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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.6
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 新赤版
  • サイズ:18cm/241,5p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-431191-1
新書

紙の本

ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国 (岩波新書 新赤版)

著者 田中 克彦 (著)

1939年のノモンハン戦争は、満洲国とモンゴル人民共和国の国境をめぐる悲惨な戦闘の後、双方2万人の犠牲をはらって終結した。誰のため、何のために? 現在につながる民族と国家...

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ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国 (岩波新書 新赤版)

税込 924 8pt

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商品説明

1939年のノモンハン戦争は、満洲国とモンゴル人民共和国の国境をめぐる悲惨な戦闘の後、双方2万人の犠牲をはらって終結した。誰のため、何のために? 現在につながる民族と国家の問題に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

田中 克彦

略歴
〈田中克彦〉1934年兵庫県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修了。同大学名誉教授。専攻は言語学、モンゴル学。著書に「ことばのエコロジー」「草原の革命家たち」「ことばとは何か」など。

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評価内訳

紙の本

もうひとつの「ノモンハン」-ソ連崩壊後明らかになってきたモンゴル現代史の真相

2009/08/12 16:53

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1939年の「ノモンハン」とは、それについて考える人にとって、光を当てるとさまざまな方向に乱反射するプリズムのような事件である。
 なぜこれだけ多くの日本人にとって「ノモンハン」が気になるのか? すでに70年もたっているのに・・・

 現在でも多くの人が「ノモンハン」について書いてきた。
 たとえば村上春樹は、 『ねじまき鳥クロニクル』のテーマそのものにかかわる重要なモチーフの一つとして描いている。
 また、大阪外語大蒙古語学科出身の司馬遼太郎は、長年取り組んできたノモンハンを題材にした小説化をついに書くことなく世を去った(・・この件については、本書の「あとがき」で著者があるエピソードを紹介している)。
 満洲で勤務し現地で召集された経験をもつ作家・五味川純平原作の大作映画 『戦争と人間』は、「ノモンハン」の戦闘シーンで終わっていること・・・・などなど。
 このほかにも、まだまだ日本人による無数の「ノモンハン」があるのだろう。

 あらたに刊行された本書は、社会言語学者でモンゴル学者の田中克彦が、分断された民族であるモンゴル人の視点から、 「ノモンハン戦争(=ハルハ河戦争)」を検証したものである。モンゴル人の視点からみる「ノモンハン」は、日本の視点でもソ連(現在ロシア)の視点でもない、きわめて重要な第三の視点である。
 著者は、1991年に東京で開催された「ノモンハン・ハルハ河戦争国際学術シンポジウム実行委員会」の代表をつとめ、ソ連・モンゴル人民共和国(現在はモンゴル国)・日本の研究者をつなぎあわせる役割を果たしている。戦争当事国の4カ国(日本・ソ連・満洲国・モンゴル人民共和国)で使用された、日本語・ロシア語・モンゴル語の三つの言語に精通し、学問をつうじてモンゴル人に限りない愛を注いできた人である。
 本書には、急速に進展しているモンゴル学の最新成果が惜しみなく注ぎ込まれている。とくに、ソ連崩壊後あらたに公開された事実による歴史の書き換え作業の成果が大きい。
 モンゴル人民共和国と満洲国の二国間に発生した国境紛争、そして二つの"傀儡"(かいらい)国家のそれぞれの背後にいたソ連と日本の真の動機をめぐる考察からみる「ノモンハン」は実に興味深い。

 本書は、1973年に刊行された、著者による幻の名著 『草原の革命家たち-モンゴル独立への道-』(中公新書、増補改訂版が1990年刊行)の続編として読まれるべき本である(・・長らく品切れ状態なのが残念だ)。
 辛亥革命による清朝崩壊後、宗主国である中国のくびきから脱した外蒙古(=外モンゴル)は、ソ連の力を借りてかろうじて独立を達成した。しかし民族として生き残るためソ連の衛星国として生きるという苦難の歴史を歩まざるをえなかった。
 満洲国の一部となった内蒙古(=内モンゴル)との統合によるモンゴル民族統一の夢は断念、しかしながらソ連の指示のもと「ノモンハン」に参戦し勝利を収め、またソ連による対日戦争に従うことでスターリンの信頼を確固たるものにし、第二次大戦後には国連にも加盟、ソ連が歩解した1991年には文字通りの独立を勝ち得ることとなった。
 中国国内にある内モンゴルの遊牧地は、農耕民族である漢民族によって浸食され、民族を支える基盤としてのエコロジーが危機に瀕している。
 このことを考えると、満洲国ではなくソ連につき、「ノモンハン」で勝利したモンゴルの選択が、長い目でみれば結果として成功であったことがわかる。

  かつて私は、安彦良和の『虹色のトロツキー』(中公文庫)をこのbklの書評で取り上げている。
 主人公の日蒙二世の青年ウンボルトは満洲国の側に身を置き、同じモンゴル民族のモンゴル人民共和国軍の兵士とはノモンハンの戦場において向き合うことになる。
 本書はこの名作マンガをよむための参考書のひとつとして読むことも可能だ。モンゴルにかんするトリビアルな知識も楽しめる。

    
          

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紙の本

国家をみつめてきた言語学者ならではのすぐれたノモンハン戦争史

2009/09/18 21:31

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 1939年日本・満洲国とソ連・モンゴル人民共和国との間で勃発した国境線をめぐる「ノモンハン戦争」。それは一体なぜどのように始まったのか。
“戦後70年”にあたる今年、膨大な原文資料にあたり、また各国の研究者との活発な討議と現地への長年にわたる取材を通じて書き上げた一冊です。
 朝日・読売各紙やNHK週刊ブックレビューでも取り上げられるなど話題の書と聞いて、手にしてみましたが、実におもしろく、一気呵成に読み終えました。

 著者は言語学とモンゴル学の専門家。そんな著者が戦史について著わすということが奇異に感じられるかもしれませんが、むしろ言語学者であるからこそ複数の言語に通じていて日・ロ・モ・独の各国語で書かれた膨大な資料に直接あたることができ、モンゴル学専門家であるからこそソ連/人民共和国/内蒙古/満洲国と中ソ日の間で恣意的に分断されたモンゴル民族たちがいかに戦争にかかわっていったのかについて掘り下げて描くことができたということがよくわかります。

 また上述のように「面白く読んだ」と記すのが実は大いにはばかれることではあるのですが、スターリン政権下でモンゴル人民共和国の政治リーダーたちが拷問・粛正の対象となった様子や、満洲国・関東軍内でノモンハン戦争の収拾を忌避する傾向があった事実などを本書で知ると、モンゴル人たちのあまりに苛烈な運命に言葉を失います。

 そして本書に込めた著者の一番の思いは「『戦史』に熱中するよりも」、「どうすればあのような戦争にならずにすんだかを研究する」こと。
 まさにそれこそが今必要であるという思いを強くする一冊です。

 著者には『ことばと国家(岩波新書)』という名著があります。国家の思惑のもとで言語とそれを基盤とする人々の文化がどう制御されていくのかを様々な興味深い事例に基づいて丹念に描いた書です。本書と併せて、多くの人に勧めたい一冊です。

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紙の本

ノモンハン前夜が明らかになる

2009/07/29 21:38

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:k-kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬遼太郎が晩年ノモンハン戦争をテーマに小説の構想を練っていたことはよく知られている。しかし結局このテーマは結実することはなかった。本書から浮かび上がってくる、闇に閉ざされていた陰惨な歴史は司馬遼太郎の世界にはまったくそぐわない。

ノモンハン戦争の敗北について、日本ではひた隠しにされてきた。ソ連、モンゴル側にも、大きな問題が隠されていたはずだ。今までノモンハンについて書かれた一般読者向けの本では、ひとりの著者もオリジナルな文献を読みこなしていなかった。だから、あの時の部隊の動かし方はどうか、この指揮官のやり方はまずかったというような、日本軍内部のうちわ話しの域にとどまっていたという。

著者の意図は、あの戦争はいったい何だったのか、背後には何があったのか、どのような状況によって戦争に至ったかを、ロシアやモンゴルで発表された最近の研究成果にもとづいて、客観的に示そうというものだ。著者は言語学者であるが、説得力がありかなりの自負を感じる。

1939(昭和14)年、満洲国とモンゴル人民共和国とが接する国境付近で、国境地帯の領土の帰属をめぐって、4カ月にわたって死闘が繰り返された。敵対したのは、日本・満洲連合軍とソビエト連邦・モンゴル人民共和国連合軍であった。ソ連の圧倒的な数量の戦車・航空機に対し、日本軍は貧弱な装備で立ち向かった。150台の戦車に対し、日本軍はサイダーびんにガソリンを詰めた火炎ビンを戦車の下に投げ込んで炎上させるという、捨て身の戦術でしか抵抗できなかった。何千という死体、死馬の山、無数の砲を戦場の置き去りにして敗退したという。

そのときの関東軍のかまえは、一部の参謀たちによる単に思いつきの好戦的な冒険主義に近い、定見のないずさんなものだった。一方、ソ連とモンゴル人民共和国は、日本軍のたくらみははるかに深いものだと外部に言いつのっていた。モンゴルをまず占領し、それを足がかりに、日本はシベリア、中央アジアにまで進もうという大規模な侵略計画の第一歩であると。

近年、ノモンハン前夜の1937、8年ごろの陰惨な粛清の状況が明るみに出てきた。現代史家のS.バートルはこう言っている「20世紀のモンゴル国の歴史上、最大のハルハ河の戦闘(ノモンハン戦争)でさえも、モンゴル人民革命軍は237人が殺され、32人が行方不明となっただけだった。ところが、この戦争に先立つ1年半の間に、国家反逆罪で有罪とされた者はその117倍に、処刑された者は88倍の多数にのぼった。特別査問委員会の50回にのぼる会議だけとって見ても、19,895人を処刑したということは、毎日398人を処刑したことになる」と。

ソ連はモンゴルを意のままにするために、抵抗するモンゴルの首脳たちに、あるときは激しい拷問を加え、自分が日本にやとわれてスパイになったと自白させた。そして、あらかじめ準備されていた名簿に同意を強いた。そこには、その組織に加わったとされる人物が並び、その自白書に署名するだけでよかった。

人民共和国の首相その人が日本のスパイと手を組んで、自らの国をくつがえすという最大級の国家反逆者の汚名をかぶった例さえあった。モンゴルの独立を切実に願うため、コミンテルンの意のままにならない、最高指導者をソ連に連行して療養させ、亡き者とする方式も存在した。「反ソの陰謀に荷担し、日本のスパイとなった」とする国家反逆罪のかどで銃殺されたという。

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紙の本

戦場となったモンゴルも参戦当事者

2023/03/17 19:42

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

数十年間研究者としてモンゴルとモンゴル語とに
付き合ってきた著者が満を持して書き下ろした、
いわゆる戦記物とヮかなり異なる一冊です。

モンゴル人の視点も入ったノモンハンものとして
極めて珍しく、また価値を持ち続けると思います。

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モンゴル諸族の土地の戦争

2018/10/28 10:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wordandheart - この投稿者のレビュー一覧を見る

1939年夏に勃発したノモンハン事件について戦力や戦略についての議論は多いが、そこが誰の土地でその人々がどのような状況に置かれていたのかを追求した書は少ないという。著者は言語学者でありモンゴル語を専門とする。1989年以降ノモンハン戦争を解明するためソ連(当時)とモンゴル、日本で開催されてきたハルハ河円卓会議の議論の成果などをもとに、この戦争がモンゴル諸族にとってどのような戦争であったのかを明らかにしている。ノモンハンはモンゴル人民共和国と満洲国の国境地帯であり、モンゴル諸族は両国に分断されていた。分断されたモンゴルの人々は民族の独立を夢見て統一の機会を伺っていた。ソ連の傀儡国家であったモンゴル人民共和国はソ連の圧力を耐えず受け、ソ連によって粛清された人々の数はしれない。満洲国もモンゴル人を通じて作戦情報がソ連に漏れることを恐れ、多くのモンゴル人を排除していった。両国の国境はもとはと言えば、モンゴル諸族のうちのハルハ族とバルガ族との部族的な境界線に過ぎなかった。それが1921年モンゴル人共和国建国と1932年満州国建国により新たな国境問題としてソ連、日本の前に現れた。ノモンハン戦争の前にも国境付近での小競り合いはあり、当初満州国側はそこに居住するバルガ族がその当事者として対処していた。しかしソ連、日本(関東軍)が直接関与することで戦争は拡大し、モンゴル諸族の手を離れていった。モンゴルは今でもモンゴル国と中国内の内モンゴル自治区に分断されている。この分断は直接にはロシア(当時はソ連)と中国(当時は清)の国境争いとして画定したわけだが、日本と無関係ということではない。

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モンゴル民族についての啓蒙書

2016/04/20 21:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノモンハン戦争(一般的にはノモンハン事件と呼ばれる)の事を詳しく知りたいのなら、この本にはちょっとがっかりするかもしれない。著者の田中克彦氏は言語学、モンゴル学専攻の学者であり、この本では主にモンゴル民族を中心とした当時の日本、ソ連、満州国、モンゴル人民共和国との関係が書かれている。特にモンゴル民族がソ連から受けた受難に重点が置かれているように思える。特にノモンハン戦争についてだけ知りたいのでなければ、十分読み応えのあるものだと思える。モンゴル民族についての書物はそう多くはないと思えるからだ。

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2009/09/14 17:56

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2009/09/22 11:18

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2009/09/23 18:22

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2011/01/31 20:13

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2011/04/27 06:48

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