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商品説明
日常よく親しんでいる色名を中心に、日本や外国で古くから使われてきた伝統的な色名などを色見本で紹介し、それぞれの色名の意味や由来などについて詳しく解説。オリジン社1994年刊「色の名前」の改題拡大改訂。〔「色の名前」(1994年刊)の改題拡大改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
いろ色々、由来も色々
2004/03/01 12:04
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「葡萄色」と書いて「えびいろ」と読む。山葡萄が、昔はえびかずらとよばれていたことに由来する。まさしく葡萄の皮のような赤紫色だ。
「砥の粉色」とは、刃物を砥石で研いだ際出る細かな粉からきていて、砂漠の砂のような黄みがかった砂色だ。この砥の粉、以前は男優のメークアップにも利用されたそうだ。
「サーモン・ピンク」は、いわずもがなの鮭色。正確には、鮭の肉の色。人間の肌や一部の器官の色を表す際にも使われる、お馴染みの色だ。
ピンク系や茶系などに分けられた様々な伝統色が、鮮やかな色彩と共に解説されている。ある色は鉱物に由来し、またある色は鳥の羽に由来する。そしてかなりの数を占めるのが、植物に由来する色だ。前述の「葡萄色」然り、「ピー・グリーン(エンドウ豆に由来する)」然り、「露草色」然り。由来の説明に専門用語はほとんど無く、美術系の話題に疎い私でも楽しむことが出来た。
巻末には配色のためのアドバイスも付いているので、専門知識を有している場合はともかく、デザイン初心者や趣味で始めようという人にも親切だ。
平安時代の女性が袿(うちぎ)を重ねた際の、季節に応じた決まり事も載っている。そうした知識を得た上で当時の絵巻物を見ると、ちょっと得した気分を味わえる……かも?