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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 6件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.9
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮選書
  • サイズ:20cm/203p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-603540-5

紙の本

パルテノン・スキャンダル 大英博物館の「略奪美術品」 (新潮選書)

著者 朽木 ゆり子 (著)

大英博物館パルテノン・ギャラリーの展示品は、アクロポリスにある大神殿を装飾していた大理石彫刻である。英国大使エルギンによってパルテノン神殿から剝ぎ取られて以降、ギリシャ返...

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パルテノン・スキャンダル 大英博物館の「略奪美術品」 (新潮選書)

税込 1,210 11pt

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商品説明

大英博物館パルテノン・ギャラリーの展示品は、アクロポリスにある大神殿を装飾していた大理石彫刻である。英国大使エルギンによってパルテノン神殿から剝ぎ取られて以降、ギリシャ返還運動までを描く美術ノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

朽木 ゆり子

略歴
〈朽木ゆり子〉東京生まれ。コロンビア大学大学院政治学科博士課程に学ぶ。雑誌の副編集長を経て、現在、ニューヨーク在住。著書に「盗まれたフェルメール」など。

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

世界中で湧き上がる英国に対する怨嗟の声

2007/04/25 10:05

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

英国の大英博物館を訪れたことがあるだろうか。英国がカネと武力、狡知の限りを尽くして、世界中から「略奪」した品々を、これみよがしに並べている極めて悪趣味な博物館である。そこにあるのは、ほとんどが英国以外の場所から「略奪」「収奪」「詐取」してきたものばかりで、見るものを「唖然」とさせずにはおかない(西洋かぶれのバカな日本人は、これらを見て「英国の偉大さ」を感じたるするらしいので、もう手がつけられないのだが。。。嘆息)。そこにあるのは英国が「合法」的に収集したものばかりだと、英国人は主張してやまない。しかし、そこには当然、ウソがある。英国がこれらの品々を「収集」した当時、英国の経済的・軍事的優位は圧倒的で、英国は「その優越的地位」を「悪用して」なかば恐喝、半ば詐欺同然の方法を通じて、世界中から、これらの富を掻き集めてきたのである。だからこれらの「世界遺産」「財宝」を分捕られた国々が英国に対し、返還請求を起こすことは至極当然のことなのである。本書はパルテノン神殿から引き剥がされた大理石のレリーフ返還運動を巡る克明なドキュメントである。その取材力は圧倒的で、読むものをして、ギリシャ人が英国に対して抱く怨嗟の心情を圧倒的な説得力とともに感じさせずにはおかない。同様の運動はエジプトでも起きている。有名な「ロゼッタストーン」の返還運動である。エジプトは数千年前から受け継いだ先祖の遺産を19世紀に英仏に根こそぎといっていいほど収奪されている。高貴なる祖先の墓を徹底的に荒され(それを発掘と西洋人は称した)、その遺体まで暴かれ、昼夜人前でさらし者にされるという辱めを受けている。「ミイラ(英語ではマミーという)」などというが、要するにあれは死体である。英国人が他人様の国から持ってきた人間の遺体を「展示」できるのは、要するにその国の人間を「ヒト」と思っていないからで、英国人にとってエジプト人などはカブトムシや蝶のような昆虫と同じ、平たくいえば「虫けら同然」と思っているから出来る所業なのである(そう思わないと私は理解できない)。入念なフィールドワークで知られる一橋大学の内藤正典教授は「西欧諸国は中近東諸国との間で『歴史の清算』を迫られよう」と警告しているし、東京大学の山内昌之教授は「日本国内で韓国人や中国人によるテロが起きず、なぜ西欧でイスラム教徒によるテロが頻発するのか。それは、日本のマスコミ報道が流すイメージとは裏腹に、歴代の自民党政府がアジア諸国との歴史問題に真摯に取り組み、何度も何度も謝罪し、効果的で莫大な経済援助をアジア諸国に対しておこなってきた成果なのだ。それに対し西欧諸国は『中東に文明を施してやった』と植民地に対する収奪を正当化し、いまだに謝罪らしい謝罪をしていない。この差が出ている。尊大になる必要は無いが、我々日本人は、もっと歴代政府が行ってきた地道な活動の成果に誇りをもっていい」と明言している。日本を腐し、西欧を無条件に称揚する軽佻浮薄な輩が「教養主義」に取り付かれた「団塊の世代」に多いようだが、そろそろ世界に対しフラットで公平な視点を持ちたいものである(オスマントルコに支配されたギリシャが馬鹿だったというなら、韓国・中国がマヌケだったから日本が植民地にしたという理屈も成り立つではないか)。本書はその意味で「万人に与ふる書」と言えよう。

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紙の本

歴史の複雑さが分かる人には悪くない本である。

2007/04/26 14:16

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 何年か前、「日本は(日韓併合時代に)韓国で良いこともした」と発言してマスコミから叩かれた政治家がいた。政治家としてはたしかに不用意な発言だが、歴史的認識としては間違っていない。韓国は日本によって独立を奪われ、不当な抑圧を受けた。しかし他方では近代化に必要な技術と知識を教えられもした。教育の普及も日本に併合されてから始まったのである。日本は韓国で悪いこともしたし良いこともした。歴史とはそういうものである。しかし単純な人にはそれが分からない。「日本帝国主義は悪だ」と言う左翼、「日本は韓国の恩人だ」と言う右翼。どちらも同じ穴のムジナなのである。
 さて、本書である。この本の副題に注意しよう。「略奪美術品」と「 」が付いている。なぜだろうか? それは略奪したというのはギリシア側の主張であって、客観的に認められた事実ではないという意味なのである。書評をするからには最低限その程度のことは押さえておかなければ失格である。
 大英博物館に現在おかれているギリシア神殿の遺跡は、18世紀末、当時トルコに支配されていたギリシアに大使として赴任したエルギン伯爵が持ち帰ったものだ。一応トルコの承認は受けていたが、破壊されて地面に落ちている遺跡の持ち帰りは認めるものの、まだ建物として残っている部分をひっぺがすことまで認めたものではない。またこの作業により破壊された部分もあった。だからたしかにエルギンの行為は問題含みである。
 しかし、歴史的文脈を考えないで彼の行為を一方的に非難する人は知的とは言い難いし、著者も実際そんなことはしていない。まず、ギリシア神殿の遺跡が当時どういう状況に置かれていたかを知る必要がある。
 ギリシア神殿は古代に作られて以来ずっと大切にされてきたわけではない。そもそもギリシアの地には有史以来さまざまな民族が入れ替わり立ち替わり居住してきたのであって、神殿は異民族により改築されたり部分的に破壊されたり彫刻を持ち去られたりしてきたのだ。さらに17世紀になると戦火によって大部分が破壊され廃墟と化してしまう。つまり、その当時、「古代遺跡は大切に保存しなければ」などという考え方はギリシアには存在しなかったのである。
 しかしエルギンは古代ギリシアの美を評価していた。そして彼の生きていた時代はヨーロッパに戦火が絶えない時代であった。そのままでは遺跡は完膚無きまでに破壊されてしまうかもしれない。違法行為を犯してまで、そして私財をなげうってまで神殿の彫刻などを英国に移送したエルギンは、少なくとも結果的に遺跡を救ったのである。
 ここで私が「結果的に」と言うのは、彼の行為は遺跡保護という崇高な理念だけで行われたわけではないからだ。その辺の判断には著者も慎重で、エルギンは略奪者ではないが文化的英雄でもない、と曖昧な結論を出している。私は、半分は文化的英雄だったという見方でいいのではないかと思う。いずれにせよ彼が英国に持ち帰った遺跡は、多少の問題もあるが、きちんと保存がなされたのであるから。
 近年ギリシア側が大英博物館に遺跡の返還を求めたことは事実である。しかし本書にも書かれているように、ヨーロッパの主要博物館はそうした動きに反対している。結論が出ていない問題なのだ。私としては返還はあってもいいと思うが、その際に忘れてはならないのは、ギリシアはエルギンの生きていた時代には自国古代遺跡を保護しようなどとは考えていなかったこと、むしろ遺跡が持つ歴史的意義と美しさとを当時最もよく理解していたのが英国人だったということを素直に認める態度であろう。
 本書を読めば、歴史はかくも複雑なものであると分かる。本書を読んで一方的に英国人を非難する人は、内容を完全に誤解していると言うしかないのである。

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紙の本

視点が一方に偏してしまうと、ここまで話に説得力がなくなってしまうという見本。事実と解釈の間には、無限の可能性があるんですなあ

2004/12/26 21:04

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

大英博物館の所蔵品の中でも、最も壮大で閲覧者も多いパルテノン・ギャラリー。その展示品は、アクロポリスにある大神殿をかつて装飾していた大理石彫刻である。トルコ支配下のアテネで英国大使エルギンによってパルテノン神殿から剥ぎ取られて以降、ナポレオン率いるフランスとの争奪戦を経て、ギリシア返還運動までの二百年を描く美術ノンフィクション。

ちなみに、朽木の立場は中立なものではない。途中から、それは明確になるけれど、彼女自身のあとがきにも明示されている。それは彼女がこの本の成立に協力してもらったという人々の殆どが、「エルギン・マーブル」は無償でギリシアに返還されるべしとする運動をしている人々ばかりなのだ。大英博物館関係は一人、残りは全員、が返還派8人である。

では、この大英博物館にギリシアの大理石彫刻などをもたらしたエルギンとは何者だろう。

第七代エルギン伯爵、第一一代キンカーディン伯爵トーマス・ブルース。1766年生まれ。スコットランド貴族。エルギン家は政治家と外交官の家系として知られている。1790年、上院議員。1791年、ブルッセッル特命公使、1795年プロシア駐在全権公使、1798年トルコ大使である。

1796年は、1796年生まれのナポレオンが29歳でイタリア遠征軍の司令官に任命されている。そういう時代の話である。ちなみに、エルギンは殆ど自腹でトルコ(当時はギリシアではない)の大理彫刻を英国に送っている。そして、彼に悪心を抱くナポレオンの手でフランスに捕えられ、貴族としては不遇な晩年を送っている。

でだ、この本で盛んに正義の味方らしく頻繁に登場するのがメリナ・メルクーリである。若い人の「何者?」という反応も正しい。ギリシア版アグネス・チャン、或いは扇千景を思えばよろしい。タレント議員である。朽木は、メルクーリが議員の家系だと書き、映画「日曜はダメよ」でカンヌ映画祭主演女優賞を取った、だから彼女はサラブレッドである、彼女の言うことは正しい、という飛躍論を展開するが、気にする必要はまったくない。

国境であれ、財宝であれその所有権の移転には、時代、歴史的な視点を抜きにして論じることはできない。例えば、朽木はエルギンがこれらの彫刻などを持ち出したとき、トルコ国内には大反対の声があったと書くが、そしてその記事を上げるが、そのような文書記録が殆ど実際の世論とは無縁のものであることは、現在の報道を見れば分かるだろう。

また朽木は、エルギンが自己の正当性、法的根拠であるオスマン帝国政府の勅令に対し、これはスルタンの勅令ではなく、手紙に過ぎない、故に法的効力を持たないと無批判に否定するけれど、公的な立場にいる人間が明らかに私的と証明されない文書に記した文言は効力をもつ、まさに職務権限であり、現在ほど法整備が進んでいない時代におけるスルタンの発言は絶対である。

また噴飯なのが、返還に賛成する人間の名前を実名で挙げるのに対して、反対する人間の名前を政治家以外にあげようとしないことである。俳優、スポーツ選手をオピニオン・リーダーとしてあげるが、そこには文学者、法律家、経済界、学者、なによりそれに賛意を表していない一般市民は数字としてすら示されることはない。これは、現在の自民党がよくやる手法である。

もし、ギリシアが損害賠償を求めるとしたら、当時の支配者であるトルコであり、トルコに支配されることを招いたそれ以前の自国政府ではないのか。取り易いところから、取る、その発想は税の徴収にみせる行政や政治家のものと全く変わることは無い。朽木の発言の後には、恐ろしい身勝手が潜んでいる。

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2010/01/26 07:13

投稿元:ブクログ

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2017/02/05 11:03

投稿元:ブクログ

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2018/02/03 19:20

投稿元:ブクログ

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