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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.6
- 出版社: 新潮社
- サイズ:22cm/143p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-602102-1
紙の本
やさしい仏像の見方 改訂版 (とんぼの本)
如来の額のコブはいったい何? 明王はなぜこわい顔をしているの? そもそもなぜ仏像が作られるようになったの? 仏像について、ありとあらゆる素朴な疑問に答える一冊。ほとけさま...
やさしい仏像の見方 改訂版 (とんぼの本)
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商品説明
如来の額のコブはいったい何? 明王はなぜこわい顔をしているの? そもそもなぜ仏像が作られるようになったの? 仏像について、ありとあらゆる素朴な疑問に答える一冊。ほとけさまの解説書の決定版。1983年刊の改訂版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
西村 公朝
- 略歴
- 〈西村〉1915年大阪生まれ。美術院国宝修理所の所長を長年にわたって勤め、数多くの仏像の修理にたずさわる。東京芸術大学名誉教授。著書に「ほとけの顔」「祈りの造形」など。
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紙の本
仏像の見方を知って、祈る心を知る☆
2005/10/05 23:44
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りつこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の写真にある如来(室生寺釈迦如来坐像)、菩薩(中宮寺菩薩半跏像)、明王(浄楽寺不動明王像)、天部(新薬師寺十二神将像)・・・教科書などで目にされた方も多いと思います。この本をザ〜っと読んでみて、修学旅行や、観光で目にした数々の仏像について、説明文を読んで「フムフム・・・」と分かったような、分からないような気持ちで通り過ぎてしまったことを後悔しました。
何世紀頃の誰それの作で、歴史的・美術的にどのような評価であるか・・・そんなことも分かれば素晴らしいかも知れませんが、仏像を作った側の心を垣間見た時、その感動は・・・より多くの人と分かち合いたいと感じました。
著者は芸術大学で彫刻を専門に学んだ後、美術院国宝修理所で千数百体に及ぶ仏像修理に携わった仏師であり、三十代半ばを過ぎてから得度し、現在はお寺の住職も務めておられることもあり、仏教や仏像の豊富な知識に基づき、見る人の素朴な疑問に答えつつ、仏教の真髄である「慈悲」、仏教的宇宙観をやさしく説いて下さっています。この慈悲、仏とは何かという問いの答えを読んだ時、命を頂いている自分を知り、心から感謝の気持ちで祈る心が湧き出でるのを感じました。
仏教と言うのはブッダ(釈尊)の教えですが、今日の経典が出来たのはブッダが亡くなってから600年後のことだそうです。その経典の中には沢山のありがたいほとけ(例えば観音さま等)の事が細々と書かれており、名前の由来や、どういう功徳があるのかなどをブッダが大衆に説明をしているだけで、姿かたちのことは何も書かれていないのだそうです。
さてさて、それではどのようにして、沢山の仏様(如来、菩薩など)の像が出来たのでしょうか?(如来、菩薩、明王、って何?)明王や、仁王はなぜあんな怖い顔をしているのでしょうか?仏敵を寄せ付けない為と思われていることも多いと思いますが、実はあの恐ろしい顔は大いなる慈悲の心の表れなのです。母親のような大いなる愛が、あの形相に表される理由を読んで、2児の母である私は自分の至らなさと、有難い仏の教えを感じることが出来た喜びに涙してしまいました。
その他にも、面白かったのが仏様の衣装の着付けや髪型、顔体つき、装飾品や持物の説明。もう「へえ!」と何度も叩きそうになる程。干支別守り本尊や、浄土教での7日毎の法要の意味、生まれた子供の宮参りのように1年毎に13仏に参る「13まいり」の事は特に興味深く拝読致しました。是非ご一読を☆
紙の本
仏像のことを知るには長年読まれているものが安心
2022/11/23 19:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1983年に出版され、2003年に改訂版が出されたものである。改訂版から刷りを重ねているおところから見ても、「やさしい仏像の見方」の本としても安定したものといえるであろう。
大抵の方は仏像を拝顔されていると思うが、大きいか小さいかというレベルが普通かもしれない。仏像は男、女いずれか、中性かと思ったりしても調べるわけでもない。仏像に上下関係はあるのかというにも、俗説が多くよくわからないというのが現実である。
本書の構成を見ると、
序 仏像ができるまで
仏の姿 三十二相・八十種好
如来 如来の着付、五智如来、印相、蓮台
菩薩 菩薩の着付、仏像の髪型、二十五菩薩
明王 愛染明王、不動明王、五大明王、明王の着付
天部 仁王の着付、四天王、邪鬼、須弥山
結 如来はどこにいる?、仏の姿に三つある
附 仏舎利、天衣、数珠 持物、羅漢、地蔵菩薩の頭、仏の位、色、干支別守り本尊、十二神将
となっている。
もともと、お釈迦様の死後、弟子の言い伝えでお釈迦様の姿を信者に具体的に伝えようと、三十二の特徴、細かくいえば八十を捉えて、仏像が制作されたという。仏像として、如来が上で、菩薩や明王が下という説があったりするが、本書では否定されている。さらに、細かいところまで説明されている。着付けまで話が進むと身近になるのではと思う。まさに、仏像について、ありとあらゆる素朴な疑問に答える一冊といえよう。最近も仏像を解説している本が出ているが、長年支持された本であることは貴重である。一読されたい。