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紙の本
小説金融庁 (講談社文庫)
著者 江上 剛 (著)
「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。まじめで、公正。最も信頼される金融庁検査官、松崎哲夫。ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。哲夫に下った、そ...
小説金融庁 (講談社文庫)
小説 金融庁
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商品説明
「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。まじめで、公正。最も信頼される金融庁検査官、松崎哲夫。ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。哲夫に下った、そのメガバンクへの査察命令。しかもそこは弟が勤める銀行で—。巨大化した組織の闇。金融庁VS.銀行。企業統治の心はどちらに。【「BOOK」データベースの商品解説】
〔「霞が関中央合同庁舎第四号館」(実業之日本社 2006年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。まじめで、公正。最も信頼される金融庁検査官、松嶋哲夫。ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。哲夫に下った、そのメガバンクへの査察命令。しかもそこは弟が勤める銀行で――。巨大化した組織の闇。金融庁vs.銀行。企業統治(コーポレートガバナンス)の心はどちらに。
こんな検査官がいれば……
サブプライム、株価暴落、為替相場の乱高下。世の中は金融不況!
「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。まじめで、公正。最も信頼される金融庁検査官、松嶋哲夫。ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。哲夫に下った、そのメガバンクへの査察命令。しかもそこは弟が勤める銀行で――。巨大化した組織の闇。金融庁vs.銀行。企業統治(コーポレートガバナンス)の心はどちらに。
※本書は2006年6月、実業之日本社より『霞が関中央合同庁舎第四号館 金融庁物語』として刊行されたものを改題し、文庫化したものです。【商品解説】
目次
- プロローグ
- 第一章 哲夫
- 第二章 直哉
- 第三章 直哉の思い
- 第四章 哲夫の思い
- 第五章 哲夫の憂愁
- 第六章 直哉の憂愁
- 第七章 哲夫の憤怒
- 第八章 直哉の憤怒
- 第九章 哲夫の決意
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紙の本
あくまで小説です。
2009/02/02 22:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
あくまで小説です。
ただストーリーには非常にリアリティがあります。本書は平成15年頃からの金融再編にともなう、金融庁と銀行の動き、それに関係する政治の動きを描いたものです。
登場人物は、兄である金融検査官と弟であるエリート銀行マン。彼らの職務に対する姿勢や葛藤、世の中の動きがとてもリアルに描かれています。
キーワードは、資産査定。
「要注意債権」か「破綻懸念先」かの判断を巡って、金融庁と銀行が鋭く対決します。その場面描写は、臨場感があり本を読んでいてもドキドキするくらい。
金融検査官である主人公が一貫して主張するのは「原理原則にのっとった処理」です。
そこには政治的な判断や個人的な感情は一切入りません。
その姿勢は、現代の社会では周りとの摩擦も多いけれども、最終的には一番よい処世術だと思います。
「うまくやる」「政治的に解決する」
これはもう通用しません。
粉飾決算を行うことに、いままで日本の会社は罪の意識が薄すぎました。粉飾を繰り返していくうちに、「自分の姿を見失い」、結局一番だまされたのは自分という愚を繰り返してきたのです。
本書は、「原理原則に則って行う」勇気を与えてくれます。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
紙の本
ドラマ『半沢直樹』的な・・。
2021/12/02 21:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融庁調査官とバンカー、しかもそれが兄弟というシチュエーション。ドラマ『半沢直樹』・『カインとアベル』的な要素がふんだんにありました。白熱した遣り取りが鼓動の高鳴りを起こし、読み応えがありました。
但し本書最後の倉敷専務の『落ち目』振りが急転直下過ぎて、読んでいて思わずツンのめりそうになりました。
とは言え、正しい事とは何か?何を全うすべきか?人道とは?といった事をじっくりと考えさせられます。
紙の本
バブル不良債権処理後も銀行苦難時代は続いている
2018/10/17 18:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は江上が描く合併銀行が金融庁の特別検査に臨む前後の事情を小説化したものである。モデルは都銀同士の合併騒動のうちの一つである。モデルはあるが、主人公は金融庁検査局のノンキャリの検査官とその弟である合併銀行の新宿支店副支店長である。
合併銀行とは言うが、モデルは三和銀行と東海銀行の合併によって誕生したUFJ銀行の権力闘争のストーリーである。江上剛の描くストーリーでは当初からUFJでは三和銀行が主導権を握っており、東海銀行の行員は合併の悲哀を味わっていたというものである。このUFJも当初は東海とあさひとの合併に大和が加わる予定になっていたが、大和は海外での不祥事で脱落し、あさひは三和が加わったことを嫌って離脱した。
結局残ったのは東海と三和だけになった。トップも三和が主導権を握ったが、それをよしとしなかったのが、金融庁であったという。金融庁の検査を忌避してきたUFJに対してエースの検査官が特別検査に入り、検査官の弟であるUFJの広報部次長が対応する。しかし、担当の役員である専務の隠蔽工作が検査官に見破られる。相当額の負債があり、それが存続に耐えられないと判断された。
ことの真偽は不明だが、表面上は報道されたとおりのストーリーである。三菱東京銀行に合併させられ、UFJの三和系はあえなく、今度は自分が合併の悲哀を味わう番となった。UFJがなぜ三菱との合併になったかは公には明らかにされていないが、不良債権が多く、その処理がなかなか進まなかったことが原因であることは、本小説の通りであろう。
上位、中位行として幅を利かせていた三和だがあえなく破綻してしまった。やはり都市銀行13行は多すぎ、護送船団方式の失敗のつけを払わされたのであろう。しかし、その後のメガバンクが順調かと言えば、さらなる低金利政策で一層リストラを進めなければならず、その後も銀行員の苦難は続いている。
電子書籍
銀行嫌いな主人公が
2023/09/22 23:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融庁の松嶋は、銀行嫌いです、その彼が左遷覚悟で2つの会社の対立、「要注意債権」か「破綻懸念先」かの判断を巡って、金融庁と銀行が鋭く対決します。リアリティは、十分ありますよ