- 販売開始日: 2013/12/01
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: 富士見ファンタジア文庫
- ISBN:978-4-8291-1973-0
スプライトシュピーゲルIII いかづちの日と自由の朝
著者 著者:冲方 丁 , イラスト:はいむら きよたか
複数の暗殺計画がMSSのもとにもたらされる――ウィーン市長の暗殺計画をかろうじて阻止するアゲハたちだったが、それは、実は直接MSSの長官ヘルガをねらった計画のためのダミー...
スプライトシュピーゲルIII いかづちの日と自由の朝
商品説明
複数の暗殺計画がMSSのもとにもたらされる――ウィーン市長の暗殺計画をかろうじて阻止するアゲハたちだったが、それは、実は直接MSSの長官ヘルガをねらった計画のためのダミーであった……
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どうも冬馬が登場すると話がぎこちないっていうか、フツーのジュニアノベルになっちゃう、甘いだけの展開が反吐もの。でも、時間との追いかけっこはスリリングではあります
2008/03/13 18:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
しっかりした文章を書く冲方ですが、このシリーズばかりは一般のフォーマットを使っていないせいで相変わらず読みにくい。うちの20歳前の娘二人も違和感を覚えているようですから、この文体を受け容れるか否かは、年齢ではなくて別の尺度、例えばゲームやネットへの依存度にかかっているのかもしれません。
カバー折り返しの内容案内は
近未来都市ウィーン――ミリオポリスと呼
ばれるその都には、たくさんの言語とたくさん
の神とたくさんの闘争があって、混沌の中で
人々はあがき生きていた。
機械化された身体を持ち、治安を守る組織
MSSに所属する三人の少女がいる。
「死にませんわ、あたくし」鳳/アゲハ。
「坊主じゃねーし」乙/ツバメ。
「ボク、独りはやだ」雛/ヒビナ。
国連ビル内での内務大臣暗殺から始まる
テロを前に、少女たちは立ち向かい、立ちす
くむ――組織の内部崩壊を目の当たりにして。
互いの絆をもって戦いへと身を投じる少女
たちに襲いかかる、大いなる雷鳴。
MSSの長く、熱い二十四時間が今、幕を
開ける!!
です。前巻と異なり今回は、併行しているシリーズ『オイレン・シュピーゲル』と同じ事件を別角度から見る、という形式ではありません。『オイレン』のほうは、2巻同様かなりはっきりと『スプライト』に登場する三少女への言及がはっきりなされていますが、こちらは違っています。
それに形式が違います。『オイレン』は、今回、各話で主人公が変わっていく連作形式でしたが、この『スプライト』は長篇です。ま、時代と舞台は同じで、登場する主な戦闘少女が三人で年齢も同じ、ただ所属する組織が違っているだけなので、似た印象は否めません。
で、今回の『スプライト』、テーマはテロです。ま、いつもテロが軸にありますが、ウィルスというのが目新しいのと、こう書いてしまうのが正しいのか疑問ですがサイバー・テロの二つが絡みます。可愛いというか優柔不断というか、女々しいというか、それともB型的というか冬馬に疑いがかかり、ニナ・潮音・シュニービッテンに危機が・・・
時間との勝負、っていうのが読者の焦燥感を煽ります。しかも、重要な脇役の命がかかっているというのが上手いです。『スピード』のノリっていうか。ま、冬馬をめぐる甘ったるい話の展開は、正直、あまりにアニメ的で辟易してしまうんですが、このお話自体が将来、KADOKAWAアニメになるとすると、それも必然かもしれません。とりあえず目次を写しておけば
第一話 聖木曜日=午後十二時――午後三時
第二話 聖木曜日=午後四時――午後六時
第三話 聖木曜日=午後七時――午後十一時
第四話 聖金曜日=午前零時――午前三時
第五話 聖金曜日=午前四時――午前七時
第六話 聖金曜日=午前八時――午前十一時
おまけ小劇場 赤ずきんと世界を救えメルヒェンで
スプライトシュピーゲルあとがき
で、口絵・本文イラスト:はいむらきよたか、カバーデザイン:朝倉哲也(designCREST)です。テロ対策特別措置法案については、胡散臭さを禁じ得ませんが、やっぱりテロは卑劣だなあ、と思った次第・・・
一本調子
2007/11/09 21:22
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャラクターをあまり掘り下げていかず、複雑で分かりにくいストーリー展開をしていきます
24時間の出来事と言う事ですが、朝なのか夜なのかも分からない
とにかく負け続けるストーリーで爽快感を得られなかった
じっくり描くのと早い展開で描くのが分離できておらず、中途半端な一本調子のリズムに感じました