- 販売開始日: 2012/04/13
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-331351-9
「本屋」は死なない
著者 石橋毅史 (著)
現在の出版流通システムのあり方や、本を取り巻く環境の厳しさに抗うように、「意思のある本屋」でありつづけようとしている書店員・書店主たち。彼ら・彼女らの行動を追って、書店を...
「本屋」は死なない
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商品説明
現在の出版流通システムのあり方や、本を取り巻く環境の厳しさに抗うように、「意思のある本屋」でありつづけようとしている書店員・書店主たち。彼ら・彼女らの行動を追って、書店を巡りながら、“本を手渡す職業”の存在意義とは何なのかを根源的に問い直す。「本」と「本屋」の今とこれからのかたちを探る異色のルポ。
著者紹介
石橋毅史 (著)
- 略歴
- 1970年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経て、新文化通信社入社。『新文化』編集長を経て退社。フリーランス。
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書店員レビュー
あとがきに『「本屋」...
丸善札幌北一条店さん
あとがきに『「本屋」とは小売業の一形態としての書店業全般を指さない。「本」を手渡すことに躍起になってしまう人、まるでそれをするために生まれてきたかのような人』とある。取り上げられている「本屋」は、業界では有名人ばかりで既知のことも多かったが、章ごとに考え込み何度もページを行きつ戻りつした。感想を綴る今も、書いては消しして一向に進まない。自信を持って己が「本屋」だとは言えない。また、お客様にとって「本屋」が最良なのかはわからない。しかし、括弧が付こうが付くまいがお客様に本を売るのが本屋の仕事であり、それは八百屋が野菜を売ることと何ら変わるものではない。この本の良さをお客様にどう伝えるか。本屋ではない方々にどう売るか。著者が車で移動する場面が、さながらロードムービーのようである。第3章では和歌山へ。第6章では鳥取へ。第7章では全国をさまよい、第8章では名古屋へ向かう。章ごとに紹介される「本屋」の個性によって色が異なるオムニバス映画。日本各地に一般には知られなくても、自分の仕事に賢明に取り組んでいる人々がいる。本屋が死のうが死ぬまいが、それこそがかけがえのないことのように思う。文芸 伊藤
切実さとのあわい
2012/09/05 18:18
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投稿者:いたちたち - この投稿者のレビュー一覧を見る
全国で主張を持って本を売る書店主・書店員を訪ねる記。
街なかには幅広く基本書を揃える大手書店があり、即日届くネット書店もある。
数十坪の個人経営の書店が営業する意義とは何か。
情緒的な筆致のルポとして読ませるが、切実さと独りよがりの心地よさのあわいを漂っているように感じられる、書店員たちも著者も。