひ読んでみてほしい。特に日本の自然環境に興味のある人にはオススメだ。