紙の本
「活字」の力
2009/12/30 09:13
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2009年7月に開催された「第16回東京国際ブックフェア」で行われた「茂木流『読書のすすめ』という講演をもとに活字化されたのが本書である。
その講演を聞く機会があったが、こうして活字になると、内容は同じであれ、味わいと理解がちがう。そのことは、本書の冒頭で書かれているような「活字」の持つ力といっていい。
講演では茂木健一郎氏の息遣いであったり、言い直しであったり、あるいは茂木氏の話に反応する会場全体の雰囲気が、その話の内容を補完しながら、講演全体を印象づけるが、こうして活字になることで、会場に足を運べなかった人にも茂木氏がなぜ読書の必要性を説き、何を危惧しているかが伝播され、広く共有される。
また、わからなければ何度でも元に戻ることができる。
そういう「活字」の力を、私たちは大事にしていかなければならないし、読書とはまさにその「力」を実感しうる行為だといっていい。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
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第16回東京国際ブックフェア読書推進セミナー「茂木流『読書のすすめ』」をもとに書きおこした一冊。
薄いので期待していなかったが、日本と日本語のすばらしさを説くと同時にそれを英語で発信することの重要性にも触れており、感銘を受けた。
タイトルは茂木さん曰く「著者には決められないもの(出版社に決定権)」だし、外装も今時ショッキングピンクでちょっと軽薄だけれど、内容は深い。
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例えや引用が非常にユニーク。頭が良い人は違う…とつくづく思った。わたしも書く、読む、聴くをバランス良く行って脳を活性化してやるんだ、すこしでも。。。
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この本になった講演会、実は聴講してきました。
忘れていた感動を再び呼び戻すことに。
当時、この講演が終わったあと、赤毛のアン、坊ちゃん、三四六を購入し、読み漁りました。
これが、すばらしい文学なんだなんて、分かりもしないのに分かった感じがしていましたね。
今回読んで、また赤毛のアン以下読みたくなりました。
バイリンガルになること、良い文学に触れること、そして日本語も大切にすることを気づかせてもらいました。
「おばさんといい女の違い」とても共感しました(笑)
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「本のタイトルは著者の自由にならない(p58)」ということを真に受ければ、この本はタイトルで損してる気がします。
「具体的な読書のしかたはいつ出てくるんだろう」と常に思いながら、結局そこのところははっきりしないまま終わりました。読書の仕方というか、読書にまつわるエッセイみたいな感じだと思います。茂木さんお気に入りの本が多く紹介されているので、読んでみたい本が増えました。タイトルどおりの内容を求めて読むと肩透かしをくらうかも。
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「本」のよさ、「活字」のよさ、茂木さんの読書体験といった内容。
自筆原稿でなく、活字でないと伝わらないもの とは
文学と 日記 ブログ 生の経験をつづるのとは はちがうの
日本独特の おまかせ文化
など
読書の話題から 文学 日本文化まで 幅広い例を取り上げて
読書の良さを語っています。
さらっと読める けど、
そういえば そうだ! と納得する部分は多いはず。
ただ、読書術はのっていないのであしからず。
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夏目漱石の『三四郎』、モンゴメリの『赤毛のアン』、内田百閒の『阿呆列車』といった文学的名作から、読書の素晴らしさ、楽しさを学ぶことができる。茂木さんの解説は確かに上手くて、短い紹介ではあるが各作品にとても惹かれるものなっていた。その他にも、読む力をつけるために「書く」ことや、日本語の力を身につけるための外国語学習、日本文化の素晴らしさなど、読書だけでなく読書から派生した生涯学習的な話にまで及んでいて、文章はとても短く簡単に読み切れる本ながら内容はとても濃いものとなっている。
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夏目漱石の本や赤毛のアンなどの名作をあげて、なぜ名作と呼ばれているかということをわかりやすく解説してくれている。また、読むことプラス書くこと必要性も説いている。
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著者は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」のキャスターを務め、脳科学者として多分野で活躍している。
代表作に「脳を活かす勉強法」「脳が変わる生き方」等多数がある。
本書は、「脳を鍛える読書のしかた」と言う題名から本書の読書の目的として通常の読書とは違った文字通り、「脳を鍛える」ことを重点として読み始めた。
しかし、ふたを開けると2009年7月に開催された東京国際ブックフェア読書推進セミナー「茂木流読書のすすめ」の講演をもとに作成されたものであるとのこと。
たしかに内容はおもしろく、かつすらすらと楽しく読むことができた。しかし、題名の通りの「脳を鍛える読書」という点について書かれているよりは、上記のセミナーをかいつまんで一冊の本にしている感は否めなかった。
しかし、さすがに本書内に出てくる「夏目漱石」の作品についての要約や説明については素晴らしいものがあり、ひとつの読み物として楽しむのには良かった。
しかし、期待しすぎていたこともありもやもやした読後感が残ってしまった。著者の作品は好きな本ばかりなので違う作品については引き続き読ませていただこうと思う。
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「45分でわかる」のタイトル通り、本当に1時間以内で読みきれる、気軽な読書おすすめ本」。茂木先生の本なので、「脳科学本」か、と思いきや、どちらかというとライトエッセーの集まり。この本で小林秀雄のCD本が欲しくてたまらなくなった。
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茂木さんの本を読むと、できないことなんて何もないんだという気分になる。
文章を書く
外国語を学ぶ
脳は使うと喜んで若々しくなる
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45分でわかる!のとおり、通勤の往復で読めた。
夏目漱石とか「むつかしそう。。。」で、敬遠してたけど
読んでみたいな。読書ってこんなに深くて面白いものなんだ。
そんなふうに考えて読んだことなかった。
読書の面白さってこういうものなんだ。
と読書に慣れてないうちには、これからの読書ライフを楽しみにさせてくれるような本でした。
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初見。薄い。内容も薄い印象の茂木さんのかく語りき。
読書エッセイは自分に役たたせる事は難しそう。。。
初見で十分な内容につき終了。
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タイトルと違い、茂木さんの読書がテーマのエッセイみたいな本。個人的にはそれでも楽しめたけど、物足りない人もいるのでは。
以下、メモ。
”「感覚性の学習」と「運動性の学習」がバランスの取れた状態で発達するには、言葉による場合がもっとも一般的”
→読むだけでなく書くことが重要。
楽器等では運動性の学習は難しいが、読み書きは大抵の人ができる。
”活字のほうが(自筆本よりも)文学的味わいが深い”
→純粋に文学を味わうには書き手の思いみたいなものが邪魔な場合もある。
あと、個人的に気になった
”おばさんは「無意識の垂れ流し」を平気でしてしまう。思ったことをすべて言ってしまいます。ところがいい女をいうものは秘密を持っているものです。”
気を、つけないと…。
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文章を読んで、聴いて、書けば、脳は成長する! 人気脳科学者・茂木健一郎が、論語、漱石、一葉、赤毛のアンといった数々の愛読書を紹介しながら、活字の力、読書の効能、日本語の素晴らしさを語る。
図書館の本の福袋に入っていたもの。短時間で読むにはいいけど,物足りないかも。