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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.7
  • 出版社: 青土社
  • サイズ:20cm/163p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7917-5973-7

紙の本

容疑者の夜行列車

著者 多和田 葉子 (著)

【伊藤整文学賞(第14回)】【谷崎潤一郎賞(第39回)】旅人のあなたを待ち受ける奇妙な乗客と残酷な歓待。宙返りする言葉を武器にして、あなたは国境を越えてゆけるか。戦慄と陶...

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容疑者の夜行列車

税込 1,760 16pt

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商品説明

【伊藤整文学賞(第14回)】【谷崎潤一郎賞(第39回)】旅人のあなたを待ち受ける奇妙な乗客と残酷な歓待。宙返りする言葉を武器にして、あなたは国境を越えてゆけるか。戦慄と陶酔の夢十三夜。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

多和田 葉子

略歴
〈多和田葉子〉1960年東京生まれ。チューリッヒ大学博士課程修了。82年よりハンブルグ在住。ドイツ語の著作も多数あり、96年にシャミッソー文学賞を受賞。著書に「変身のためのオピウム」など。

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書店員レビュー

ジュンク堂書店三宮店

雲をつかむような話

ジュンク堂書店三宮店さん

 旅人の「あなた」はいろんな事情があって、目的地に向けて夜行列車に乗りこむ。あるいは乗りこもうとする。乗り合わせた奇妙な乗客とのやり取りや夜見た夢、陥ってしまう妄想が語られる十三章。

 それぞれの章はつながっているのか、いないのか、よく分からない。終章に四人の乗客が出てきて、あ、これは四人おのおのの話が交互に書かれているのだ、と思い読み返すが、どうもしっくりこない。旅の目的地も連続していそうで途中で全く違う地域になったり、逆方向に向かっていったりする。章ごとで人物の特徴や性別、目的地などをメモしてみたが、似ているような、似ていないような・・・・・・本当につかみどころがない。
 それでも懲りずに理屈で説明しようと考える。四人、というのは血液型のことではないか、世界中に四種類しかないABO、ABの四つの型を代表しているのでは、とか、これは「四色問題」、隣り合う全ての地域は四色で区別できる、みたいなヨーロッパのあの辺りの複雑な民族や領土の寓意なのでは、とか。

 やはり違う。そういう話ではない。もっと純粋に、旅先で、早く目的地にたどり着くためにはどう行動すればいいのか、とか、他人に騙されないためにはどう振舞えばよいのか、とか、不安に苛まれた後で、それがちょっとした誤解や見落としの結果であることが判明して胸を撫でおろしたり、その逆で今まで順調に見えていたものが後で思い返してみると、とても恐ろしい事件とすれ違っていたことに気付かされたり、一章ごとに拡がるエピソードにすっぽり浸かって「夜行列車」に乗り込めばいいのだ。慣用句を開いて地の文にまぎれ込ませたことばの違和感を面白がり、カメレオンのように擬態する「あなた」=「容疑者」の変装を見破って、いっしょに追跡するのだ。そしてもう一つの可能性に気付いた。

 「あなた」は文字通り、この本を読む読者ひとりびとりのことだったんだ、なんだ、そうだったんだ、それでよかったんだ、と。
 

みんなのレビュー37件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

残酷だけれど旅はどこまでも続いてゆく

2002/10/05 12:21

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

13章からなる夜行列車の旅。長編というよりは言わば短編連作であるが、主人公はいずれも「あなた」(職業はダンサー)である。各章には主にヨーロッパの地名が振られているが、「どこどこにて」ではなく、例えば「イルクーツクへ」や「アムステルダムへ」であり、最後の章だけ「どこでもない町へ」となっている。

私はある書評で読んで最初から知っていたのだが、何故主人公は2人称であるのか、そして何故この旅は延々と続いて行くのかについての謎が終盤で解き明かされることになる。
私はそれぞれの章の夢のような(いやむしろ悪夢のような)不思議でイミシンな物語を楽しみながら、最終的な謎解きがどうなるのかが気になって仕方がなかった。

しかし、その「謎解き」は私が期待していたような、まるで手品の種明かしのような単純明快なものではなかった。

要するに「旅はどこまでも続いてゆく」というのがモチーフなのである。それが何のメタファーであるのか、あるいはそもそも何かのメタファーなどではないのかは読者の感性に委ねられている。

いや、そもそも「要するに」などという言葉でまとめてしまうには大変ふさわしくない小説なのである。醒めているような眠っているようなこの寝台車の雰囲気に、しっかり身を横たえてみると良い。

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紙の本

孤独のなかの遊び

2016/04/28 17:47

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公「あなた」は、独りで、旅をしている。というより、事が予定通りに運ばず、旅をすることになる。

 社会や他者に感じるちょっとしたずれ(違和感)というのは、日々のなかで、誰しもが少なからず感じると思うが、それを特化したような物語だと思う。それは、独特だが、密やかに愉しい。孤独で詩的な遊びのようだ。主人公が「あなた」というのも、なんとも面白い。

 多和田葉子の作品は、いつも、、決まりきったことから、なにかしら、ずれている世界が描かれている気がする。それが、主人公の意図によるものだったり、意図に反してだったりするが、私は、後者の方が好きなので、本書を面白く読んだ。

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紙の本

不思議な気分になる本です

2019/01/28 17:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

作中で主人公はずっと「あなた」と呼ばれ続けるが、このあなたとは舞台舞踏家である「わたし」のことなのだ。旧ユーゴ、スイス、中国、北京と主人公は夜行列車に乗り続ける。タイトルにあるような「容疑者」ではない。確かに夜行列車には何かが起こるかもしれないという期待感が確かにある。だが、私の場合はものぐさなので何かが起こりかけていても火中のクリは拾わない、だから何も話まりで起きない。この物語でも若いころの「わたし」の周りには次々と不思議な出来事が起こるが、久しぶりに飛行機の代わりに乗った成功者としての「あなた」の周りには事件は起きない。でも、夜行列車は良い、日本ではもう乗る機会は限られてしまっているようだが。

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紙の本

お菓子のように楽しい言語遊戯のエンターテイメント

2005/11/29 03:02

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みかけの本もたくさんあるのだが、なんとなく軽い読み物が欲しくなって『ユリイカ』で連載中はたまに読んでいたけれど単行本は本棚に置いてあったこの本を読んだ。現代舞踏家である「あなた」が、夜行列車に乗ってさまざまな都市から都市へ移動する連作短篇ふうの長篇で、現在時の「あなた」と過去の「あなた」が交叉しながら連作が続く。現在の「あなた」のときはページの下部に章題が表示され、過去のときは上部に表示されるというなかなか凝った装幀になっていて、二人称という形式にもきちんと物語の中でその必然性が「オチ」として用意されている。非常にテクニカルで面白い小説で、これぞエンターテイメントという感じである。
たとえば第七話(この作品では「第七輪」と書く)のこんな一節。
「二日目の夜、目が覚めてしまった直後、言い訳のように、膀胱に圧迫を感じる。トイレに行きたいのだな、と他人事のように思う。起きる気になれない。これが夢だったらどんなにいいだろう、と思う。しかし、トイレに行きたい人間と、目が覚めてしまった人間と、起きるのが嫌だなと思っている人間と、全部足し算してみても、立った一人である。これほど自分が一人だと思わされる瞬間はない。トイレに行く時には、人間はいつも一人である。逃れようがない運命なのである。」
意識の中では「目が覚める→トイレに行きたい→起きる気になれない」と展開しているのに、そういう複数性を記述するときには順番が入れ代わっている。意識のうえでは複数の欲望がばらばらに展開しているのに、身体の唯一性が「人間はいつも一人」という「運命」を強いるわけで、「書く」ことは、そういう身体(の唯一)性に媒介されることによって、線条的な「ひとつ」の書き連なりである「もの」、すなわち「作品」となるわけなのだった。こういう非常に手が込んでいるけれどもすっきりとした寓意性がほうぼうに埋め込まれている言葉遊びのモザイクのような作品で、こういう遊びは小説好きにはたまらないお菓子のような楽しみがある。

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2004/10/21 22:38

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2004/10/26 02:33

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2005/06/04 16:26

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2005/06/23 14:36

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2007/03/03 23:49

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2007/05/13 07:49

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2008/03/28 22:35

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2008/01/19 00:00

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2010/04/18 03:06

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2010/10/05 12:48

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2011/06/07 12:47

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