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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.11
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/387p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-276170-3

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紙の本

「地震予知」はウソだらけ (講談社文庫)

著者 島村 英紀 (著)

〔「公認「地震予知」を疑う」(柏書房 2004年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】

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「地震予知」はウソだらけ (講談社文庫)

税込 785 7pt

「地震予知」はウソだらけ

税込 785 7pt

「地震予知」はウソだらけ

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 3 (1件)
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  • 星 1 (0件)

紙の本

「地震対策」はアナだらけ

2009/01/20 01:50

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sheep - この投稿者のレビュー一覧を見る

神戸大震災から早14年。感傷的な記事や番組はみかけた記憶はあるが、次の関東大震災を防ぐという視点の記事や放送は寡聞にして知らない。
祈って災害が防げれば幸いだが。祈りは被災者にしか届くまい。災害は科学的な対策によってのみ軽減できる。神戸の震災、あたかも天災であるかのように信じ込まれているが、人災だ。
火災震災に弱い住宅なかりせば、また、そうした住宅に対する補強対策の施策があれば、そして地震火災対策の水槽が十分に作られていれば、かなりが防げたことだった。
そして、心ある建築学者、地震工学研究者達は、それを繰り返し要求していた。地震予知などという不確定なものに金をつぎ込む余裕もはやないのだ。しかしそれも、ごみのような役所や学者の既得権益。
神戸の政策、あくまで企業の、資本の開発論理に従順で、人命、安全指向とは遠かったがために、あの大災害が起きたのだ。そういう意味で、あれは人災だった。
その認識が欠落している日本では、再び同じような震災で、たとえば関東地方は、再び悲惨なことになるだろう。ダムや道路にかける費用の幾ばくかを耐震化にこそ、まずかけるべきなのだ。

さて、そこで本書の意義。
先に刊行された「私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか」の著者による、彼の逮捕をおそらく招くことになった著作だ。著者は元国際人工地震学会長、元国立極地研究所長。

そういう肩書の著者が、2004年2月に「公認地震予知を疑う」(元の書名)つまり内容的に「地震予知はウソだらけ」という、大胆な内容の本を刊行したのだ。地震予知にかかわる政府や、その予算で暮らすインチキ学者たちの困惑の深刻さは容易に想像できる。今、インチキきわまりない裁判員制度導入で、膨大な予算を使った大宣伝攻勢に、大手マスコミが平然と乗っているのを見てもわかる。小泉・竹中の郵政破壊と同じ、必ずや大変なことになるだろう。しかし、マスコミもタレントも、善悪、真偽は無関係。金さえもらえれば良いのだ。

そもそも、できもしない地震予知ができるかのような顔をして、政府から研究費を引きだすというインチキをしているのだから、それを指摘されてもしかたがないわけなのだが。そういう連中、学問上では著者に劣っても、人数も、政治力も圧倒的に上だ。なにより、金を出す側の政府機関、省庁そのものが、詐欺師たちと同じ穴のむじな。

その昔、中国で地震予知が大成功した、というような報道が続いた記憶がある。今、四川省の大被害を見ると嘘のようだ。つまり、予知などできないのだ。
地震予知という名前で、研究用機材に予算を使えなくなる「学者」、権力をふるえなくなる役人が、雲霞のようによってたかって、著者の信頼性を損なった、というのが、本質ではあるまいか。

実は、「地震学会で、地震予知のセッションは、セッション全体の30分の1もない」 のだという。

予知よりも、起きたらどうするか、建築方法や、避難方法など、予知などできずに起きる地震による被害を最小化することこそが、合理的な対策だろう。

「IV章 地震という妖怪と上手につきあう方法」で、それは具体的に書いてある。
予知などという嘘をついている役所の回覧板やら、大本営報道を見聞きするより、本書をお読みになるほうが、庶民の対策としては、賢明だろう。
しかし、神戸大震災14周年のマスコミ報道で明らかなとおり、そうした当たり前の科学的議論、認知は全くされないままだ。科学報道では涙も笑いもとれないからだろう。

著者のホームページ、感動したという読者の声に溢れていて嬉しくなる。気象庁に勤める人や学者同僚すらも共感しているのはさすが。

とはいえ、神戸大震災14周年のマスコミや役所の姿勢を見ている限り、決して教訓を学んだように見えない。日本人があまりに増えすぎたので、環境保護、経済成長の兼ね合いから、人口の自然減(震災による死亡や、体制側が仕掛けるいわゆるテロも含め)をもっと増やすべきだ、という合意が、お上にも庶民にも、言外にあるのだろう。寂しい国に生まれたものだ。

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紙の本

地震予知をめぐる科学と政治それぞれと両者のかかわりについて,もっともするどく書かれた本

2011/07/09 17:41

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

かつて地震予知は期待される「科学」だったが,しぼんでしまった. この本はそれがなぜ科学として成功しなかったかをおしえてくれるとともに,政治的にはいまだに予知が可能とかんがえられていたときの体制がいまだにくずされていない理由やしくみをあばいている. 原発に関しても地震で被害が生じる危険を指摘している. しかし,津波に関して言及している部分はあるものの,ほとんど揺れだけに注目している. 地震予知をめぐる科学と政治それぞれ,そして両者のかかわりについて,もっともするどく書かれた本だとおもう.

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紙の本

容赦のない政治、政治に迎合した科学者への批判の書でした。

2016/12/07 10:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

容赦のない政治、政治に迎合した科学者への批判の書でした。第3章の1の4「災害は自然現象と人間社会の接点で起きる「事件」」(P-137)という小見出しは、本書の主張を簡潔に言い表していると思う。あらゆる自然現象は、人間の思惑とは関係なく起きるものであり、それによって人間・人間社会が災害をこうむることは別次元の話である。人間がいるから災害となるのであり、その災害の程度を最小限にするのは人間の責務であろう、ということをこの小見出しから強く感じた。
 本書では、「地震予知」が既に夢物語であり、科学的な研究も行き詰っていることが容赦なく明かされる。で現状はと言えば、東海地震(今では南海地震など3つの地震の同時発生なども言われている)という超巨大地震に限って「予知」を試みているといったニュアンスに後退し、その予知手法もプレスリップ(注-1)を体積歪計で観測するのみというお粗末な現状と聞けば、唖然とするしかないであろう。つまり、「地震予知」は既に夢物語であり、起こるべき超巨大地震に対して如何に被害を最小限にする対策が求められていることが身に染みてくる。
 更に、これまで重力加速度である980ガルを超える地震は起きないとされてきたが、何と何度も起きているし2008年の岩手・宮城内陸地震では4,022ガルもの重力加速度が観測されているという。驚くべしです。
<注-1>プレスリップ(pre-slip)
プレスリップ(pre-slip)とは、大きな地震が発生する際に、震源となる断層の破壊を誘導する微小な割れ目(破壊核)を形成する地震のこと。前兆すべりとも言い、本震の前兆とも言える。プレート型地震(海溝型地震)の前に起きると期待した上で、これを体積歪計で観測して東海地震を予知しようとするのである。しかし、地震を伴わない変位のみのプレスリップもあるためその予知精度は疑問視されているらしい。
※ 宏観現象=宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)とは、大きな地震の前触れとして発生ないし知覚されうると言われている、生物的、地質的、物理的異常現象とされるものなどをひとまとめにしたものである。

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2013/07/26 23:25

投稿元:ブクログ

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2014/11/10 09:24

投稿元:ブクログ

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