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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.5
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:19cm/107p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-00-022885-5
紙の本
国家を歌うのは誰か? グローバル・ステイトにおける言語・政治・帰属
著者 ジュディス・バトラー (著),ガヤトリ・スピヴァク (著),竹村 和子 (訳)
精神分析の概念を批判的に検討することの多い哲学出身の理論家バトラーと、マルクス主義的階級分析の視点を手放さない文学研究者スピヴァクが、グローバル化が加速する現代社会の状況...
国家を歌うのは誰か? グローバル・ステイトにおける言語・政治・帰属
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商品説明
精神分析の概念を批判的に検討することの多い哲学出身の理論家バトラーと、マルクス主義的階級分析の視点を手放さない文学研究者スピヴァクが、グローバル化が加速する現代社会の状況を、各々の関心や経験に根ざしつつ語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジュディス・バトラー
- 略歴
- 〈ジュディス・バトラー〉1956年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校、修辞学・比較文学教授。
〈ガヤトリ・スピヴァク〉1942年コルカタ(カルカッタ)生まれ。コロンビア大学人文学教授。
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展開に向けてのウォーミングアップ
2008/06/10 09:03
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、そのパッケージだけでも、たいへん魅力的なものである。訳者の竹村和子さんも含めれば、スピヴァック、バトラーといった、今日ジェンダーにとどまらず、「思想」を考える際に避けては通れない役者が3人そろい踏みといった書物なのだから。それにタイトルも、「国歌」ならぬ「国家を歌うのは誰か?」ということになれば、そのテーマも納得できそれなりに議論が想定でき、はたして実際どのような議論が展開されたのか、それは興味深いものであるにちがいない。それに、装幀もいい。
だが、残念ながら、本書はその薄さにも明らかなように、そして対話ともペーパーともつかぬ、中途半端なやりとりの分量にも現れているように、いささか議論は不完全燃焼に終わった感が否めない。論点は出た、しかし、展開はまだ。そんな状態にみえる。新刊も準備されているようなので、今後の2人の展開に期待、というのが正直な読後感だ。その意味で、読んでおいた方がよいが、必ずしもマストアイテムではないようだ。