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紙の本
朝霧 (創元推理文庫 円紫さんと私シリーズ)
著者 北村 薫 (著)
前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、ついに学窓を巣立つ時がやってきた。出版社の編集者として歩み出した《私》が巡り逢う不思議の数々。謎解きの師でもある噺家、春...
朝霧 (創元推理文庫 円紫さんと私シリーズ)
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商品説明
前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、ついに学窓を巣立つ時がやってきた。出版社の編集者として歩み出した《私》が巡り逢う不思議の数々。謎解きの師でもある噺家、春桜亭円紫師匠に導かれて迎える幕切れの鮮やかさ、切なさが胸に迫る。寥亮たる余韻は次作への橋を懸けずにはいない。“物語”の伏線に堪能する、《円紫さんと私》シリーズ第五作。解説=齋藤愼爾【本の内容】
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紙の本
成長かもしれない
2021/01/19 16:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
長篇が続いたけれど
また短篇に戻って、それはそれで、よい。
学生から編集者に変わっても、
仲間との交流は変わらないし、
文学や落語や謎とのお付き合いも、そのままである。
異性への思いが具体化してきたのが、いわば成長かもしれない。
謎解きの楽しさも、相変わらずだが、
表題作の暗号ラブレターはちょっとこりすぎじゃないか。
暗号を解いて和歌にたどり着いて、
さらにその和歌を読解しないといけないんだから。
つまりこれは、思いを持っているけれど、
思いを伝えるわけにはいかない、
けれど、その思いは伝えたい、
だけど、伝わったら困る、
という、もどかしさの所産なんだろうね。
紙の本
うれしいような悲しいような
2004/05/17 23:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常のちょっとした謎や不思議に目を留め、そこから驚くような答えを導き出す円紫師匠のシリーズも5冊目。大学生だった語り手の「わたし」もぶじ大学を卒業、アルバイトしていた出版社に就職が決まり、社会人として歩き出しました。シリーズ1話からすっかりファンになってしまいずっと読み続けてきた者にしてみれば、この時の流れと成長はうれしいような悲しいような。子供をもつ親の気持ちが少しわかったような気がします。
さてこのシリーズ5冊目、ちょっと切ない感傷的な気持ちにさせてくれる文章、文体は前と同じ、さらに洗練されています。作者の趣味なのでしょう、文学や落語について筆を割き言及しているところも同じなのですが、前作、そして本書とその割合が多くなってきています。以前は謎とその解明の間に文学談議や落語の解釈があったものが、それが逆転してしまっていて、文学談議の合い間に謎解きがある感じです。ウンチクは増えますが、まず文学や落語について書きたいことがあって、それに合わせてミステリをつくっているように読めてしまい、ミステリファンとしてはちょっとさびしいですね。
紙の本
私と円紫さんシリーズ第5弾です
2023/02/05 09:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「私」と円紫さんシリーズ第5弾です。
「私」が大学を卒業して就職しました。
ボクっこ正ちゃんの一人称が変わっていたのが、少し寂しい。
紙の本
一歩踏みだした
2017/12/13 13:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとうお馴染みの「私」も社会人になりました。物語の方向性が変わってしまうかもと心配しましたが杞憂でしたね。相変わらずのみずみずしさ。
紙の本
内容はさっぱりですが
2020/03/09 14:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が無学なため、何が謎なのかさっぱり理解できてませんが、
小説としては一気に読めるものでした。
ていうか、これはもう小説じゃなくて、文芸評論ですね。