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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.4
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/93p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-214476-6
- 国内送料無料
紙の本
実験4号 後藤を待ちながら 小説
舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球—。火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立...
実験4号 後藤を待ちながら 小説
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商品説明
舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球—。火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It’s a small world』)が、いま爽やかに交錯する。熱狂的人気を誇る二人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集。Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
作家・伊坂幸太郎、映画監督・山下敦弘が、ひとつのテーマでそれぞれの世界を構築。小説とDVDをひとつの作品に。前代未聞の新感覚DVDブック。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
ロックンロールとは
2016/01/19 08:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
Theピーズ世代だが、馴染みがなかったので気づかなかった。ファンだったらたまらない小説だろうなぁ。ロックンロールとはなんぞや。答えは本の中にちりばめられている。‘なんでもかんでも、世の中は広告で動くんだよな’‘今日働かなかったら、あんたは一生働かない’真理ついてる台詞。温暖化詐欺で地球人ほぼ火星へ移住。わたしもどちらかというと、地球に残る派かな。人口少なくなって快適になってるみたいだし。皮肉だね。ロックンロールってこの響き自体もダサイけど、でも情熱は感じるよ。‘ジャカジャカ’よりはずっといいと思う!
紙の本
さすがの伊坂でも、コラボでは実力を発揮できないのかもしれません。でも、エラソーなこと、いえません。だって、私Theピーズのことを知らず、B'Zのパクリだと思っていたくらいですから
2008/10/21 19:35
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の言葉
新作小説と新作映画がコラボ!
熱狂的人気を誇る二人が場所やキャラクターを
リンクさせた奇跡のコラボレーション作品集
Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語。
祝2008年本屋大賞受賞
に心ときめかせた人も多いんじゃないでしょうか。DVDがついているせいか、久しぶりの函入り本で、そのデザインもなかなかだし。そんな装幀はオオハシオサム(thumb M)、企画・プロデュース 門間雄介、映像制作 株式会社ピクニックです。ふむ、知らない人ばかりなのはコラボ故?
私が触れる本の構成は、巻頭言、12章90頁の本文とあとがき、それに多分、「実験4号」の歌詞。そしてDVD。ちなみに巻頭言を写しておけば
Theピーズ『The pees』は日本のロックバンド。
メンバーは、はる(大木温之・ボーカル/べー
ス)、アビさん(安孫子義一・ギター)、シンイチ
ロウ(佐藤シンイチロウ・ドラム)の3人。1987
年に結成され、1997年のツアーを最後に一旦活動
休止したものの、2002年になって活動を再開。
2007年で結成20周年を迎えた。2008年4月ま
でに9枚のオリジナル・アルバムをリリース。
「実験4号」は6枚目のアルバム『リハビリ中
断』に収録された彼らの代表作のひとつである。
となっています。この本を読んでいる時、たまたまBS放送でTheピーズのコンサートを流していましたが、彼らだったんですね。不勉強な私はB'Zのパクリか、なんて馬鹿にして見ませんでしたが、有名なんだ、って自分の無知を恥じるばかり。で、お話はそれに相応しいバンドもの。ただし時代が違います。
正式には不明ですが、講談社によれば現在から100年後、ロックンロールが「ジャカジャカ」に進化したと思われている時代の話です。感覚としては今でも通るのですが、違いとしては火星に自由に行ける、ということが大きい。それと急激な少子化、それだけといっていいかもしれません。そういう状況の中でのミュージックシーン裏話、みたいな物語です。
俺、角倉、後藤の三人はアルバムを30枚も出したロックバンドをやっていましたが、あまりに売れないため休止状態。後藤は火星に行ってしまっているため、事実上の解散しているといっていいでしょう。そんな時、校舎裏で角倉と俺が見つけたのが1989年の雑誌の切りぬきをいれたダンボール箱・・・
シンプルなお話なので、内容紹介はそこまでにして数少ない登場人物について簡単に触れておきます。
角倉:担当はドラム。妻帯者で、息子がいます。
後藤:担当はギター。三年前、家族のために火星に行ったバンド仲間で、三歳になる娘がいます。
俺:担当はベース。名前は柴田。10年前、20歳の時に後藤と出会い、バンド活動を始める、というから30歳。
薫子:俺と同棲している女性。
シマ子:三人しか生徒がいない学校の先生。
シンちゃん:六歳か七歳の少年。生徒三人の学校の生徒のうち、一番年下。「うるせー、へたくそー」と主人公たちに叫ぶ。
小田斬:小学校の用務員で学校に住む。
だそうです。あまりロックシーンについて詳しくありませんが、三人が出逢ったのが十年前で、三年前にはメンバーの一人で小説のタイトルにもなっているキーマン、後藤(ゴドー、じゃないでしょう)が火星に行ってしまっていますから、実質的な活動期間は7年に満たない勘定です。その期間でアルバム30枚、というのはドーなんでしょう。
少子化が進んでいる、ということはマーケットも小さいわけですよね。1年4枚以上という創作ペースは、栗本薫のグイン・サーガ並です。栗本本だって100巻で終る、といって終らなかったあたりから完全に惰性で読者が買っているわけですが、ともかく売れてはいる。でも三人のアルバムは売れていない。なんでこんなに出せる?なんて思います。
ま、『ゴールデン・スランバー』であそこまで辻褄を合わせきった伊坂のことだから、そこらの裏づけはしっかりしていると思うので心配はしていませんが、気にはなります。いずれにせよ、頁数を超えることはなかった作品で、DVDが無ければ、ズッコケタ、といわれても文句は言えないかもしれません。コラボ、って怖い・・・