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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.5
- 出版社: 建帛社
- サイズ:22cm/249p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7679-6089-0
- 国内送料無料
紙の本
高齢者の食と栄養管理
著者 日本栄養・食糧学会 (監修),渡辺 孟 (責任編集),武田 英二 (責任編集),奥田 拓道 (責任編集)
加齢と食・栄養との関連を述べる。高齢化社会の食と栄養管理対策、高齢者のQOL改善をめざした食と栄養、ハイリスク高齢者の食と栄養管理など。2000年に開催された第54回日本...
高齢者の食と栄養管理
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商品説明
加齢と食・栄養との関連を述べる。高齢化社会の食と栄養管理対策、高齢者のQOL改善をめざした食と栄養、ハイリスク高齢者の食と栄養管理など。2000年に開催された第54回日本栄養・食糧学会大会シンポジウムの記録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
高齢者のセルフケアとソーシャルサポート | 渡辺孟 著 | 3-24 |
---|---|---|
人生の勝利者としての高齢者の食 | 豊川裕之 著 | 25-32 |
高齢者の食と栄養管理に関する対策と提言 | 武田英二 著 | 33-62 |
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紙の本
高齢者医療・福祉に関わる人は必読
2001/08/05 15:49
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投稿者:青木みや - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢社会に入り、高齢になって生きることの意義が介護保険の開始を機会にクローズアップされている。高齢者がその人らしい個性を尊重され、生き甲斐を持って社会生活を営み、より良い人生を送り天寿をまっとうすることを欧米ではサクセスフル・エイジングと呼ぶが、日本でもようやくそれを目指す意識が出来つつある。
本書は2000年5月に行われた第54回日本栄養・食料学会大会のシンポジウムの記録が元に高齢者の食と栄養管理について、総論的にまとめたものである。医療・福祉関係者(特に栄養士・管理栄養士)に向けに編集されているので、やや教科書めいて文章が硬いが、高齢者医療・福祉に関わる人にはこの程度の知識は必須であろう。
加齢に伴い、味覚や視覚、嗅覚などの感覚機能の低下、咀嚼・嚥下障害、消化吸収機能低下、日常生活活動強度の低下などが起きる。それにより高齢者は容易に低栄養に陥る。施設や病院に入っているからといえども、安心は出来ない。現在、問題視されているのは、病院や施設でケアを受けていながら、タンパク質、エネルギーの低栄養状態(PEM)に陥っている高齢者がいることである。栄養管理とは、栄養価計算がなされた食事を提供することではない。食事がきちんと摂取・吸収されて栄養状態が良好なこと、患者のクオリティ・オブ・ライフや満足感に貢献していることが必要なのである。
またPEMの改善は平均在院日数の短縮による医療経済的効果もある。
自己満足的な栄養管理に陥らないこと。我が身を反省しつつ、読んだ。
(青木みや/管理栄養士 http://member.nifty.ne.jp/live/)
<目次>
第1編 高齢化社会の食と栄養管理対策
第1章 高齢者のセルフケアとソーシャルサポート
第2章 人生の勝利者としての高齢者の食
第3章 高齢者の食と栄養管理に関する対策と提言
第2編 高齢者のQOL改善をめざした食と栄養
第4章 サクセスフルエイジングへの食と栄養
第5章 高齢者の食と栄養に関する介入研究とエビデンス
第6章 「健康日本21」の意義と目標
第7章 QOL改善および生活習慣病予防のための食と栄養
第3編 ハイリスク高齢者の食と栄養管理
第8章 高齢者でみられる栄養障害の背景
第9章 高齢者の栄養管理の実態
第10章 高齢者に対する食と栄養管理の実践と方法
第11章 高齢者の栄養管理をめぐる政策展開の可能性
<関連書籍>
手嶋 登志子編『介護食ハンドブック』(医歯薬出版 1999.10)
細谷 憲政監修『これからの高齢者の栄養管理サービス 栄養ケアとマネジメント』(第一出版 1998.12)
中原 澄男〔ほか〕共著『介護・福祉施設の栄養管理業務実践マニュアル 改訂新版』(日本医療企画 2001.5)
藤本 大三郎著『老化はなぜおこるか』(講談社ブルーバックス 1984.9)
藤本 大三郎著 『老化を防ぐ科学』(講談社ブルーバックス 1990.7)
石井 直明著 『分子レベルで見る老化』(講談社ブルーバックス 2001.1)