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希望格差社会 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 65件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.11
  • 出版社: 筑摩書房
  • サイズ:20cm/254p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-86360-5

紙の本

希望格差社会 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

著者 山田 昌弘 (著)

職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「勝ち組」と「負け組」の格差が拡大する中で「努力しても報われない」と感じた人々から「希望」が消滅し、やる気を...

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希望格差社会 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

税込 2,090 19pt

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商品説明

職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「勝ち組」と「負け組」の格差が拡大する中で「努力しても報われない」と感じた人々から「希望」が消滅し、やる気を失う「希望格差社会」。二極化を緊急総括。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

山田 昌弘

略歴
〈山田昌弘〉1957年東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部教授。著書に「パラサイト・シングルの時代」「家族というリスク」など。

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みんなのレビュー65件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

希望がもてる社会に

2005/07/08 04:42

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み進むうちに、心がぐっと重くなってくる本です。
 著者は言います。
 「統計数字からみても、報道される事例からみても、意識調査からみても、生活の不安定さが増しているのは明らかである。私は、この生活の不安定化プロセスを、「リスク化」「二極化」という二つのキーワードで捉えることができると考えている。」
 そして、入念に調べられた豊富なバックデータを基に、次々と「職業の不安定化」「家族の不安定化」「教育の不安定化」が説かれます。
 「現代社会においては、希望は、誰でも簡単に持てるものではなくなっている。希望をもてる人ともてない人、その格差が歴然とひらいているのである。」
 将来への希望が、人間生活をどれだけ精神的に豊かにするか。人間のアイデンティティーとは、将来への希望の実現を求めようとする現在の姿勢そのものといっても言い過ぎではないのではないでしょうか。
 この本に書かれてあることが事実であるなら、そして、この現象を覆すことができないのであれば、人間社会は退廃に向かっていくのではないかという危惧もまんざらおおげさではないでしょう。
 では、この逆境からいかに脱却するか。いくつかの本からの抜粋します。
「ネオ階級社会の到来を阻止し得る力とは、一人一人が、労働の価値を正しく認識し、機会の平等の重要性に目覚めること意外にはない。」(しのびよるネオ階級社会 林信吾 平凡社新書)
 「今は一方的に企業側の都合だけで動かされているけれども、私は一人一人が自分の主体的な判断で働き方を選べるようであるべきだと考えます。・・・あらゆる働き方が尊重されることが望ましい。」(希望の仕事論 斎藤貴男 平凡社新書)
 やはり、答えは一人一人の意識改革しかないようです。皆さん、自覚を持ちましょう。

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紙の本

見せかけの科学的現実観と実存主義の狭間の議論、アンシャンレジュームに囚われた者の主張とは如何に。

2005/06/29 02:11

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、著者の主張は大嫌いだし、論理展開は合成の誤謬以外の何モノでもなく論証としての蓋然性は乏しいと言うべきで似非学者と言わざるを得ない。しかしながら、昨年議論を巻き起こしたことを考えれば、その社会的貢献は星5つに値する。
「人はパンのみ(ONLY)に生きるにあらず」と言う。実存主義を言い表した言葉としては最も広く知られる。しかし、この裏の含意には、「人はパンなし(NO)には生きられない」がある。また、マズローは欠乏欲求が満たされて後、高次欲求が満たされると説いた。加えて、かねてより「貧すれば鈍する」とも言う。
著者の主張は、まさに「人はパンなし(NO)には生きられない」を誇張し歪曲したものであり、功利主義的世界観から見た将来日本の悲観である。学歴・所得・貧富の二極化を憂う。そして、その論述は、それを裏付けんがためのデータ構築であって、論理的堅牢さは決してない。将来を憂う諫言を弄しながらも、アンシャンレジュームの世界観から見た日本なのだ。分析性の覆いを身に纏った悲観主義である故に、主張には建設性が伴っていない。ましてや、これまでの社会科学の発展と考究の履歴を蹂躙したものに過ぎない。
確かに、わが国における貧富の差が拡大するであろうことは論を待たないし、所謂「勝ち組」「負け組」のレッテルが明確になるであろう。だが、この二元論的構造観から見る限りは、結局は相対的優劣観は払拭できないのだから、数量的にその格差が解消したとしても、心理的な格差は拡大するばかりである。
であるならば、著者が指摘すべき建設性は、決定論に支配された状況反応行動ではなく、ポシビリズムに立脚した個の主体性の回復ではないのか。この視点が欠如している限りは、希望など訪れないはずであり、それが故に、最も経済的・福祉的に富んだ国家でありながら、状況依存性が強い相対的価値観しか抱けず、希望を抱けない人民を擁するに至ってきたのではないか。すなわち、著者の主張に従えば、「成功者」としての「なりたい自分」を描く視座を与えはするが、実存としての「ありたい自分」には盲目にならざるを得ないのである。悪しき表層的な結果平等観は忘却し、実存的な機会平等観に転身せねば、成熟国家としての進歩はないはずである。
もとより、勤勉・勤労なる人民を抱くは国家の大事であるが、他方、そのことは実存の意思から生まれるものであることを失念してはならない。自己の幼少期の貧しき時代を振り返るに、改めてそう思うのである。

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紙の本

若干分析が抽象的だが、問題の深刻さを印象づける手法は見事

2005/11/22 22:58

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アラン - この投稿者のレビュー一覧を見る

安定した社会が「リスク化」「二極化」によって不安定になり、「希望」に格差が生じ、不登校・凶悪犯罪の増加等、様々な問題が引き起こされる。これに対し、「自己責任強調」「懐古主義」いずれでも解決できないと指摘する。努力したらそれだけ報われることが実感できる仕組みづくり、過大な期待をクールダウンさせる職業力カウンセリング、コミュニケーション能力向上支援、そして成人した者に600万円支給する制度などということも提案する。
「職業世界」「家族生活」「教育」の3つの視点から分析していく手法は見事であり、見事すぎて読んでいて気分が暗くなっていくにもかかわらず、本にぐんぐん引き込まれていった。一方で、分析内容は抽象的な嫌いがある。例えば、「近年は、結婚した夫婦でも子どもの数が落ちているという結果がでている」という記述があるが、根拠がはっきりしない。文藝春秋12月号の「少子高齢化大論争」では「2002年の数字ですが、結婚してから15〜19年経った夫婦の平均出生児数は2.33人で、72年とほとんど変わらない水準を保っています」とある。著者が「子どもの数が落ちている」と言うのは、2003年以降の数の話をしているのか、若い夫婦の取り上げて言っているのか、明確にならないと信頼性に欠けてしまう。ただし、データを羅列して一般の読者にとって読みづらくなることを避け、文章力とストーリーの明快さにより、問題の深刻さを読者に印象付けることが、この本の趣旨にかなっていると思うので、特に問題ではないということを強調しておきたい。

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紙の本

希望格差はやがて希望皆無社会へと変貌する

2005/02/05 05:12

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本は、最近まで一億総中流社会という、世界にも類を見ない社会を実現してきた。しかし、バブル崩壊後、日本も徐々に社会のアメリカナイズが進み、自由化が進行した。その結果、一億総中流社会は半ば崩壊し、「持てる者と持たざる者」の2極分化が起こった。

 つまり、日本は生まれた家によって、持てる「希望」にいきなり格差が付いてしまうような社会に突入したのである。たとえば、もたざる家庭に生まれた子供は、東大やら慶応やらの一流大学進学はもはや望めず、個人が持てる希望にも格差が生じてきている。それこそまさに「希望格差社会」だ。しかし、日本の現状はそんな生易しいものでは全くない。

 日本は、高度経済成長を遂げて以降(その前もだが)、厳密には資本主義社会ではなかった。どちらかと言えば、社会民主主義であった。これによって、極端な大金持ちもいないが、それほどの貧乏人もいなかったのである。
 しかし、それも崩壊した。「年次改革要望書」という、毎年10月にアメリカから日本政府に突きつけられる命令書があり、これには「こういう改革をしなさい」というアメリカの命令が書かれており、そのとおりに小泉は日本を改造してきたからである。無論アメリカに都合のよいように。驚くべきことだが、これは完全な事実だ。なにせ、同書は、公式文書であって、これぐらい日本を改造しましたと言うことをアメリカ政府は議会で報告しているのであるから。

 アメリカのように、小国家のGDPなみの所得を持ち、毎日浪費に苦労しているような連中が一方にいて、他方で真面目に働いても貧困に喘ぐほかない者があふれている社会など良いはずはない。アメリカには、貧困で飢えに苦しむ子供があふれ返っている。アメリカは尋常ではない。

 そして日本は、2008年を乗り切っても、2013年までには確実に国家破産する。これは、もうどうしようもない。なにせ、2013年には税収が国債の利払いを下回ることが確実なのである。そもそも、2008年には、小渕が98年にした、10年債40兆円の返済が降りかかってくるのだ。税収40兆のわが国が、もはやどうしようもない所まで来てしまっていることは明らかだ。

 破産は残念ながら避けられない。そうなるとどうなるか。97年に破産した韓国をみると、完全な競争社会が到来した。なんと、韓国では現在38歳が定年である。つまり、年をとっても安泰などと言うものはなく、実力がなければみんなクビだ。破産後、ハイエナのIMFが日本を経済占領し、自由社会を到来させるのは、韓国と同じだろうから、同じことが日本にも起きる。

 失業率は激増し、円は紙くずになるから、もともと貧乏な者はいいが、中流だった者は、一気に最下層へ転落する。そして、金持ちは益々金持ちになっていく。そうすれば、希望格差どころの話ではない。「希望皆無社会」の到来だ。食糧不足も深刻で、戦後の再現が起こるだろう。

 では、そういったことを少しでも防ぐために手は有るのか。まもなく起きる史上最悪の自由化は2006年の海外企業の株式交換による企業のM&A解禁だ。これにより、日本の東芝・松下・ソニーなどの主要企業はあっという間に中国かアメリカ企業の傘下に入ることになる。日本主要企業の株価は極めて安く、莫大な政府資金で中国がすぐに買収を開始する。アメリカのGEも同様だ。同解禁は、海外では既に常識である「日本破産」の、その後の日本処理の第1歩とも言われている。石原慎太郎がもし総理になれば、氏は確実にストップをかけるだろうが、それでも時間的にはギリギリである。

 希望格差社会で留まらせるために、同解禁は、我々国民が止めなければならない。本書は、やや経済への言及が少ないが、日本の現状を鋭く捉えた良書といえると思います。
 

 

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紙の本

希望インフレーション社会

2005/01/29 13:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:相如 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者も認めているように読んでて気分が暗くなるという意見も多いが、個人的な感想はむしろ逆だった。現代日本社会のどこがどうおかしくなったのか、という問題点を説得的かつ的確に説明しているので、「よくわかんないが悪くなっているらしい日本」みたいなモヤモヤ感がさっぱり晴れた感じがした。「世の中は暗くなっているが希望をもって努力しなければなりません」という道徳的メッセージのほうが、なにが悪くなってどう努力すべきなのかさっぱりわからないので、個人的にははるかに気分が暗くなる。

それにしても、いままでのマスメディアはこうした問題点を全く指摘せず、硬直化した官僚機構や行政の不祥事、世の中にはびこる偏見や差別ばかりを嬉々として取り上げてきた。その上で、個人が平等かつ自由に発言し、行動できる「健全な」競争社会がベストであると、誰もが判で押したように主張している。時流に乗れない古い大企業や官僚機構は「既得権益」にしがみつくことなく一生懸命リストラしろ、と怒号に近い声を浴びせてきた。一方で、若者の夢と希望を実現できる社会を、という美辞麗句を垂れ流してもきた。

しかし、そう主張している人は、その結果として本書で描かれているような問題点が増幅する(「リスク社会」化)という可能性を全く勘案してなかったと言えるだろう。大企業や官僚の不祥事とは違い、山田さんが指摘する問題はいずれも長期的かつ深刻で、必ず到来するものである。競争原理を導入すれば社会全体の活力が増大する、というのは欺瞞である。競争で努力した結果それなりの果実が得られるという「見通し」(山田さんは「希望」と言っているが)を誰もが持てるようでなければ、競争社会は健全に運営することはない。山田さんも言っているように、競争で努力してもしかるべき評価が待っているかどうか怪しい、というより能力が平均以下の人は明白に否定的にしか感じられないのが今の日本社会なのである。少なくも今の日本における競争原理というのは、本書で指摘されている問題が目をそらすためのマジックタームでしかない。

希望格差社会という山田さんの言い方には、趣旨は理解できるが少なからず違和感がある。というのは、むしろ今の日本は、いい加減な希望があまりにありふれすぎているのが問題だと考えるからだ。特にフリーターや大学院生および各種専門学校、30代未婚女性などが大量に溢れているのは、現実に妥協するよりひょっとしたら成功するかもという「希望」を選択しているからである。そして親の世代は「希望」があるというだけで、フリーターや大学院生、「パラサイト・シングル」をダラダラやっていることを許容してしまう。だから大学院や専門学校などを含めて、「〜養成講座」や結婚サービスや花嫁学校など、就職率や成功率が低いほとんど詐欺まがいの商売が成立してしまうのだ。競争原理の徹底化は、こうした「希望」をむしろインフレーションさせるだけだろう。

むしろ、おそらく山田さんも認めるように、今のわれわれ日本人にかけているのは「宿命」の観念である。そして、そうした宿命を自覚し受け入れた上で、実現は不可能かもしれない高い希望や理想を抱きつづけることの中にこそ、希望の本当に美しい姿があるはずだろう。私たちが生きる時代は希望のない時代なのではなく、自分や人の抱く「希望」に対して厳しい態度で臨まなければならない時代なのである。

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紙の本

染まるためでなく、自分の意見と比較するために

2005/03/17 13:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常に魅力的で引きつけられる本でした。現在の日本の状況を科学的に分析しているにもかかわらず、そういう文章に慣れていない人にもそれほど抵抗がありません。一気に読ませてしまう力のある本だと思います。ただ、著者が政府関連の方だからでしょうか、旧来の学校制度の利点などを繰り返し強調するなどご本人にややオールドエコノミー的な点が見られました(ご本人は肯定するわけではないと書いていましたが、何度も繰り返し表現されていました)。あと、図表の解釈について、やや主観のバイアスをかけて表現していた部分がありました。でも主観が重要な分野の本なのでそれはやむを得ないかなとは思います。問題の対策に関してはちょっとぼんやりしているのが残念でしたが、それがむしろ読者が考えるきっかけを作るという点で評価できると思いました。
この本は、読む前にしっかりと自分のスタンスをもって、読みながら著者の考えと自分の考えを比べ、自分の考えを組み直すための本だと思います。まっさら純真にただ読んで、魅力的なこの著者の単なるコピーにならないように気を付けましょう。仲間で読んだ後、みんなで議論するのがおすすめの楽しみ方です。

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紙の本

ThereiseverythingbuthopeinJapan.「日本には<希望>だけが、存在しない」

2005/02/14 21:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:稲葉芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者の山田昌弘氏は、以前『パラサイト・シングルの時代』『パラサイト社会のゆくえ』(ともにちくま新書刊)で、地殻変動を起こしている日本社会の一つの象徴的な事例として<フリーター>を分析し、和製英語の「パラサイト・シングル」なる言葉を広く膾炙させた社会学者(東京学芸大教授)である。
 これらの本では、まだ書く方にも書かれる対象の方にも余裕があった。ところが、この『希望格差社会』ではそのような余裕はもはや存在しない。何せ、「五年後の生活の見通しも立たないのに、五十年後の生活の心配が出来るか」という理由で年金の掛け金を払わない(払えない)若者が分析の対象なのだから。
 筆者の主張を簡単にまとめるとこうなる:大量生産・大量消費型の「オールド・エコノミー」が、グローバライゼーションやIT化に象徴される「ニュー・エコノミー」にとって代わられた結果、社会人は専門職と単純作業専門にデヴァイドされる。要は「勝ち組」と「負け組」の二極分化である。これだけならまだいい。かつては、「負け組」に属していても、本人の努力次第で「勝ち組」に入れるだろうという(少なくとも)希望は抱けるシステムが作動していたのに、今はその<希望>すら抱けない、徹底的な二極化が生じてしまった・・・。

 富める者はより豊かに、貧しい者はさらに貧しく、という強者と弱者の段差が益々大きく、その溝が益々深くなりつつある日本は、アメリカに象徴される先進諸国を正に後追いしている。「夢」と分かっていても、それが実現する可能性が若干でもあるうちは、「夢」は希望と活力を与えてくれるが、「夢」が単なる「絵空事」以上でも以下でもない現実を突きつけられた場合、その絶望感は限りなく大きく、現実逃避(オタクや引きこもり)や反社会的行動(池田小乱入事件や、先般の奈良県での少女誘拐殺害事件がその典型)に走る例が珍しくなくなってくる。

 正直言って、気がめいる書物だ。しかし、現実を鋭く、正確に分析していることも疑いのない事実だ。自分は「オールド・エコノミー」に属している人種だからまだしも、これから「ニュー・エコノミー」に入っていかねばならぬ自分の子供達のことを考えると、一体何を道標としてやればいいのかと、正直途方にくれてしまう。日本国は全くあてにならないし、村上龍じゃないが、「エクソダス」を真剣に考慮すべきなのかも・・・。

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紙の本

個人の力を生かせば、希望増幅社会に

2004/12/16 00:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:六等星 - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京学芸大学の教授である著者の、講義録をベースにした社会論。講義を聞いた学生からは「暗くなる」という感想もあったと、著者自身も認めているように、読み進むうちに、確かに暗い気持ちになってくる。冒頭から第8章まで、約200ページにわたって、日本の社会のもつリスク化と二極化が、職業、家族、そして教育をいかに不安定化させているかについて、悲観的な事象を深堀りしている。この展開に規則正しく付いていくのには、さすがに気が滅入ったので、最終章「今何ができるのか、すべきなのか」を先に読んでしまったくらいだ。そこにも安易な楽観論は無かったことに、逆に何故か納得して、再び本文に戻った。下手で無責任な未来予測で、真摯な主張が失われなかったのは、幸いである。

本書のテーマにもあるように、人が生きるための基本事項は、希望である。多くのビジネス本でも、部下や社員に夢を与え、動機付けることによって、生産性を上げ、云々と、夢・希望・動機が重要視されているが、社会全体に「希望格差」が拡がっているとしたら、もはや、サラリーマンの自己啓発に委ねて置ける問題ではない。業績という経済的成功を目指す経営者や企業人も、組織運営の観点を超えて、希望指数の上昇努力に取り組むときなのであろう。そのためにも、個人の力を生かすことを重視する、仕組みづくりを急いで、早く希望増幅社会に転換させなければならない。

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紙の本

ではどうすればよいのか?を論じきれていない

2005/09/09 06:52

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

「パラサイト・シングル」という言葉を世に広めた社会学者の新著。
 かりに現今の不況が終了して景気が好転したところで、フリーターたちが希望したところで正社員として労働市場で再デビューできるとは限らない。ニューエコノミー以来進んでしまった産業構造の大転換の中では、負け組み社員の敗者復活はないからだ。まさに希望の持てる者と持てない者との格差が広がる社会が到来している。それが「希望格差社会」です。

 私が思うに本書がいう「希望」とは「hope」というよりは「expectation」という語に近いものです。「hope」は「こうなれば良いなぁ」という単純な意味での希望ですが、「expectation」はどちらかというと「これだけ努力したのだから、こうなって良いはずだ」と肯定的な見返りを希望することです。本書は、若者たちが努力すれば報われる社会が今や消えつつあり、そうした社会を取り戻すべきことの重要性を訴えています。

 ですが本書の最大の弱点は、現状を述べ連ねた果ての「いま何ができるのか、すべきなのか」という終章に宛てられた頁数がひどく少なく、その上そこで論じられていることに具体性が希薄なところです。
_ 日本の若い労働者が努力すれば評価されるシステムを公共的に補完すべきだという論は見るべきものがあるとは思います。しかし、例えば著者が言うところの「職業カウンセリング」などがどれほど成果をあげられるのか、それを検証するためにも、既に実際に始まっている同様の試みの具体例を紹介するべきだと私は考えます。

 著者が文献と調査資料に丹念にあたって本書を書いたことは確かに読み取れます。ですが著者が実際に現場に足を運んでいるという印象を受けません。
 学者ももっと現場に身を投じ、その上で具体的な提言をするべきではないか。そんなことを思う書でもあります。

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紙の本

山田氏は不安を煽っているだけ。

2006/01/16 12:39

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:共生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 立ち読みしてみての感想は、日本社会の極端な貧富の格差を極めて的確に分析しているといえよう。著者の問題意識も私は共有する。
しかし、山田は、格差社会に警鐘を鳴らす一方、テレビなどの発言で「フリーター・ニートは不良債権」「新書(三浦著下流社会)など下流社会の人は読まないだろう」などと、所謂負け組みといわれる人達に容赦しない差別的言動を浴びせ掛ける。 また、各社社会を是正する処方箋は全く提示せず、それどころか「日本の選択は構造改革しかなかったと思う」「これからは皆仲良く中流生活を送っていた時代には戻れない」(朝日新聞インタビュー)と格差拡大をもたらした小泉構造改革やグローバリゼーションを肯定してみせる珍芸も披露する。構造改革を支持するなら格差拡大は肯定すべきで、問題にするのはおかしいのではないか。私には、山田は人々の不安を煽り、日本を混乱させているだけに見える。彼の主張の核心が何なのかも今以て分らない。
 専門外の社会学者が格差を論じることの限界を見た気がする。やはり格差社会論は、専門家である経済学者に任せ、社会学者はしゃしゃり出て来なくてよい。

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紙の本

平等幻想

2004/12/23 11:52

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の前提は「人間は皆平等でなければならない」という
宗教的な思い込みにある。社会主義思想は表面的に敗北し
日本共産党、社民党の議席は一桁台に落ちて無視できるほど
零落したが、どっこい学会、論壇ではまだまだこういう輩が
生き残って「平等という見果てぬ夢」を追い求めている。

人間には厳然と格差がある。これは人間が人間である以上
消すことの出来ない事実である。これを消し去ろう、人間を
皆、同じにしようとすることに平等思想の根本的な矛盾がある。

例えば、足の遅い大多数の人間が足の速いアスリートが100m
競争で勝ち続けるのはおかしいと主張し、「足の速い奴は足の
周りに重りをつけろ」と言い出したら、オリンピック競技
なんか成り立たなくなってしまう。足の遅い奴は、単に
オリンピックに出なければいい。その代わりテレビの前の
特等席でビールを飲みながらオリンピックを観戦すると言う
見方によっては非常なる贅沢を味わうことが出来る。

受験競争もこれと同じで、勉強の出来ない奴が無理して
受験なんかするからおかしなことになるんで、勉強が嫌いな
奴、勉強が出来ない奴は、受験競争以外で自分を生かす道を
親子総出で幼少期から探していけばいいのだ。世の中には
東大を出なくても一流になれる道はいっぱいアル。東大を
出なかったからといって、彼らが東大出より不幸かというと
そんなことはない。むしろ東大出より成功し、より豊かな
人生をおくっている人たちは山ほどいる。「受験」「学校」
という単線的な尺度で人間を測り、そこに優劣があり、格差が
生じることを憂うから無理な分析が出てくるのであって、
勉強が出来ない人、勉強が嫌いな人はさっさと勉強に見切りを
つけ、村上龍いうところの「自分の好きなこと」を探し、これを
一生の仕事とするようにすればいいのでアル。

メーテルリンクの「青い鳥」ではないが、青い鳥という希望は
案外身近なところにある。勉強の出来ない奴が勉強なんかする
から不幸になるんであって、勉強が出来なければ無理して勉強
なんかしなければいいのだ。希望にはいろんな種類がある。
幸福にもいろいろな種類がある。

私は丸井で買い物なんかしても、うれしくもなんともないが
(むしろ丸井くんだりで買い物すると惨めな気持になるが)
「上京ものがたり」のなかで西原理恵子は丸井での買い物が
人生の夢だったかのように描いている。希望はひとそれぞれで
いろんな希望があっていいのである。それをひとつのモノサシ
ではかろうとするな。希望には格差があって自然なのだ。

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2005/07/31 15:38

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2005/04/30 00:44

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2005/06/13 01:28

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2005/04/30 22:50

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