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紙の本
正しい家族とは
2005/12/04 19:19
13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
優れた父親と優しい母親のもとで、のびのびと育った子供たちの幸せな幸せな人生が石原良純さんのユーモラスな筆致で余すところ無く描かれている。巷のサヨクの間では、ヒットラーだの独裁だの右翼だの反動だのと評判の悪い石原慎太郎さんだが、本書を読むと、彼が父親としても人間としても極めて優れた人物であって、それが故に4人もの男の子をそれぞれ立派に育て、いまに至るもなお、幸せな家族を作り、親子だけでなく孫まで含めて、それはそれはシワセナ一族を形成しているということが本当に良く分かる。これは、そうは簡単には出来ないことですぞ。「子供の個性を尊重する」と叫ぶサヨクに限って子育てに失敗し、家庭が崩壊しがちだと渡部昇一さんが以前書いていたが(彼の知り合いのサヨク教授の多くは、家庭が崩壊し家庭内暴力で苦しんでいる馬鹿が多いそうな)、どうやら本当らしい。対するウヨクの巨頭・石原慎太郎さんは鼻から子供の人格も個性も「認めていない」。もちろん、慎太郎さんは子供の人格を否定したりはしないのだが、その認め方が違うのだ。石原慎太郎さんは若くして逗子に大豪邸を構えるのだが、4人の子供に部屋はたったひとつ。自分には書斎・書庫・アトリエ・プレイルームと親父占有の部屋をこれでもかこれでもかともっているくせに(今時書斎ひとつもてない父親が多い中で、石原慎太郎さんの家族内における君臨振りを見よ!)。要するに子供に迎合することが愛情ではないと慎太郎さんは見抜いており、自身の持論「スパルタ教育」で立派に子育てをやってのけたんですな。いろいろな意味で学ぶところの多い本ですな。特に「空疎な小皇帝」なんてとんちんかんな石原慎太郎論を書いた斉藤貴男君や、高橋哲哉君、小熊英二君らに本書を熟読してもらいたい。