- 販売開始日: 2021/12/01
- 出版社: 小学館
- ISBN:978-4-09-622111-2
全集 日本の歴史 第11巻 徳川社会のゆらぎ
著者 著:倉地克直
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。幕府が開かれ100年が過ぎ、成熟し...
全集 日本の歴史 第11巻 徳川社会のゆらぎ
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商品説明
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
幕府が開かれ100年が過ぎ、成熟したかにみえた18世紀の江戸社会。しかし、相次ぐ地震・火災・水害・旱魃・飢饉に人びとは動揺する。「公儀」の名において復興や救済を行なう幕府も財政がひっ迫し、思うように統治力を行使できない。いっぽうで民間に蓄えられた「知」の力が、幕府や藩に取り込まれたり、地域のリーダーとして活躍の場をひろげはじめる。統治者と非統治者が真向かい、せめぎ合うなかで、獲得される知恵や工夫が次の時代への力となり蓄積されていく。転換期を迎えた江戸時代の、人びとが生きぬこうとする姿を多彩な史料からときおこす。
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統治する者とされる者とが鬩ぎ合って
2024/01/31 17:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
青少年向けに数多くの書籍を発行してきた
出版社が手掛けた、本編16巻、
別巻1巻からなる、日本通史の
電子書籍版です。
第十一巻が扱うのヮ、
徳川綱吉の将軍就任から
田沼意次の失脚と松平定信の登場迄。
統治する者とされる者との間の鬩ぎ合い
2024/01/30 12:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
青少年向けに多くの書籍を公刊してきた
出版社が手掛けた、本編16巻、
別巻1巻からなる、日本通史叢書です。
第十一巻が扱っているのヮ、
徳川綱吉の将軍就任から田沼意次の失脚と
松平定信の登場迄。
十八世紀日本社会と大災害
2018/09/29 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良かった。内容量豊富で、中身が濃い。
特に、大災害に関する記述が多く、現代と重ね合わせながら
興味深く読んだ。
飢饉、地震、噴火、火事…。
それらに対して、幕府は、藩は、村人たちは、どのような対応を取ったのか。
復興への道のりはどうだったのか。
十八世紀日本社会の、時代の空気が伝わってくるような記述が多かった。
国益、藩益、公共事業、一揆、貨幣政策、人口、家族制度、捨て子の問題、村の記録(公文書)…。
徳川幕府の揺らぎを精密に描く
2009/05/08 21:07
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学館の「日本の歴史」シリーズはいずれも近来の力作ぞろいだが、とうとう11巻まできた。今号で徳川幕府が揺らいだら、まもなく明治維新がやってくるのだろう。
本書によれば、江戸時代には多くの穢多非人が存在した。
非人は穢多と違って平民身分に戻ることができたが穢多はできなかった。元和・寛永ごろに非人の組織化が行われ、江戸では非人頭、大坂では長吏が統率したが、その江戸の非人頭は穢多頭によって統率されていたので、穢多は非人よりも偉かった?ことになる。
彼らの組織には「乞食の法度」と称される独自の規律があった。4か所で集団生活していた江戸の非人小屋には、ボスの非人頭の下に非人手下(「てか」と呼ぶ。やくざ映画などのテカはここから来たのだろう)がおり、さらにそのまわりには野非人からくりこまれたばかりの非人小屋居候がいた。
その非人居候には、元浪人や僧侶、職人、芸能者やライ病者、障碍者、さまざまな犯罪者たちがいた。17世紀にはキリシタンが流入し、文化11年1814年には岡山乞食(当地の非人組織名)の中から禁教の日蓮宗不受不施派の信者が多数摘発されている。
このような縦型の身分制度は、ひとり穢多非人集団のみならず、政党、官僚、私企業、町内会、軍隊、教職、宗教団体、監獄からホームレス集団にまで時代を超えて散見される。
♪おやびんのためなら滅私奉公 お国も王も喜んで裏切りますぜ 茫洋