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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.7
- 出版社: 集英社インターナショナル
- サイズ:19cm/143p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7976-7044-4
紙の本
ぼくたちは、銀行を作った。 ソニー銀行インサイド・ストーリー
著者 十時 裕樹 (著)
ソニーが銀行を作ると、こんなに愉しい!! たった3人のプロジェクトで始まった、ソニー銀行ができるまでのちょっと面白い話。1万4千人が感動した伝説のメール・マガジン「はじめ...
ぼくたちは、銀行を作った。 ソニー銀行インサイド・ストーリー
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商品説明
ソニーが銀行を作ると、こんなに愉しい!! たった3人のプロジェクトで始まった、ソニー銀行ができるまでのちょっと面白い話。1万4千人が感動した伝説のメール・マガジン「はじめての銀行のつくりかた」が本になった。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
十時 裕樹
- 略歴
- 〈十時裕樹〉1964年山口県生まれ。早稲田大学商学部卒業。ソニー入社。銀行設立の中心メンバー。ソニー銀行取締役・営業企画部統括部長として、インターネット・ホームページなどの開発総指揮を行う。
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紙の本
ソニーがつくる「たのしい銀行業」
2001/08/16 23:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メッシナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふつう、銀行というのは、顧客、つまり我々と距離のある所にある、と思いがちである。が、このたび生まれたホヤホヤの銀行である「ソニー銀行」は、そうした銀行のイメージを100%覆そうとしている。本書は、このソニー銀行が開業するまでの、苦労多き日々を、しかし楽しいノリで描いた、近来にないオモシロイ読み物である。
ものがたりは一人の青年の「銀行をやってみたいな」という漠然とした発想からはじまる、そこから銀行設立までの、波乱万丈の日々がはじまる。傑作なのは、のちにソニー銀行の社長となる石井茂氏が、当初は著者の所属していた財務部に派遣社員として来るくだりである。石井氏は実はあの廃業した山一證券の企画室にいた人だという。それも午前中の勤務だという。その石井氏と著者、そして強力なパートナー達が、あれこれ試行錯誤しながら、本年6月11日の開業にまでこぎつけるのだが、物語に出て来る人達の個性が面白い。例えば、同行の資金運用担当の「チェリーさん」は、けれんみのない数字の天才だが、ただひとつ「私のところでやっていただきまして……」と、へんな敬語を使ったり、役員との懇談のとき「でもね、あんた悪いけどね」なんて言ってしまう癖がある。このほかにも結構オモシロイ人達が登場するのが本書のひとつの魅力であろう。しかし、最大に感動したのは、銀行のプロジェクトが一時凍結になった1998年当時、石井、十時の両氏はプロジェクト解凍を信じて2人して苦労した、という逸話である。彼等の努力の甲斐あって、ソニーは1999年に銀行業への参入を決めた。そして、さらなる難題と立ち向かい、ひとつずつ克服していき、ついに2001年の開業にこぎつけられた。
彼等の情熱もさることながら、彼等チャレンジャーの心を尊びはぐくむソニーの社風が、本格的なネット専用銀行の誕生を可能にした。最後に「ソニー銀行よ、これからは徹底的に顧客本位に徹し、真の民衆の為の、ひとにやさしいネットバンクを目指すのだ。絶対にソニーという偉大なブランドの威光には依りかかるな」といいたい。
紙の本
人が人を磨く
2006/08/17 22:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
お金のことについてちょっとまじめに考える時間があって、色々調べた結果、開設して見ようと思ったのがソニー銀行の口座。そんな銀行の創業物語が本になっていることを知ったので購入してみました。
今でもそうですが、日本にはお金が不浄だという考え方が根付いています。最近の金融関係の騒動を見ても分かりますが、お金儲けは邪道だという考え方が主流です。でも、そんなはずは無いのです。だって、お金は何かの代償として得られているものなのだから、元の何かに価値があるのならば、その代償にだって同等の価値があるはずなのです。
一方で、お金を扱う側、例えば銀行で嫌な思いをした経験は、きっと誰にでもあることでしょう。全てを数字で判断するやり方には怖気がするかも知れません。しかし、本書で描かれる銀行には、そんな冷たさはありません。創業に関わった人々の、熱い想いが感じられます。
銀行というのはお金という情報を扱う商売です。ましてやインターネット銀行はその際たるものです。しかし、本書はそのシステムの面を全く見せません。数多くの魅力的な人々の行動を描くことにより、間接的にソニー銀行を描いているのです。これは、非常に巧妙な手法だと思います。冷たいシステムには共感できないけれど、熱い想いには感動を覚えることができるからです。
ビジネス書として本書を読むのは薦められません。何せ、苦労話がほとんどありませんから。でも、何かを始めようとするエネルギーを得たい人には薦められます。0からはじめる物語にはなかなか出会えませんから。
今後も、創業時の想いが受け継がれ続けることを願って…
紙の本
チャレンジの素
2002/03/10 17:01
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投稿者:ぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で語られるのは銀行創立という壮大な一大ストーリーである。TVドラマにすれば、10話でも、20話でも語り尽くせぬものになるだろう。そんな大チャレンジなのに、お気楽さがすべてを包み込んでいる。
読み始めたころは、そんなギャップに戸惑った。大チャレンジがこんな口調で語られていいのかと。しかし、読み続けるうちに気がついた。このお気楽さこそがチャレンジの素なのではないかと。あまりに深刻に物事をとらえると、失敗するかもしれないチャレンジなどできないのではないかと。
今、チャレンジが出来ない人には、このお気楽さが必要なのかもしれない。
紙の本
なんとなく力が沸いてくるようなお話
2001/08/17 22:22
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投稿者:やんちゃ青 - この投稿者のレビュー一覧を見る
十時さんのこの書は実はちょっと前にもどこかの雑誌か何かで「現職のソニー銀行を作ろうとしている人がメールマガジンを出している!」というメルマガが元になっています。かなりのメルマガが本になっているのですが、その中でも特異といいますか、本になっているメルマガの多くは「情報源」というイメージがあるのですが、これは読んでいて本当に面白くて(それは実話だからなおさらそうなんでしょうね)、かつなんとなく力が沸いてくるような、そんな気分にさせてくれます。
それにしても面白かったです。あっという間の読書時間の間に何度、ニヤニヤしてしまったことか。それにしても、やはり天下のソニーという感じですね。すなわち「有言実行」や「チャレンジ」を尊重する社風、そしてその社風がトップクラスから浸透していることがすばらしいですよね。
本書をもって、「銀行の作り方」のノウハウが書かれていることを期待してはいけません。それよりもビジネス・生き方を全うする上で何が大切かを、面白おかしく伝えてくれます。八方塞で二進も三進もいかなくなった人、ちょっと疲れた人にはとてもお勧めです。
紙の本
とぼけた味わい
2001/07/23 10:07
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投稿者:ごろんちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1万4000人が購読したメルマガ「はじめての銀行のつくりかた」を一冊の本にまとめたもの。たった3人ではじめたプロジェクトが「ソニー銀行」として実を結ぶまでの様子が、軽妙な文章で綴られている。
けれども、これからネットビジネスをはじめようとしている人たちの参考になるとか、ソニー銀行の経営方針が書き記されているとか、いわゆるビジネス書にありがちな内容の本ではない。
メルマガから誕生した本というだけのことあって、全編とぼけたおかしさに包まれている。脱力系というか、ほのぼの系というか、とにかく「不景気」「デフレ」「失業」などの、暗いニュースばかりが飛び交う昨今にあって、ふっと肩の力が抜けるようなそんな内容である。
だからこそ、読んでいて楽しい。私は本を読んで笑うということはあまりないのだけれども、この本ばかりは「ぐふふふ」と笑ってしまう個所がいくつもあった。大きな文字でイラスト満載。気軽に楽しく読める本である。
紙の本
ソニーが銀行を作るとはどういうことか
2001/07/15 22:43
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投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社を作るノウハウ、銀行を作るにはどうしたらいいのか、あるいはソニーが銀行を作る理由などに期待したが、全部期待外れ。ほとんどそういうことは何も書いていない。
いきなり、金融監督疔を訪ねて、どうすればいいか訊ねた、ということと、(これを参考にする手はあるか)、予備免許申請をだした、ということくらい。ソニーが銀行を作った理由としては、金融が情報だということと、金融サービスもネットワーク上の重要なコンテンツということらしいのだが、どうもそれだけとは説得力が弱い。こんなので、上は納得してしまうのか。要は気持ち、迫力ということなのだろうか。
ま、帯にもあるように、『読む人に勇気と希望を与えてくれる不思議な本だ』というのは少し当たっている。こんな風に楽しくやって、会社ができて、それで成功すれば(成功したのかどうか今の時点では分からないが)、こんなにいいことはない。まさに『現代のファンタジー』だ。
それにしても、ほとんど外部から人を集めて、まったく違う仕事の会社を作ってしまうこの会社のエネルギーには感心してしまうが、それが長い眼で見て、ほんとにいいことなのかは分からない。会社のアイデンティティというものをどう考えているのだろうか。
紙の本
ほのぼのとした笑い話に包まれた銀行設立までの紆余曲折は、読む者に勇気や元気を与えてくれる
2001/10/10 18:16
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投稿者:大坪未果 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソニー銀行ができるまでの「ちょっと面白い話」を取り上げて紹介した1冊。2001年1月から週1回、18回に渡って配信したメール・マガジンに記載した内容を再収録している。
著者は当初から銀行設立の企画に関わった中心メンバーで、現在ソニー銀行の取締役営業企画部統括部長を務める。といっても、本書に堅苦しい話や難しい話は一切出てこない。
ネット銀行を作りたいと思い立ち、いきなり金融監督庁を訪ねて「あのー、銀行をつくりたいんですけど」と切り出した話。経営幹部の前で新銀行のプレゼンテーションをしている際、突然、「君、ごー、に似てるな」と言われた話。21世紀を迎える記念すべき瞬間もオフィスで迎え、疲れをまぎらわすために“しりとり”を始めた話…。それぞれのオチは本書でぜひ確認して欲しいが、どの話も、ほのぼのとした笑いに包まれている。
だが、単におかしいだけの本ではない。こうして1冊にまとまるとよくわかるが、新たに銀行を企画し、立ち上げるという作業は並大抵のものではない。一度はプロジェクトが凍結になるという憂き目に遭いつつも、スタッフはみな決して諦めず、粘り強く、信念と情熱を持って新銀行を作り上げようと全力を尽くす。そしてついにはそれを成就させる。
ビジネスマンなら誰もが思い描く理想の展開で、読む者にも、勇気や元気を与えてくれる。また、ソニーという会社の懐の深さも改めて感じさせる。親しい友人から「会社の打ち明け話」を聞く感覚で、ぜひ一読してみて欲しい。 (bk1ブックナビゲーター:大坪未果/ジャーナリスト 2001.10.11)