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または紙の本
御曹司たちの王朝時代 （角川選書）
著者 繁田 信一 （著）
宮中の職務をさぼったいいわけ、関白邸での待ち合わせの約束、遊興への参加の強要、仲間外れへの恐怖…。人間くさい暮らしぶりが垣間見られる、王朝時代に実在した名門貴族家の御曹司...
御曹司たちの王朝時代 （角川選書）
御曹司たちの王朝時代
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商品説明
宮中の職務をさぼったいいわけ、関白邸での待ち合わせの約束、遊興への参加の強要、仲間外れへの恐怖…。人間くさい暮らしぶりが垣間見られる、王朝時代に実在した名門貴族家の御曹司たちの手紙を通し、彼らの実像を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
〈目次〉
序章 遊ぶ暇もない頭中将
第一章 友人の色好みをたしなめる
第二章 近衛中将を拝命したことへの不満を洩らす
第三章 口利きの依頼をあしらう
第四章 和歌の代作を依頼する
第五章 昇任の喜びを伝える
第六章 子供が生まれたことを披露する
第七章 仲間外れにしないように頼み込む
第八章 遊興への参加を強要する
第九章 絵師の斡旋を依頼する
第十章 野遊びに誘われなかったことを恨む
第十一章 和歌の添削を依頼する
第十二章 宮中の行事をさぼった言い訳をする
第十三章 牛車を牽く牛の貸し出しを依頼する
第十四章 関白邸で落ち合うことを約束する
第十五章 遊興の約束を守れそうにないことを謝る
第十六章 護衛の武者の貸し出しを依頼する
第十七章 遊女と楽しむための遠出に誘う
第十八章 舞姫をめぐる噂の真偽を確かめる
第十九章 親交を持ち続けてくれるように懇願する
第二十章 任官をめぐる口利きを依頼する
終章 奉公への熱意を語る頭中将
あとがき【商品解説】
著者紹介
繁田 信一
- 略歴
- 〈繁田信一〉１９６８年生まれ。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士（歴史民俗資料学）。同大学大学院非常勤講師。著書に「平安貴族と陰陽師」「王朝貴族の悪だくみ」など。
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王朝貴族の手紙
2021/10/04 04:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
王朝貴族の手紙集から貴族たちの生活について語られている。遊びの仲間外れになるのを恐れたり、任官の斡旋を頼んだり、和歌の代作を頼んだり、愚痴をこぼしたりとさまざまな貴族の様子が手紙からわかる。
紙の本
御曹司。
2017/05/29 17:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
繁田氏の他の著作にもあるように、丹念に消息文などから王朝期の貴族の姿を掘り起こした内容。
御曹司という言葉をどう解釈するか少々悩んだが、この本ではほとんど公達と同様の意味で使われている。
一般的な官位相当制表などではわからない、昇進のありかたに付いての図示があるのがよい。
紙の本
漢文の簡潔さ
2021/12/07 21:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安貴族たちの手紙文を題材にして様々なトピックスを集めている。一貫したテーマや主義主張があるわけではなくトピックスの羅列にとどまっている。同じ著者の他書と比べてやや劣っているような気がする。それにしても本書を読んで、漢文の簡潔さには強い感銘を受ける。現代日本語の2割程度の文字数で意を明確に伝えている。
