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紙の本
艶書 改版 (新潮文庫)
著者 山本 周五郎 (著)
宵節句の宴で七重は隣家の出三郎の袂に艶書を入れる。しかし、部屋住みでうだつがあがらないと思っている出三郎には、それが誰からのものかわからないまま、七重は他家へ嫁してゆく。...
艶書 改版 (新潮文庫)
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商品説明
宵節句の宴で七重は隣家の出三郎の袂に艶書を入れる。しかし、部屋住みでうだつがあがらないと思っている出三郎には、それが誰からのものかわからないまま、七重は他家へ嫁してゆく。廻り道をしてしか実らぬ恋を描く『艶書』。愛する男を立ち直らせるために、自ら愛着を断つ女心のかなしさを謳った『憎いあん畜生』。著者が娯楽小説として初めて世に問うた『だだら団兵衛』など全11編。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
だだら団兵衛 | 7−41 | |
---|---|---|
槍術年代記 | 43−83 | |
本所霙河岸 | 85−119 |
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紙の本
「艶書」が秀逸でした。
2019/02/01 19:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
山本周五郎さんの作品には、温かい眼差しが注がれていると感じるものが多いですが、この短編集のそれぞれの作品からも、それを感じました。
中でも「艶書」は秀逸で、出三郎と七重の幸せな門出を祈らずにはいられない気持ちでいっぱいになりました。
紙の本
天晴れ
2001/11/14 18:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:歳三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作をはじめとする山本氏の短編集である。山本氏の作品に出会うとき、いつも感じることだが、登場人物それぞれに、「潔さ」が満ちている。剣の達人から可憐な女性まで、すべてのひとに一本のしっかりとした線が通っている。これは、山本氏のお人柄からくるものだろう。一見単純に思えるストーリー展開にも拍手を贈りたくなる読後感。今の時代にぜひ、読み直してみたい作家である。
昨今、Eメールや携帯メールで恋を語る姿を多々目にとめる。これは、時代の変化であるからいいとしても、「艶書」で描かれる切ないまでに深いおもいが籠もった女心、そして男心。あくまでも、ひたむきに生きる人間に光りを授けんとする山本文学の真骨頂が垣間見られる。