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目くらましの道 下 (創元推理文庫)
斧で殺害し、頭皮の一部を剥ぐ凄惨な殺人。犯人は次々と犠牲者を増やしていった。元法務大臣、画商、そして盗品の売人。殺害方法は次第にエスカレートし、三人目は生きているうちに目...
目くらましの道 下 (創元推理文庫)
目くらましの道 下
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商品説明
斧で殺害し、頭皮の一部を剥ぐ凄惨な殺人。犯人は次々と犠牲者を増やしていった。元法務大臣、画商、そして盗品の売人。殺害方法は次第にエスカレートし、三人目は生きているうちに目を塩酸で焼かれていた。犠牲者に共通するものは?なぜ三人目は目を潰されたのか?常軌を逸した連続殺人に、ヴァランダーらの捜査は難航する。現代社会の病巣を鋭くえぐる傑作シリーズ第五弾。CWAゴールドダガー受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞(2001年)】【「TRC MARC」の商品解説】
【CWAゴールドダガー賞受賞】
斧で殺害し、頭皮の一部をはぐという凄惨な殺人。犯人は次々と犠牲者を増やしていった。元法務大臣、美術商、そして盗品の売人。殺害方法は次第にエスカレートし、三人目は生きているうちに両目を塩酸で焼かれていた。犠牲者に共通するものは? なぜ三人目は目を潰されたのか? 常軌を逸した連続殺人にヴァランダーらの捜査は難航する。そして四人目の犠牲者が……。犯人の目的は? 現代社会の病巣を鋭くえぐる傑作シリーズ第5弾。解説=杉江松恋【商品解説】
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紙の本
私を北欧ミステリブームに引きずり込んだ記念すべき作品
2016/06/30 19:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
よさげなタイトルと表紙の装丁に、思わず手に取った。
なんと舞台はスウェーデンである。 ヴァランダー警部が電話で呼び出された先で、少女が謎の焼身自殺をとげる。 その後、斧で割られ、頭皮をはぎとられた死体が連続して発見される事件が起き・・・そんな警察小説。
上下巻だし、長いなぁと思ってしばらくほうっておいたのだが、読み始めたらえらく面白くてやめられない。
スウェーデンの警察といえばマルティン・ベックだが(以前ドラマで見た)、ヴァランダー警部シリーズはそれよりも少し時代は後になるらしい。 そう、シリーズ物の5作目だったのである。
うわっ、こりゃ1作目から読まねば!
スウェーデンというよく知らない国に対する理解が深まる、という意味でも面白いのです。
油断して日焼けしすぎて病院に行く人がいたり(緯度が高いんだな)、一週間の休暇ぐらい普通にとれる環境だったり、福祉が手厚いイメージだけどそれなりに貧困層が存在したり、通貨単位がクローネだったり(マルティン・ベックのときも思ったな、そういえば)。 ただ人の名前がなじみのない音のため、どれが誰のことだがいまいちわからない・・・。 登場人物一覧とにらめっこ。
シリーズ物だからか、キャラクターがそれぞれ魅力的。 スウェーデン人、という日本人からは身近じゃない人々の日常が示される分、親しみがわきます。
で、スウェーデンの警察組織についても詳しくなるぞ。 人物造形だけでなく、勿論、事件についてもしっかり書きこまれているので、ただの目新しさだけでは終われない。 壮絶な事件を前にもがき苦しむ警察官の、日常生活もしっかりと。
このタイトルが気になったのは、もしかしたら以前のこのミス海外部門の上位にランクされてたからかな? そう思えるほどに、硬派で骨太。
舞台は1994年なのでスウェーデンにはまだ科学捜査を本格導入していない模様、FBI的プロファイリングもあまり信憑性は見出されてない(触れられてはいるが)。 思わず、「それはきっとそういう意味だよ!」と伝えたくなってしまうのであった。 でも14年以上前なんだよね・・・。
ミステリとしては結構早い段階で犯人がわかってしまうのであるが、読ませどころはそればかりではないのでそんなに気にならない(あまりに早いのでミスリードだと思った。 裏を読みすぎるのが私の悪い癖だ)。
ヴァランダー警部はヒーローとはほど遠い人物であるが、「それが自分の仕事だから」という仕事人としての姿勢は、誰にでも起こりうること(事件に遭遇するということではなく、そのような気持ちになったり決断を下さなければならなかったり、という意味で)だと思わせてくれるのだ。
世界は広い。 文化も様々だ。 でも、まっとうな人は本質的な部分できっとわかりあえる。(2008年12月読了)
紙の本
天国の裏側
2019/11/06 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻から続くやり切れないスウェーデンの赤裸々な現状が哀しい。
上下巻の表紙写真があまりにも天国のようなスウェーデンの夏の日を表現しているので、この裏側で行われている目を覆うような悲惨さがより際立つ。
先進国でかつては福祉天国とも呼ばれたスウェーデンだが、冒頭に描かれた中米の村に暮らす家族と比べて、どこが天国といえるのだろう。
ヴァランダーでなくとも嫌気がさすというものだ。
やり切れないし、ヴァランダー一人でどうなるものでもないが、やっぱりこのシリーズ読むのを止められないのはひそかに我が身に迫るこの世の地獄を自分も感じているからだろうと思う。