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紙の本
バブル時代の無駄使い
2002/03/04 19:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行への何千億円という公的資金投入が述べられている。「公的資金投入」とはいうものの結局は税金で補われ、責任を取ったとは言えない銀行の態度を考えると何とも言えない怒りがこみあげてくる。単純に比較は出来ないのですが、この本(絵本)で述べられているように、これだけの資金があれば、もっと他に有効な使い道があるのではないか?
紙の本
10年で泡と消えたわたくしたちの血税のゆくえを、かわいらしいイラストとともに。
2002/07/11 23:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さじまつきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひどいもんである。この中に名前が挙がっていない(公的資金投入を受けていない)銀行などほとんど、ない。もうほんとうに、史上最大の、世界最大のムダづかいだ。それの責任追及もせず、忘れ去ろうとしている日本人もまた、史上最大に寛容な国民だ。これからこの破綻した国家を支えていく学生は必読。支える気、なくすと思うけど…。この時はまだ民間人だった?竹中平蔵氏との対話もおもしろいですよ。
紙の本
覚えてらっしゃいますか,住専一次損失が6.5兆円だったのを?
2008/07/13 14:37
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
1952年(佐世保市)生まれ。父は美術教師,母は数学教師。佐世保北高等学校入学(67年)。高校の屋上を仲間とともにバリケード封鎖し無期謹慎処分(70年)。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン科入学(72年)。『限りなく透明に近いブルー』(76年,第19回群像新人文学賞,第75回芥川賞),『コインロッカー・ベイビーズ』(80年,第3回野間文芸新人賞),『イン ザ・ミソスープ』(98年,読売文学賞受賞),『共生虫』(00年,第31回谷崎潤一郎賞),『半島を出よ』(05年,第58回野間文芸賞,第59回毎日出版文化賞)。
本書はWikiでは「絵本」に分類されている。この成功を受けて企画・出版されたのが,『13歳のハローワーク』。どちらの著作も,単純な事実や数字の列挙にすぎない。とくに後者など,同種の本の出版社は,地団太踏んだに違いない。企画力があり,著作を売る才能にかけては当代ぴか一。ホテル合宿代を負担しても書籍売り上げで元が取れる数少ない作家として,彼は出版業界では持て囃されている。ただ,自伝『69』の映画化で佐世保の母校を舞台にしようとしたら,教育委員会か学校からか知らないが,拒否されたというあたり,高校でやったのは「バリケード封鎖」くらいじゃなかったみたい。
100億円や1000億円単位の巨額の売買については,財政学や公共経済学,マクロ経済学者など一部の経済学者を除けば経済学者にも実感はなかろう。国民にもあまり実感はない。じつは私にもない。ガソリン代や小麦代の10円単位の高騰で右往左往しているというのが,私の実態だ。昼食は1000円を超えてはならないのだ。
本書内容は,銀行倒産を防ぐために投入された公的資金と命名された税金や負債総額がどのくらいの額であり,その金には別の使い方もあったという感じ。住専一次損失が6.5兆円,富士銀行投入税金が1兆円を筆頭に,目次の数字だけを足し算すると銀行全額では7兆4,500億円。日本のGDPが515兆円(名目),国家予算(支出)が83兆円というのを考え併せればイメージも湧く。ちなみに,世界GDPは日米合算して世界の半分。アメリカは日本の2倍だから,世界は日本の6倍。いい加減な計算で世界は3000兆円。投機マネーは,この4.5倍だから1京3500兆円。私の年収の・・・・。やめとこ・・・・。(920字)
紙の本
人間の生存条件
2002/04/04 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年前小学館から出た絵本に書き下ろしのエッセイや竹中平蔵との対談、最近の事例が追加された改訂版。たとえば経営破綻したシーガイアの負債総額3261億円で、プレステ2を開発し(200億円)、都道府県に100面ずつ芝のサッカーコートを造り(2021億円)、トルシエ級のサッカーコーチ100人を1年間雇い(100億円)、坂本龍一オペラを製作して(50億円)、それでもおつりが890億円もある。
対談の中で竹中が、英米では経済学の社会教育という分野が確立していると述べている。右肩上がりの成長が続いた日本では経済に対する基本的な目を持たないで済んだのだが、普通の国になると経済の社会教育が必要になってくる。しかし専門家がいない。結局は自分で考えるしかない。
これを受けて村上が、誰がコストを払っているかに少し気をつければ、物事の本質が見えてくると応じる。個人の確立とは(思惟主体の確立の前に)経済的主体の確立のことであって、だから経済の社会教育というのは人間の生存条件を体得させるものにほかならず、だからそこに小説家の技術がかかわってくる(と思う)。
紙の本
あの金で何が買えたか
2001/10/13 00:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんぱん - この投稿者のレビュー一覧を見る
バブル期を振り返ったもの。バブル期の損失を具体的にイラストを多用して表している。感覚的にバブル期を捉えることが出来て、面白い。
そのほかに竹中平蔵氏や植草一秀氏との対談も載っている。
わかりやすいバブル解説書。
紙の本
幻の金では何も買えない。
2005/09/09 21:42
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
企画が面白いことは認める。しかし、この本を1,575円で売った神経が理解できない。政府が国民をバカにしているというなら、村上龍は読者をバカにしているのでは。まず、なぜか何カ所か莫大なおつりが計上してある。5000億円ものおつりって変ではないのか。何か思いつかなかったのだろうか。それに、買い物の内容が変。まったく庶民感覚からずれている。
たとえば、協栄生命経営破綻の負債総額4兆5297億円で証券会社のメリルリンチを買うとかメジャーリーグのチームを買収するとかいう発想は、バブルを引き起こした者達と同じ心根ではないか。まだ、マングローブ再生とかアンコールワット修復、世界の全地雷除去は許せるとしてもだ。カローラ何台分とか、さいたま市内で建て売りが何軒とか実感できるたとえにすべきではなかったのか。
だいたいあの金で何かを買おうというのが、卑しい考えだと思う。バブルの頃、私は思った。「有形にも無形にも何も生産していないのに、金だけが増えるというのはおかしい。」そうやって、増えた金を埋め合わせなくてはならなくなったのが、あの金なのだ。つまり、幻の金なのだ。幻の金で何か買えたと思うのが、間違いだ。
エコノミスト(竹中平蔵と植草一秀)が最初と最後に対談を載せているが、エコノミストとしては、あのバブルを止められなかったことを少しは恥じてもよいのではないかと感じた。それこそが、エコノミストの役割ではないか。終わったことを理由後付けで語られても虚しさが残るだけだ。
紙の本
ええ?こんな本が文庫になったの?!
2005/09/11 12:37
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学歴社会の落ちこぼれを自認する村上龍。その落ちこぼれには確かにジャーナリストの才能がある。何が世の中の話題で何が売れるかを嗅ぎ分ける才能が確かにある。だけどさあ、鼻につくんだよね、彼の僻みの裏返しがサ。幾ら小説が売れて印税が入って、真っ赤なフェラーリに銀色のBMWを所有しても、やっぱり彼は落ちこぼれなのよ。それが彼には悔しくてしょうがない。ミダス王の話じゃないけれど、幾らがお金が入っても学歴社会の落ちこぼれという烙印は永遠に彼から消え去ることは無い。そこで彼は様ざまなカタチでこの日本の社会を経営するエリート達を「無能」「役立たず」「エゴイスト」と、自分のことは棚に上げて戯画化し、からかい、下がらぬ溜飲を下げようと、いろいろな本を出している。「希望の国のエクソダス」「半島を出でよ]...みんな、そう。彼は東大法学部を出て財務省や経済産業省、大手銀行、大手商社に勤務する「学歴エリート」がうらやましくてうらやましてくしょうがない。だから彼らが失敗すると欣喜雀躍して喜び、こんな本を出したりする。でも、何もこんな本、文庫化する必要ないでしょ。今更バブル崩壊で失った金であれが買えたのこれが買えたのって、あーた、バブル崩壊って、もう15年も前の話よ。皆さん、忘れるのが早いから、バブルなんてどんどんどんどん「え?何時の話?」て、ことになっているわけ。
それでも売る本が足りない出版社は村上ブランドにすがって、こんな本まで文庫化してしまう。そのうち「13歳のハローワーク」まで文庫化されちまうぞ。こりゃ、ブックオフが流行るわけだ。佐野真一の「誰が本を殺したか」との併読をオススメします。