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紙の本
著者 メアリ・H.クラーク (著),深町 真理子 (訳),安原 和見 (訳)
見ないふりして (新潮文庫)
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みんなの評価4.5
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評価内訳
2009/11/09 22:44
投稿元:
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生きるアガサ・クリスティか?って感じもでてきたような、クラークの新作。もう70歳台っていうのに感性が若いよな。で、殺人現場を見てしまった為に、「証人保護プログラム」におかれたヒロインの戦いなんだけど、ちょっとわかりにくかったな。完全に巻き込まれ型のサスペンスなんだけど、本当に彼女には関係ないことなんだもの。もうちょっと係わり合いがないと、この巻き込まれかたがあまりにも理不尽で、うむって思ってしまった。と、終わりもカタルシスがいまいち。 にしても、クラークは安心して面白く読めるからすごいよ。 ええ、面白かったのよ。結構くさしてるけど(笑)
2012/03/07 21:16
翻訳したのが宇佐川晶子さんではなく、深町眞理子さんと安原和見さんにかわっている。ちょっと読みやすくなった気がする。 主人公は不動産業界で働くレイシー。殺人事件の目撃者になり、命を狙われ、FBIの証人保護プログラムによってかくまわれる。 この証人保護プログラムについてよく知らなかったのだが、よく説明されていてわかりやすかった。完璧に守られていると思ったのに、ほんの少しの油断で居場所がばれてしまい逃げる。とてもスリルがあって読み応えがあった。 クラークは精力的に作品を発表しているのでまだまだ読んでいない作品がたくさん!
2024/02/04 19:17
アメリカの作家メアリ・H・クラークの長篇ミステリ作品『見ないふりして(原題:Pretend You Don't See Her)』を読みました。 メアリ・H・クラークの作品は、1年半前くらいに読んだ『20年目のクラスメート』以来なので久し振りですね。 -----story------------- 不動産会社で働くレイシーは、ある日死んだ娘の部屋を売りたいという依頼を受ける。 打ち合せのためアパートを訪れた彼女を待っていたのは、銃声と見覚えのある男が走り去る姿だった。 瀕死の依頼人イザベルはレイシーに娘の日記を託す。 イザベルは娘が殺されたと信じていた。 その証拠がここに…。 殺人の目撃者となってしまったレイシーは、FBI証人保護プログラムを適用されるが。 ----------------------- 1997年(平成9年)に刊行されたメアリ・H・クラークの長篇第14作に当たる作品です。 不動産会社で働くレイシー・ファレルが、イザベル・ウェアリングという女性から死んだ娘ヘザー・ランディの部屋を売りたいという依頼を受ける……しかし、アパートを訪れたレイシーは、銃声と見覚えのある男が走り去る姿を目撃してしまう、、、 瀕死の依頼人イザベルはレイシーに娘の日記を託す……イザベルは娘の死は事故ではなく、殺人だと信じており、その証拠がここに……。 殺人の目撃者となってしまったレイシーは、FBI証人保護プログラムを適用されるが……。 さすが! “サスペンスの女王”と呼ばれるメアリ・H・クラークの作品……ページを捲る手がとまらなかったですねー 面白かったです、、、 登場人物の心理描写や場面転換が巧く、映画を観ているような感じで、物語の展開が目に浮かぶような感じで読み進めました……FBI証人保護プログラムを適用され匿われているレイシーの居場所が、家族の罪のない無意識の行動から犯罪者に知られてしまったり、暗殺者の魔の手が徐々にレイシーに近づいてくる展開は堪らなかったですねー 近親者に裏切り者がいるんじゃないかとミスリードさせられたり、物語が終盤に近付くにつれて少しずつ真実が判明する過程も好みでしたね、、、 未来への希望が織り込まれた複雑な人間ドラマとして感情移入できたし、登場人物の関係や動機、そして真相についても、予想を裏切る展開が多く、サスペンスの醍醐味を味わえる作品でした……サスペンス好きの方にオススメですねー 次もメアリ・H・クラークの作品を読もうと思います。
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