紙の本
PCRの発明で名を成した人ではありましたが…
2022/04/05 13:54
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投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
PCRの発明でノーベル賞を受賞しましたが、その後、いい加減な言動により一般人を惑わせた罪は大きすぎます。天才ではありましたが、科学者としての倫理性に乏しい残念な人です。
2022年現在、新型コロナ感染症はまだコントロールできない状況下にあり、PCR検査(正しくは、リアルタイムPCRによる病原微生物の遺伝子検査)について、その原理も知らないような一般人が、彼のいい加減な発言である「PCR法は感染症の検査に使うべきでない」を真に受けて、PCR検査を否定する向きが多く、SNSで見かけるたびに科学的見地に則って否定したり、場合によっては管理者へ削除要請をかけるなど、ほとほと迷惑しています。
現在使われている検査法は、キャリー・マリスが発明したPCR法をさらに改良して特異性(調べたい微生物だけを分別して検出する能力)をあげたリアルタイムPCR法を用いており、この方法に彼は全く関与していません(現在は買収に次ぐ買収で社名は変わりましたが、アプライドバイオシステムズ(ABI)がこの手法を商業化しました)。
この本を読めば、キャリー・マリスが天才ではあったがとんでもなく無責任な人だったことが計り知れます。
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コロナ禍で脚光を浴びるPCR検査法。その生みの親が書いた「生き方論」。面白かった。
2021/05/23 15:16
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
DNAの構造研究の進歩に大きな貢献をしたPCR法の生みの親であるマリス博士の業績とその検査法の詳細を知りたくてに読んだ。PCRそれ自体については300ページ以上の本書のうち20ページにも満たない記述であり、極めてわかりやすく書かれていた。むしろ数式や分子構造図などが出てこない分、スムーズに読めた。
それよりも本書は「科学とはどういうもので、科学者とはどういう生き方をすべきか」という主旨のマリス博士の人生観を綴った書であり、純文系の私にも大変面白く、あっという間に読み終えた。特に「科学者から見たDNA鑑定などの犯罪捜査のあり方」や「星占いは科学的に分析検証するに足るテーマである」などという説明は非常に共感でき面白かった。
肩の凝らない科学談義集としてお薦めできる一冊である。
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著者は,PCR法という簡便なDNA増幅法を考案してノーベル賞を受賞.これだけ聞くとお堅い自伝本に思えるかもしれないが,全然そんなことない.愉快なこと,切ないこと,痛快なことに溢れた人生譚.この本を楽しむのに,科学の知識はとくに必要ない.
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PCR法でノーベル化学賞を受賞したマリス博士の自伝。
かなりクセのある著者の性格がぷんぷんする濃い本である。
覚せい剤の話や、彼の母親の笑い話、さらには「ネイチャー」や「サイエンス」をこき下ろしたりと好き放題書いてあり、非常に面白い。
惜しむらくは、私が物理専攻で生化学に疎いため、ところどころ話が難しいところ。とはいえ、門外漢にも読める非常に楽しい本だと思う。
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2010/3/29 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2012/6/7~6/16
分子生物学に革命を起こしたPCRを発明したマリス博士の自伝。翻訳者は,「生物と無生物のあいだ」で有名は福岡伸一氏。
変人だとは聴いていたが,ここまで変人とは。まあ,アメリカだから生きていける人なんだろうな。日本にここまで破天荒な人を許す土壌はないだろう。どちらが良いのだろうか。
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このマリス博士のフランクさが好き→
ノーベル化学賞受賞したみたいだけど、PCR?詳細はわからん。
ノーベル化学賞受賞ってなんか陰険なイメージがあるけどノーベル化学賞受賞したときサーフィン行っててサーフィン現場でマスコミ殺到ってどんなアクティブさやねんww
元気が出た一冊だった→
マリファナ吸引、LSD体験、覚醒剤体験、
※昔は許容されてたみたいやけどねっ,だんだん規制がかかったみたい
未知との生物の戦い、毒グモとの戦い…インパクト(大)でそたw
こんな科学者いねーよ中々
ちょっと、マッドサイエンティストに近いwww
天文学、宇宙論、医学、
興味につきない飽くなき憎めない人物なんだなとこの本を読み感じとりました、またファンになりました。
自分もこんな人生を歩もうと元気付けられ、☆5つつけちゃいました→専門用語も所ドコロでてたけどねっ☆
そこは?だったおっ
元気がでるよぉぉぉぉぉぉぉ
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成毛眞氏の推薦で読んでみました。
理系をかじった私にとってはとても面白い内容でした。
その題どおり奇想天外な人生が語られていますが、
天才と変人は紙一重を象徴するないようですw
ノーベル賞受賞者はそんなもんなんでしょうw
薬物に対しては良しと思えないことも沢山ありますが、
こういった科学者の科学に対する真摯な姿勢は
見習うべきことが沢山あると思います。
女性関係については不謹慎ながら羨ましいとちょっとだけ思っちゃいましたww
日本の研究者も、もっとフランクな人が
表舞台に立ってもいいんじゃないのかな~
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デートの途中でひらめいた!
ノーベル賞をとる
実験室は私の遊び場
O・J・シンプソン裁判に巻きこまれる
等身大の科学を
テレパシーの使い方
私のLSD体験
私の超常体験
アボガドロ数なんていらない
初の論文が「ネイチャー」に載る
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DNAの断片を増幅するPCR(ポメラーゼ連鎖反応)を開発してノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリス博士。
無類の女性好きでサーフィン狂。
そんな博士の子供時分の危険な実験やLSD体験に、毒グモに襲われた話などかなりパンチの効いてる内容です。
同じようなノーベル賞受賞者の書いたものと言えばリチャード・ファインマン博士の「ご冗談でしょうファインマンさん」が有名ですが、それと比べると本書は随分と著者のキャラクターの濃さが出ている気がします。アクが強いといいますか…。
個人的にはファインマン博士の本の方が好きですね。
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訳者の方の本を読んだ時、マリス博士のPCRに関する記載があり何だか面白そうな方だなあ、と思ったので図書館で借りてみました。面白かった!です。この本なら買ってもいいなあ~
おりしもAPEC開催前に爆弾を作成するのに必要な薬品を購入したカドで高校生が警察に捕まりました。その時この高校生も何か大問題を起こす前につかまって良かったね、と思ったのですが…。マリス博士の幼少時を読むと爆弾は作るわ、催涙ガスは作るわ、電気実験で家のヒューズは飛ばすわ、あわや災害を起こしそうになるわ… 何でも自由にやらせることで自由な発想が出てくるのであれば日本の今の教育ではこういう破天荒な人物がでてくることは無いかもしれません。(笑)
科学者やナントカ研究所とか政府機関がもっともらしく出してきたデータを見るとわからない一般人の私なんかはふ~ん、そうか。DNA検査で一致したならこの人が犯人なんだ、とかコレステロールって体に悪いのか、なんて思ってしまいがちなのですがこれからはきちんと自分でも調べなくては、と思いました。HIVがエイズを引き起こす原因であるとしたきちんとした論文が無かった事にもびっくりしました。ええ~そうなの?という感じです。今はどうなんだろう?今度きちんと調べてみなくては。
自分を取り巻く様々な諸問題を頭ごなしに否定するでも鵜呑みにして信じ込むでも無く、きちんと冷静に対処する必要がある。本当にそうしなくてはなあ~と思います。が、はたして実践できるかは…又別問題ですが。
あと、毒グモの話が!!
とりあえず私だったら病院に駆け込むけど!!
なんて冷静な人なんだろう!!
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最近気になっている、ノーベル賞受賞者andエンターテイメントな人生を送っている人の話。
いつだって遊び心、好奇心を忘れない。リラックスして人生を楽しむ。
人生がつまんないとか運がないとか思っている人に是非読んでもらいたい!
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この本と同時並行でスティーブジョブズの自叙伝を読んでる。二人が思うがままに、自分に正直に生きているところが同じだなと感じた。
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PCR(Polymerase Chain Reaction;ポリメラーゼ連鎖反応)の生みの親、ノーベル賞受賞者、キャリー・マリスの自伝(翻訳者は福岡伸一!)。
なんというか、ぶっ飛んだ人物である。クスリはやってるわ、女はたらすわ……。
なので、科学(分子生物学)に疎くても、おそらく楽しめるだろう。
但し、科学者としての頭脳はピカイチで、科学的な物の見方というのを、生まれながらに、自然に身に着けている感じがする。
「こんな奔放な人生も、送ってみたいな」と夢想。
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今やDNAを扱うならなくてはならないPCR。
でも原理はとても単純だし、ワンアイディアによるものだし、あるのが当たり前になりすぎていて、凄さがピンときていなかった。
なるほど大発明だったわけだ。
しかもセンセーショナル。
ある年齢以上の人が唾を飛ばしながら熱弁するのも頷ける。
それにしても面白かった!
一章ずつをこれでもかというくらい書き増しして一冊の本にまでしてくれたら良いのにと思う。もちろん巻末にはズラリと並んだ参考文献一覧も付して。
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PCRを作り出したマリス博士の自伝。
けっこう科学者としてもぶっとんだ人らしく、
わりと世間では広く信じられていることに対するこの人独自の見解が(同意するしないはともかく)おもしろい。
大学の実験室にもいくつかPCR機があるが、試薬をちょいちょいと入れてボタンを押すだけで、ほんとうにきれいなDNAバンドができてた。
PCRをひらめいた瞬間のところは、何度も読み返した。
本物の天才だと思う。