紙の本
後追い事件
2018/06/27 06:14
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日々のニュースが過ぎ去った後置き去りにされる被害者を思えば、この本は振り返りになる。忘れてならぬこと、解明に導くことは今後の抑止にもつながっていく。
紙の本
事件があって、その方向性を決めているのは実はマスコミってことなのなのかもしれない。でもって、犯人は明らかになってるわけじゃありません。残念。
2011/05/01 21:13
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
世田谷一家殺人事件や、井の頭公園バラバラ殺人事件など、30の未解決事件の、コラムというべきものかな。
事件一つに対して10ページぐらいなので、深く切り込むというものではないし、実際に真犯人を断定したり糾弾しているものでもない。なんで、ちょっとタイトルでだまされたかなと、思います。
結局、事件が起きると同時に、マスコミが事件の方向性とか色とかを操作してるんだなと感じた。
だからこそ、こういうあの当時はこういう方向性でしか見てなかったけど、今だとこう見ることもできる、って言えるのかもしれない。とういうか、この本はある意味、マスコミの謝罪なのかもしれない。
厚労省キャリアの村木厚子さんの手記が圧巻だった。
冤罪で逮捕され、検察に屈することなく自分で道をきりひらいていった彼女のバイタリティには感服した。
すごい人です。でもって、そんな彼女が厚労省の女性キャリアとして働いてることを、同じ日本人として女性として誇りに感じた。
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ニュースで観るだけではことの真相はわからない。まあ、週刊誌を読んでもわからないんだけど、ニュースや新聞よりは当事者の人物像が浮き出てくる。本書収録作はスペースの都合上、それほど深く掘り下げたものはないけれど、事件の裏側をチラっと見せてくれる。どんな事件でも、人間が関わればそんな単純なものなんてないよなって感じた。
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世田谷一家殺人事件や、井の頭公園バラバラ殺人事件など、30の未解決事件の、コラムというべきものかな。
事件一つに対して10ページぐらいなので、深く切り込むというものではないし、実際に真犯人を断定したり糾弾しているものでもない。なんで、ちょっとタイトルでだまされたかなと、思います。
結局、事件が起きると同時に、マスコミが事件の方向性とか色とかを操作してるんだなと感じた。
だからこそ、こういうあの当時はこういう方向性でしか見てなかったけど、今だとこう見ることもできる、って言えるのかもしれない。とういうか、この本はある意味、マスコミの謝罪なのかもしれない。
厚労省キャリアの村木厚子さんの手記が圧巻だった。
冤罪で逮捕され、検察に屈することなく自分で道をきりひらいていった彼女のバイタリティには感服した。
すごい人です。でもって、そんな彼女が厚労省の女性キャリアとして働いてることを、同じ日本人として女性として誇りに感じた。
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未解決事件を含め30の事件を関わった人、追った人各々が独自の視点で事件を語る。
斬新な新事実が現れた訳ではないが、保阪氏の言葉のとおり、最近の事件には貌がない。その原因が人権の異常な過保護政策に繋がるという説に納得する。
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最後に納められた江川紹子のルポ「私は泣かない、屈さない~厚生労働省女性キャリア冤罪事件」がやはり一番読ませた。
この国では検察に睨まれながら真実を貫くことは、尋常ではない強さが求められるのだ。その恐ろしさに満ち満ちた一冊。
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興味深い事件が並んでいますが、それぞれ4,5ページしか言及されていない、何ともお粗末な内容。「看板に偽りあり」ですね。
ただ、勝新太郎と黒澤明との対立の真相には唸りました。
収穫はこれだけですね。
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看板に偽りありというか、決して各事件の真相に迫っているわけではない。
読みどころは、厚労省冤罪事件の被害者・村木厚子さんへのインタビューを
江川紹子氏が構成した「私は泣かない、屈さない」ぐらいか。
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タイトルが内容を反映していないのが残念。
実際そうなのだけれども、週刊誌記事のまとめ本といった程度の内容だった。
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週刊誌の一部を切り抜いた感じで、真犯人に迫った内容ではなかったのは残念。けれど、何人もの記者がそれぞれの事件を追いかけ、真実を探ろうとしている姿勢にはエネルギーを感じたし、感服する。
犯人が捕まり、世間では事件が解決したように思われている事件でも、記者の視点が犯人側(犯人にインタビューしたり、警察側に矛盾点があり、記者が疑問を抱いている場合)だったりすると、ニュースから受けた印象とはまるで違う印象を受ける。中には、もしかすると、この人は犯人ではないのかもしれない、と考えさせられるものもあった。真実は犯人しか知りえないけれど。
他のレビューにもあるけれど、第72回文藝春秋読者賞は必見。
これを読んで、私も容疑者イコール犯人(犯人ではないにしろ、何がしかやましいところのある人)という偏見に捕らわれ、マスコミに踊らされているなと、痛感した。
同時に、真実を客観的に突き止めるのは難しいのだとも思った。裁判員に選ばれた人の苦悩がほんの少しだけ(本当に少しだけ)覗き見れた気がする。
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「事件から貌が消えた」という近年の状況。
そんな中で「事件に貌を与える」報道をすることで、
事件の解決を助けたいという思いによって書かれた
特集記事が文庫化されたもの。
なので、一つ一つの記事が短いです。
もっと、一つ一つの記事、事件について掘り下げて見たい、
という気持ちにさせられました。
ただ、この短い分量の中でも「貌」や「思い」が
見られる本でありました。
記者だけでなく、事件の当事者の家族が語るページもあるのですが、
その人の後ろにいる、その事件を報道をしようとする
記者の「貌」が見え隠れします。
ネット社会と言われる中で、事件を語る人の貌も見えなくなっていた中、
「貌」や「思い」を責任を持って伝えてくる姿に
雑誌や本といった媒体の重要性を再認識しました。
あとは、少年犯罪をはじめとした多くの犯罪で家庭環境、特に母親からの
育てられ方に問題があった記述が何点かみられました。
そのような家庭環境に育ちながら、犯罪まで至らない人間と、
犯罪に走り、このような本に語られる対象になる人間と、
それを分かつ最後の砦は何なのか。
執筆者の他の著作や関係書籍を引き続き読み、考察を深めたいと思います。
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未解決事件集で、タイトルはその中の一つのものにつけられたもの。(全部真相を明らかにしているのかと思ったら違いました)
昔のものから出版当時のものまでいろいろ収録されていて、興味深かった。
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冒頭の、清水潔さんの告発は衝撃的だ。
組織の保身のため、身元の割れたはずの犯人は、
まだ何の罪にも問われずに “生きて”いる。
生まれる前の知らない事件も、
記憶の遠くにかろうじてあった事件も、
当事者や近隣の方には、むかしのはなしではないはず。
犯人逮捕、真相究明を心から願って止まない。
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未解決事件をメインに、やや掘り下げたもの。
最後の厚労省の村木厚子さんの「私は泣かない、屈さない」は読み応え有り。
容疑者はいても、逮捕できないという現実。
また、容疑者=犯人ではないという現実。
一方的に与えられる情報を真実と信じ込んではいけないし、
報道される・されない問わず1つ1つの事件には背後に様々なエピソードがあることを忘れてはならない。
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未解決事件と銘打ってはいるもののそれは少ない。
事実はとりあえず脇に置いといて司法的には「決着がついている」ものがほとんどです。