紙の本
青春小説
2018/05/26 21:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
塾の模試で出会った作品。一部分が問題文として出題されていて、これは絶対に全部読みたいぞ!!!とテストが終わった後本屋に直行したのはいい思い出。 911が題材の、アメリカが舞台の話ではあるけれど、 受験を控えて余計に視野の狭くなっている高校生でもまったく他人事とは思わず夢中で読みました。それぐらい面白かったのです。
紙の本
愛する人を失った兄妹の成長小説
2006/11/08 22:11
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親の離婚により離れて暮らしていた双子の妹ロビンは、9.11テロで母を亡くしたことにより、父と兄が暮らすサウス・カロライナへ。そこではニューヨークとは違ったゆっくりとした時間が流れ、温かい家族がいた。双子のハーモニーとロビンの成長小説。
アメリカが舞台というのが非常にマッチした小説です。あの9.11テロを背景にした小説ですのでどうしてもそうなってしまうのですが。突然、あのテロで母を失ったハーモニーとロビン。遺体も無く、死んだという事実を受け入れられない。心の傷を抱えたまま南部の町で過ごすが、この町が徐々に癒していくのです。
双子の兄妹。双子だけれど、性格は正反対。優しく繊細な兄、ハーモニー。明るいが生意気な妹、ロビン。そんな兄妹だけれども、あの事件が二人を引き寄せ、けんかしながらもお互いがお互いをかばい、助け合っていきます。
ハーモニーは決して成就することのない、人妻ヴェロニカに恋をし、ロビンは6歳年上のショーンと恋をしている。そんな二人の恋の成り行きがとってもいい。特に兄ハーモニーの恋の描き方は秀逸です。
愛する母親を失った喪失感を徐々に恋とからめ、再生していく過程に、山田さんの力を感じざるをえません。難しい表現を文章の中にまぶす作家ではなく、二人の会話や、登場人物の会話の中に、そっと入れ、なるほどなるほどとうなずいている自分がいます。
「人は必ず死ぬけれど、言葉にして死んだ人のことを確認して欲しい」と優しく語り掛ける父。アルコール中毒の伯父もとってもいい味。
愛する人を失った後の成長過程を存分に堪能して下さい。ちょっぴり切なく、それでいて失意に沈んでいる人たちの背中をそっと押してくれるそんな小説だと思います。
今日はとってもいい日。だって「PAY DAY」だから。いいですよね、これ。アメリカを舞台にしたことが、成功しています。
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青春時代に必ず対面する悩みや葛藤の数々に、うまく9・11テロが絡み付いていて、美味しいサラダのようだと思う。
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とても心がやわらかくなる瞬間がある。そして、やはり強く人として立てる気がする。痛く、切なく突き刺さる感情も、それを包み癒してくれる想いと空気に救われる気がする。やっぱり詠美さんの作品は好きだなぁ〜
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様々な経験を通して、双子の兄姉が成長していくお話。山田詠美にしてはちょいと恋愛のウェイトが低かったような…。
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気がついたら山田詠美の文庫がぽつりと出ていた。
書店のポップには「僕は勉強ができない」「放課後の音符」に次ぐーのような言葉が踊っていたが、うん。青春小説まっしぐら、というかんじ。
このキャラクターたちの世代真っ只中ではない私も、楽しめました。
ただ山田詠美の外国モノって皆そうだけど、なんかキャラの口調とかが高飛車気味でちょっといけ好かない笑 若干くさく思えるし、いまいち伝わってきづらい・・。 やっぱり、日本人主人公のが味わい深いなと。。
9・11を登場させたのはびっくりしたけど、山田詠美の9・11の捉えかたを知って、ああそうだよな、と深く共感できた。
ミシェールのせりふによくでてる。
「私は、この国に住んでいることを愛したいと思ってるけど、この国の人たち全員と同じ価値観を共有しないなんて思わないわ。私は、憎むべきものは、自分で選びたい。自分だけの憎み方をしたい」
山田詠美はいつも、気取らずに本質を突くからすごいな。
好きなことばたち
「言ったろ?自分の弱さを認めるほどに強いのさ。」
「確かに二人とも、何かに執着しないのを良しとしてるように見えるけどさ、でも、実はそうしないとやってられないくらいに、愛情とか憎しみとかが強いのかもしれないよ。何かを失うことを一番恐れてる人たちかもしれないよ。」
「忘れ去られないためには、躓かせる石が必要よ。」
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人生をがんばってみようかなという気にさせてくれる。
辛いことを克服する方法は人それぞれなのだと思った。
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何でテロにしちゃったんだろう?それがすごく残念。
あと最後の方明らかに文体違うとこがあるんだけど、何で?
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Yonda? に挑戦3冊目。双子の兄と妹、その家族と恋人、それぞれに個性的な登場人物。心の柔らかい部分に訴えかけてくる、キラキラした台詞の数々に、胸がキュンとしました。
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ペイ・デイ、給料日。それは、何があろうと、ほんのちょっとだけ、みんなが幸せになれる日―。双子の兄と妹は高校生。ちょっと不器用、でも誠実に生きている二人に訪れる、新しい出会い。別れ。恋。家族の問題。そして、大切な人の死…。新たな青春小説の古典の誕生!ゆったりと美しいアメリカ南部を舞台に、たくさんの生といくつかの死が織り成されていく、堂々たる長編小説。
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普段私は小説を読まない。世の中には正直クソみたいな小説が多いから。金と時間を無駄にしたと思いたくない。だから今まで小説というものを意図的に遠ざけてきた。この小説を買ったのは、一人旅の帰りの夜行バスでの時間を潰しのため。これが見事に当たった。バスの中で人目も気にせず大泣きした。私は幼い頃からの経験のせいか、気持ちが移入し過ぎることがある。人間は必ずしも一人でなど生きていけない。人生には背負うべき荷物がたくさんあり、人はそれをシェアすべき相手を探してもがいている。人間は弱い。その姿を恥じらいもなく見せれる人が必要なんだ。そう、ひたすら感じた。
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911がベースのお話なんですが、んもう、大好き。
ハーモニーの恋をする姿がせつなくてせつなくて。
家族 とか、
恋人 とか、
友人 とか、
そういう人たちになんかうあーって思うことを、呼び起こされたよ。
あ、この感想、伝わりにくいが、空気呼んでやって☆
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双子のきょうだいを中心に大人たちもとっても素敵なんです。
両親の離婚でN.Yから田舎に引っ越してきた双子のそれぞれ恋。
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PAY DAY!!。
給料日と言うタイトルに惹かれて借りた、が。
自ら借りた本では初めて挫折。
・・・もう一回チャレンジしたい作品。
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実はまだ読み終わってない。それどころか触りしか読んでない。一度に厚い本何冊も買っちゃ駄目ですね・・・・。分かってたのにやっちまった。