紙の本
楽しみー!
2005/10/06 10:21
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投稿者:コンタロー - この投稿者のレビュー一覧を見る
さぁいよいよ、ネロが倒れ佳境に入ってきた。楽しみ!
でも、塩野先生 カエサルのときに比べると、熱の入れ方に
差があるようで・・・やはりカエサルは特別でしたから仕方が
ないんでしょうけれど。
紙の本
ローマの厄年
2015/08/30 19:24
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投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネロが自死した69年。この年は各地の軍団が互いに司令官を皇帝に建てては倒し合い、一年に3人もの皇帝が乱立した、ローマにとっての厄年であった。
一歩間違えば帝国分裂、ひいては崩壊につながる可能性もあった内乱の年。しかし、それを乗り切って帝国の最盛期につなげたローマ人は偉かった。現代の我々もこの事件は教訓としなければならないことが多いだろう。
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アウグストゥスの血から離れたローマ帝国の混迷と苦闘。あまり語られない「輝かしい成果の無い時代」というのも新鮮で面白かった。【0511新】
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現在でも1年で総理大臣が3人も代われば、国家は大混乱するだろうが
地中海沿岸の覇者として君臨した古代ローマ皇帝の場合・・・
「これでよく国家が崩壊しなかったな。」という思いと
この後につづく五賢帝への興味を抱かせる巻でした。
作家独自の史観とエスプリの利いた文章で相変わらずで、しっかり読まされてしまった。
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ローマ帝国が強固だったのは中央がしっかりしていたからで、その根底は敗者を取り込む(良い意味の)同化政策だったということですな。相当難しいけど・・・
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ネロが国家の敵とみなされ、自死に追い込まれた後に
帝位についたガルバ。
しかし彼は属州総督から兵士に押し上げられ皇帝になっただけで
帝国の統治を全うしようとしなかった。
すると間髪居れずにオトーが立ち、ガルバは非業の死を遂げる。
そのオトーにも不満な兵士はヴィテリウスを擁立し、
オトーを死に追い込む。
そのヴィテリウスも敗者の処遇で過ちを犯し、
混乱を極める中で、東方でついに健全な精神を持つ1人の男が立ち上がる。
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上中下。ほんとに危機だ。ドミティアヌスがなぜ記録抹消にまでなったのか、納得しきれなかった。結局、政治がごく一部の人々・階級のものだからだろうなあ。元老院とかからすると最悪でも、市民にとっては関係ない、というか。おばかな感想ですが。
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81
久しぶりに読むことを再開しました。
ローマの危機は何度もあったにせよ
彼らなりに解決した,その手法がおもしろいと感じた。
一貫性があるのがすばらしいと思う。
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ネロが自死した翌年は、ローマにとって久しぶりの内乱の年となった。一年間で3人の皇帝が自死するという帝政の危機は、結局ヴェスパシアヌスとその補佐を務めたムキアヌスによって収拾される。本書では、自死した3人のうち、ガルバとオトーの治世が描かれている。老齢故の怠惰さが皇帝としては致命的であったガルバはともかく、若さと従軍経験の無さが災いしたオトーは、少々不運だったと言えるかもしれない。かつてネロの悪友であったとはいえ、ルジタニア属州時代の彼は優秀な行政官であった。時代が時代ならば、その経験を活かし皇帝として善政を行っていた可能性さえ示唆される。歴史とは、つくづくタイミングであると感じさせられた。
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アウグストゥスから始まった血がネロでついに途絶えた 新たな混沌が始まろうとしている
ダメな皇帝が三代続くもローマは崩壊しない クラウディウスまでの貯金があったからであろう
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折り返し地点通過。わずかの間に皇帝が3人も入れ替わる時代がローマにもあるとは知らなかった。しかも、3人とも死んでるし。帝政ではあったけれども民意は伝わってるんだね、ローマ帝国では。
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レビューというかツイッターで書いたことのコピペです
ローマ発展の要因である寛容さが失われつつあり、第一人者(皇帝)も殺害や反乱により頻繁に交代し、初代の血統も途絶えたことから皇帝の権威も低下し、まさにローマは危機に瀕しています。これからどう帝政を立て直すのか
皇帝が一年に三度も交代し、ローマ市民で構成される軍団による内戦が繰り広げられ、軍団の移動により国境には空白が発生し安全保障も危うくなっています。ここから次代の皇帝達は如何にしてローマを立て直すのでしょう
同じローマ市民たる軍団の兵士に辱めを与えたヴィテリウスがその者達により殺害、つまり復讐されたことは、従来のローマの採ってきた敗者に対する寛容政策の正しさを補強する事例の一つと言えるのではないでしょうか
帝政、共和政、王政etc.のどれであろうが、結局はそれらを構成する人とそれらを取り巻く環境によってそれぞれ向き不向きがあり、一概にどのシステムが優れているかを決めることはできないと思いました
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フラウィウス朝について書いてあるからここだけ買った。塩野さんの文章は悪文だと思う。
個人的にはリンゼイ・デイヴィスの密偵ファルコシリーズの副読本でしかありません。ビジネスに生かそうとして歴史の本を読む風潮が廃れますように。
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「中と下の層が充分に機能していれば、少しばかりの間ならば
上層部の抗争で生まれた弊害も吸収可能、ということでもある。」
日本の現状ではない。2000年昔のローマ帝国である。ネロ亡き
後の帝国ではわずか1年の間で3人の皇帝が倒れる。
まずはガルバ。とっとと首都ローマ入りをすればいいものを、
ぐだぐだしているうちに権威を表わす時期を逸する。そして、
次ぎに立ったのはネロの遊び仲間でもあったオトー。
しかし、「やっぱガルバじゃ駄目だ。ヴィテリウスにしようっと」と
決めた軍勢が南下する。
そして、首都ローマを舞台にした内乱が始まる。どうしようもなく
グダグダな1年なのである。それでも、市民は多くの兵士の血が
流れた市街戦さえ娯楽であった剣闘士試合のように楽しんだ。
何故か?
「民衆は察知していたのだ。意識はしなかったにせよ、どちらが
勝とうと変わるのは皇帝の首だけであることを、彼らは知ってい
たのである。それに、何度も変わればそのうちに、自然に淘汰
された結果にしろ、少しはマシな「首」が皇帝の座を占めるよう
になるであろうことも、庶民の智恵でわかっていたにちがいない。」
現状の日本と錯覚しそうな記述だ。ローマ帝国はこの後、
ヴェスパシアヌスが帝位に就いて一応は落ち着くのだが、
日本は…。はぁ…。
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20111122読了。
ネロが自害したその後。
ローマ帝国では1年に3回も皇帝が変わり
内戦は発生するわ
外敵も来るわで大変な状態になる。
政治として何をすべきか
なにをしないことでどう状況は悪化するのかが分かる
反面教師な巻。