- 販売開始日: 2011/10/21
- 出版社: 早川書房
- ISBN:978-4-15-209248-9
黒猫の遊歩あるいは美学講義
著者 森 晶麿
でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽……。日常のな...
黒猫の遊歩あるいは美学講義
商品説明
でたらめな地図に隠された意味、
しゃべる壁に隔てられた青年、
川に振りかけられた香水、
現れた住職と失踪した研究者、
頭蓋骨を探す映画監督、
楽器なしで奏でられる音楽……。
日常のなかにふと顔をのぞかせる、幻想と現実が交差する瞬間。美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」は、美学理論の講義を通して、その謎を解き明かしてゆく。
第1回アガサ・クリスティー賞受賞作!
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書店員レビュー
美学理論を駆使する若き大学教授、通称「黒猫」と...
ジュンク堂書店郡山店さん
美学理論を駆使する若き大学教授、通称「黒猫」と、
その「付き人」をつとめるポオの研究者とが事件に遭遇し、
解決していくという、ミステリ作品です。
ポオとは、アメリカの作家エドガー・アラン・ポオのこと。
江戸川乱歩のペンネームの由来になった人物として有名ですが、
その作品を実際に読む機会には恵まれず、
この本を通してやっと巡り合えました。
ポオの作品に関連した謎を、
更にその他の古典も絶妙に絡めながら、
論理的に解明していく「黒猫」がひたすらカッコイイです。
天才なのに全く嫌みがない感じも好印象でした。
個人的には「月と王様」という話に興味を持ちました。
というのも、宇多田ヒカルがUtadaとして発表した
「KREMLIN DUSK」という曲で、
この話のモチーフである『大鴉』が取り上げられているからです。
こちらも不思議な巡り合わせ。
続編がつい先日発売になったばかりなので、
気になる方はぜひ合わせて一読下さい。
雑誌担当 有我
講義内容はちょっと分からない。
2015/12/23 21:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何気なく潜む謎を若き大学教授、通称「黒猫」が美学理論の講義を通して解き明かしてゆく。
黒猫のクールは振る舞いと彼に振り回される付き人(ポオ研究者)。二人のやり取りも面白い。
けど、講義の内容は正直理解できない…(笑)