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紙の本
噓をもうひとつだけ (講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)
著者 東野 圭吾 (著)
東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた! 正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。そして、それを隠すために、さらに...
噓をもうひとつだけ (講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)
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商品説明
東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた! 正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。そして、それを隠すために、さらに新しい秘密を抱えこむ。【「TRC MARC」の商品解説】
東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた!
正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。
そして、それを隠すために、さらに新しい秘密を抱えこむ。
加賀恭一郎シリーズ
【商品解説】
収録作品一覧
嘘をもうひとつだけ | 7-52 | |
---|---|---|
冷たい灼熱 | 53-104 | |
第二の希望 | 105-162 |
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紙の本
病み上がりの1本に
2011/10/25 10:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る
「です・ます調」レビュー100本ノック。3本目。
病み上がりだしクイっと読める奴がいいな。となれば、ここはやはり彼の出番でしょうか?
加賀恭一郎シリーズの謎解きミステリ。連作の「新参者」を除き、加賀モノでは唯一の短編集。加賀刑事の鋭い洞察力と巧みな誘導話術が、犯人たちの嘘をあざやかに紐解きます。古きよき正統派の推理小説ですね。
<収録>
・嘘をもうひとつだけ
・冷たい灼熱
・第二の希望
・狂った計算
・友の助言
短編集ということで今回、加賀は推理マシンに徹してます。彼の人間性に惹かれるファンには少し物足りないかもしれません。
どの作品も早い段階で犯人が分かります。それを加賀がどう切り崩していくかがポイント。所謂コロンボスタイルですね。まあ冒頭で殺害シーンがあからさまに露呈するわけではないので一概にはいえないのですが。
特に際立った作品はなかったですが、どの話もバランスよくまとまっています。東野さんらしいせつない真相が多いですね。私的には夫を亡くした妻と、その夫婦のマイホームを設計した建築士との関係を描いた「狂った計算」がベスト。真相よりも加賀が導いた推理のトリックの方に唸らされました。建築士はともかく住宅の営業さんって奥様とこういう関係に陥ること案外多のかも。
表題作の「嘘をもうひとつだけ」の舞台はバレエ団。「眠りの森」の世界観を継承しています。指紋を用いた古典パターンの追い込みですね。「第二の希望」は器械体操のオリンピック選手を目指す母子の話。東野さんお得意のスポーツネタです。
「冷たい灼熱」の真相はニュースでも頻繁に取り上げれられる社会現象。胸が締め付けられます。でも、ちょっと展開に無理があったかも。あと「友の助言」の、人に魚の絵を書かせると利き腕に関係なく頭が左側を向く理由が興味深かったです。
クイっと飲みやすいけど味は濃い。そして胃にはやさしい。病み上がりの1本には、こういった筆の安定した作家さんの短編がいいですね。選んで正解でした。
紙の本
超・サスペンス
2008/02/27 00:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
良質なサスペンスドラマをオムニバス形式で観ているかのような、心地の良い感覚に包まれました。
犯人にも動機にも哀愁が漂っていて、それを追う加賀刑事の目は温かい。
犯人達が後悔を抱いているのも好感が持てます。
紙の本
よい短編集です
2004/10/12 21:03
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りょーち - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は表題の「嘘をもうひとつだけ」と他4編の短編小説です。
何故本書を購入したかというと、通勤途中に本が切れた(泣)ので駅の本屋でお手軽そうなのをちょっと…って感じで購入しちゃいました。(東野圭吾さんごめんなさい)
本書は「嘘をもうひとつだけ」「冷たい灼熱」「第二の希望」「狂った計算」「友の助言」の5本が収録されています。この短編集に登場する「加賀恭一郎」っていう刑事は東野圭吾さんの他の作品でも登場するようです。(この刑事、結構すごいっす…)
本書のタイトルにもなっているのですが、この5本には「嘘」がキーワードになってますね。
短編ということで、話に深みはそんなにないのかなと思いきや、そこは東野ワールド。結構考えられています。頭いいっすね。ホント。
東野圭吾さんって確か理系出身の作家さんだったと思ったのですが(府立大の電気科っぽかった。違う?)理系の方の書く小説も昔よりかなり増えて読者としては小説選択の幅が広がり嬉しい限りです。理系っぽさが出ている小説っていえば、森博嗣さんや瀬名秀明さんなどが思い浮かぶのかな? 東野さんも理系を前面に押し出してはいない(気がする)のですが、小説読んでいて「理系っぽい考え」と思うこともたまにあります。
で、本書ですが、冒頭お話ししたように、この「加賀恭一郎」の綿密な推理に唸ること請け合いっす。ま、嘘はばれるのですが、ばれるプロセスがよく書かれています。
嘘をつくときには加賀さんのいないところで…
ちなみに、本書の5つの短編はすべて加賀刑事が登場しますが、それぞれリンクはしてないっす。
さらっと読めてちょっと頭の皺が増えた気になる一冊かな。
また、日常的なシチュエーションでいかにもありそうな感じなのですが、実際は「ありえないっす」って感じの5本ですね。(またそれがいいのですが)
りょーちのおすすめは「狂った計算」かなー。いえ、どれもおすすめですね。
短編ってどれだけ無駄なものを省きプロットのみを活かすかってことなのかと思ってましたけど、きちんとした「小説」として世の中に出るにはそれなりの作者の力は必要ですよね。その力があるので、東野さんはよい作家なのかなーと小学生の感想文っぽいことを思いました。
あと、この小説は「犯人あて」の小説ではないっす。犯人を追い詰めるプロセスのみに着目した小説なのかなーと思います。こういうのもたまにはいいっすね。
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面白い!
2021/11/08 00:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれも引き込まれるように面白く、短編なのですぐに読めます。本当面白かったです。
紙の本
華やかなバレエの舞台裏
2020/02/01 07:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
バルコニーから転落したバレリーナの秘密に迫る、表題作に引き込まれます。加賀刑事が意外にも舞台芸術に造詣が深いことと、事件解決のために手段を選ばない非情さに驚かされました。
紙の本
嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる
2003/10/31 03:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:卯女 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは加賀刑事による4つの短編物語です。
人は罪を犯したときにそのことを隠したがります。
ひとつだけ。そう思ってついた嘘でも、その嘘を隠す為に発した言葉は全て真実ではないのです。そして、それが嘘である以上数を重ねるにつれて不自然なところも浮き出てきます。そこに表れる不自然さを見逃さない加賀刑事の洞察力、そして推理力が十分に堪能できると思います。
紙の本
嘘の理由は?
2003/06/05 11:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:purple28 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしても嘘をつかなければならないときがあるとしよう。
うまく嘘をつけるか。その嘘をつき通せるか。
嘘をつくことが、本当にいいことなのだろうか…。
一つの「嘘」が次の「嘘」を呼び、さらに「嘘」をつき続けなければならない人間の哀れさを感じる短編集。そこかしこに溢れる加賀刑事の優しさが、罪を犯した人にとってせめてもの救いのような気がする。
なぜ嘘をつかなければならなかったのか。
なぜ罪を犯さなければならなかったのか。
事件一つひとつを丁寧に追う中で、加賀刑事が見たもの、知ったこと、それらをどんなにキレイに積み上げても、パズルは完成しない。嘘の理由、犯行の動機は本人にしか分からないのだから。
嘘をついた人は、後悔しているだろうか。それともしていないのだろうか。そこを知りたい。
紙の本
加賀恭一郎シリーズ、中期の短編集
2016/12/25 22:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾の書く加賀恭一郎シリーズの中期の作品である。この加賀恭一郎シリーズは多彩なスタイルで描かれているようだ。読者を探偵に擬して自分で犯人を捜させるものもあるし、長編もあるしで10作もあるようだが、ヴァリエーションが豊富で飽きがこない。
本編は加賀が活躍する短編集5作が収められている。短編集なので余分なところはない。そのせいか、いくつも読んでいると物足りなさを感じるのは贅沢なのかも知れない。洋書しか書かれていないので、推理の骨組みだけである。そう感じるのは推理小説に短編というスタイルは向かないのかもしれない。
向かないというよりは、読者の期待が推理以外のものを加賀に期待しているともいえよう。骨組みだけになると、他の登場人物も自ずと少なくなる。もちろん、親戚の松宮刑事
や石垣課長なども登場しない。というよりは、登場人物が多くなると、全体を短くすることは難しいのかもしれない。
本書の短編はいずれも短編の主人公が重要な人物であることを示すように作られている。刑事コロンボのように最初から加賀が犯人を絞ったところからストーリーが始まっているとみてもよい。犯人探しがストーリーの終着点ではなく、加賀がどんな証拠で、どんな手段で犯人を追い詰めていくかを表現しているといってもよい。
長編ではそんなことはもちろんしていないのだが、これは短編ならではの描き方と言ってもよいであろう。東野の加賀シリーズの描き方はかようなスタイルになっているので、シリーズのどこから読んでも違和感はない。時間軸で言えばもちろん前後は出てきて、後先になることもありうるのだが、最近出版されたものを先に読めば、残りは時間をさかのぼるのは当然である。
すべてを読んでいるわけではないが、もう少し加賀の個性が表面に出てきてもよいと思う。事件を解決するだけの刑事ではないので、他の推理小説のように加賀の人間性を出してもよいのではないかと思う。
紙の本
休日の読書に最適でした。
2024/02/11 17:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一話読み終えると次も読みたくなって、結局一気に読み終えてしまいました。状況や事情がさまざまで、飽きることがなかったです。
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あくまで人間ドラマ
2022/01/27 21:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガリレオシリーズのようなトリックの難解さとかはなく、動機や人間ドラマに重点を置いている。加賀恭一郎シリーズに本格ミステリーを求めてはいけません
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ただ単にうまくまとまった話が5つ収められているというだけ
2018/12/28 20:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ6作目にして初の短編集である。ガリレオシリーズを思い起こされる。5つの短編が収められている。よくできた短編群だが、ただ単にうまくまとまった話が5つ収められているというだけで、特に印象に残るものは無い。