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紙の本
犯人に告ぐ 1上 (双葉文庫)
著者 雫井 脩介 (著)
闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立...
犯人に告ぐ 1上 (双葉文庫)
犯人に告ぐ 上
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商品説明
闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった—史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【大藪春彦賞(第7回)】【「TRC MARC」の商品解説】
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電子書籍
息詰まる心理戦
2020/01/14 12:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
メディアを巧みに利用する犯人と、翻弄されていく捜査本部との駆け引きがスリリングです。ありがちな劇場型犯罪からの、思わぬ急展開にも驚かされます。
紙の本
設定はおもしろい。
2018/06/16 18:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロローグにあたる最初の話には引き込まれました。
特に、会見場のシーンは家族の背景もありなかなか良かった。
それからのテレビ出演は、現実的には無いので、どういった方向になるのかはまだ不明。
電子書籍
今夜は震えて眠れ!
2016/02/13 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気読みしました、素直に面白い。扱っている題材は重いものですが、劇場型捜査というTVを使っての捜査という設定や警察内部、マスコミ、被害者家族など癖のある人物が多数登場し、それをうまくまとめてエンターテイメントにしている。当初これだけ盛り沢山な話の為、主人公巻島の掘り下げ方が浅くなるのではと不安でしたが、時折、津田という部下に見せる心情の吐露やラストシーンで見せた彼の態度や台詞に過去の事件の影や責任を背負って生きてきた人間の苦しみ、悲しみが表現されていて感情移入しまくり。
また犯人は別にして警察内部にも敵がいるというのは燃える設定。しかも嫌なやつほど盛り上がる。とにかく最初から最後までほとんど中弛みなしで話が疾走するので読むのをやめられません。年末に読むものがないのなら是非!かなりのお勧めです。映画化もされているらしく豊川悦司主演なのでこれも観たいですね。
最後のTV出演時の巻島が犯人に言い放つ「今夜は震えて眠れ」が圧巻でカッコイイ!
紙の本
本屋大賞を見て、読みました。
2014/10/13 01:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞を見て、読みました。
長編ですが、展開にメリハリがあり、飽きないと思います。劇場型捜査をリアルに描いていて、楽しかったです。
紙の本
勇気はあるか
2009/01/15 22:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人に告ぐ 雫井脩介(しずくいしゅうすけ) 双葉社
前回読んだ「オリンピックの身代金」奥田英朗著同様、警察内部の縄張り争いから誘拐事件がスタートしている。警察組織というところは、こんなにも手柄を自分のものにしようと対立するものだろうか。疑問が残る。
誘拐されるのは5歳男児、桜川健治君。ディスカウントショップを経営するお金持ちのお孫さんとなっている。
主役は、神奈川県警の巻島史彦刑事46歳妻子と孫ありという設定です。理解しやすい文章です。以前読んで胸にしみた作品「クローズド・ノート」の作者でもあります。
読み終える頃に感じたことは次のとおりです。この物語は刑事モノではなく、人間同士の気持ちの争いを描いた作品であった。事件とは離れたところで、人間同士の欲望とか、プライドとか、メンツとか、異性に対する興味とか、利害関係のごちゃごちゃを描き出しています。ですから誘拐犯人の心理描写はほとんど見受けられません。
ずいぶん思い切った記述で、マスコミとか警察の動きを説明しています。読者は両者に好意を抱くことはないでしょう。300ページに「勇気」に関するセリフがある。これは、先日読んだ「モダンタイムス」伊坂幸太郎著の中で「勇気はあるか」と多用されている。勇気とは両者ともに、見てみぬふりをする勇気があるか、見ざる、言わざる、聞かざるの行為をする勇気があるかという問いになる。知らん顔をするのにも勇気がいるのである。
ラストシーンはないほうがよかった。現実の人間はそんなにやさしくはない。
紙の本
メディアの”陥穽”
2008/01/18 14:04
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る
“劇場型犯罪”“劇場型政治”
恥ずかしながら私も“劇場型経営”を主張しています。
“劇場型捜査”も当然有ってしかるべきと思います。
ただ“劇場型”と言う限り、語りかけるべき“お客様”は誰か?
TVと言う公共媒体を使っての演出が語りかけるのは一般大衆の筈ですが
主人公ヤングマン刑事のターゲットは勿論目に見えぬ犯人・誘拐魔のみ。
公開捜査が狙いではありません、傲慢にして臆病な顔を出さない犯人に向けた直接的な陥穽です。
主人公はいかに恰好よくてTV映えしようとも、シャイで孤高なサムライです。
決してメディア向きの男ではありません。
しかしこの不具合が小説として思わぬ面白さを引き出します。
自らの過去に生真面目な“落とし前”を付けようとする主人公。
利用しようとしたメディアから、大衆から逆に追いつめられて行く主人公。
うまく行かなければ牙をむく組織の長。
メディアの”陥穽”は主人公自身にも用意されていたのです。
その畳みかける筆力はミステリーと言うよりも心理小説として、
とても面白く読めました。