紙の本
居酒屋で読んでも面白い
2011/12/09 08:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東海林さだおさんの名物「丸かじり」シリーズの楽しみ方は色々ありますが、週刊誌で笑い、単行本で転げ、文庫本で納得する、という発表媒体による読書体験もそのひとつです。
特に文庫本の場合はカバー画が和田誠さんというのもうれしい限りですが、なんといっても文庫解説者がどんなふうに東海林さだおさんの文章をお料理するのか、食べ歩くのか、期待がふくれます。
今回の解説はデザイナーで作家の太田和彦さん。太田さんといえば居酒屋通としても有名で、『居酒屋大全』なる著作もあるくらい。
ですから、自身の本のカバーで東海林さだおさんにイラストを使ったりしたこともあるとかで、東海林さだおさんとは少なからぬ縁もある。そんな太田さんですから、はたしてどんな解説をお書きになるか。
縄のれんをくぐる感じで、文庫本解説から読み始めます。
まずは付きだし程度に今までの文庫解説陣の名前紹介。まあ無難なところでしょう。
つづいて、今までの解説陣がなしえなかったところで、東海林さだおさんの「受賞歴」といきました。
ところが、残念無念、グレープの「無縁坂」。(これは単なる居酒屋内の他愛もないギャグです)。
おそらく太田さんが解説文を書いた時期がよくなかった。冬場に冷奴頼んだみたいなもので、ここは湯豆腐にしてもらいたかった。
何をいいたいかというと、東海林さだおさんはこの秋(2011年)旭日小綬章を頂いたんです。叙勲というくらいいかめしい言い方をするほどですから、これはエラいのです。なにしろ勲章です、勲章。
でも、東海林さだおさんって勲章ぽくないですよね。勲章よりは、燻製かな。
この叙勲の報に一番「グヤジー」思いをしたのは、今回の解説を書いた太田さんかもしれません。
まあそこは仕事に失敗した先輩をなぐさめる気持ちで、飲みねえ、喰いねえ、の居酒屋精神で先に進みましょう。
最後は東海林さだおさんへの思いを自身の生き方とシンクロさせて表現しておわり。
いささか、飲み足りない、喰い足りないという感じが残ります。
そこで、東海林さだおさんの本編に戻れば、これはこれで納得のいく「丸かじり」食べ歩きではないでしょうか。
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あんかけスパは、前に近所に食べさせる店があったときは食べたなぁ。
味とかたたずまいとかそういうものより、量が多くて大変だったという記憶しかありませんが。
インスタントラーメンを茹でてくれる店はまだ生き残ってるのかな?
手に入れづらい袋麺なら一度くらいは行って食べてみたい気もするんだけど。
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そういえばメガマックなんてのがあったなー、と懐かしく思ったり。
読了してから「豚肉の生姜焼き」が無性に食べたくなって、翌日の昼飯がそれになった。
このシリーズを読むとそういうことは日常茶飯事w
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最新刊は、後半からが面白いネタが出てきます。
たこさんウインナーでみんなほのぼのとしている中で、方や駅弁を開いたときにウインナーが出てきたときのがっくり、憤怒「なめとんのか、おれを!」上手い!
ラーメンネタも秀逸。
650円のラーメンだったら50円はパフォーマンス料。カウンターではなくテーブルの人は50円損しているとか、麺を茹でているときにピーピーなるタイマーが許せない、なぜならそれがなるまで別のことを考えていてもよい、ということだからそれは嫌だな、などいつもの東海林くん観察&素敵な表現満載で楽しめます。
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東海林さだおの週刊朝日に連載している「丸かじり」シリーズ・エッセイ。これも単行本で出た際に買って読んでいる再購入モノ。
今作ではラーメンで三週分のコラムを要している。ラーメン屋で650円のラーメンを頼むと50円分は作っている姿を見せるパフォーマンス代だから、カウンターに座らずテーブルに座るのは損。麺を茹でるのも大鍋にどっと入れるのが正しく、ひとり分ずつ入れる「振りざる」に入れるのはズル。大鍋でのびのびと泳がせてやれよ、と東海林節全開だ。
ちょっとした空き時間に、余り頭を使わないでコーヒーの友に、ちょっとダレ気味のフットボール録画を見ているときに、と読み方は問わないし力を入れて読むべき本でもないが何故か新刊が出るたびに手が出て止まらないカッパエビセンのような魔力を持つ食べ物エッセイ。
これだけの国民的作家でありながら事務所を構えている私の地元・西荻窪では誰も「東海林は地元の英雄だ」とは誰も言わないし、地元の祭りにも「東海林さん来たる」という張り紙が出たことも無いのはなぜだろう。
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文章も絵も「いつもの」という感じで、安定感。私は絵に添えてある東海林さんの字が好きです。
クリスピークリームドーナツの話が出てきて、なんだか時代の変化を感じた。
「エノキ家の家計」「楽しいぞ、メガマック」を、特に楽しく読んだ。
MVP:なし
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ここ数年、年の初めの一冊は東海林さん作品です。
無条件で楽しく、間違っても何かを深く考えこんだりしたりすることもない、正しい日本人の正しい読書初めの一冊だと思えたりします。
そして実生活に少しばかり役立ったりする、そんな一冊であったりもします。
「スモークサーモンの”ごはんですよ”食い」、「なめ茸丼」はぜひ近日中に食べてみたいと思います。
数年前まで通いつめていた居酒屋さん(実は鰻屋さんですが―)が登場したりしていて・・、あぁ久しぶりに、呑みに行きたくなっちゃいました。
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電車に乗って、「あ、本忘れた」と気がついた時のショックは結構大きい。
乗り換えの駅で本屋に直行して、本を買う。ただし、今読んでいる最中の本への集中力は削ぎたくない。そこで東海林さだおさん。丸かじりシリーズ。というわけです。
カニ玉に格差社会をみる東海林さんはやっぱりオカシイ。
あんスパを「野望」という東海林さんは。。。
本当にいつもいつも面白い。
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いつ読んでも飽きさせない食べ物にまつわるエッセイ。取るに足らない身近な食べ物を題材にして、ここまで楽しい文章が書ける人もそういないと思う。内田樹のような難解で高尚な文章とは対極に位置するが、同じくらい高尚なレベルにあると思う。とにかく文章がうまい!職場で昼休憩の時間に一人で読みながら、またしても思わず笑ってしまいました。
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親子丼の丼モノとしての特異性、話題のドーナツ店に並ぶ心理、スモークサーモンに挑む日本人のサガ...自分の心理にいつも気付かせていただく。
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特に、というのはなかったけど、久々に親子丼や、洋食屋さん的なカキフライや生姜焼きを食べたくなりましたw
それにしても、いろんな考察や食べ物の気持ちを語っちゃったりが面白く・・・エノキの本数なんて数えようと思ったことないしなww
これだけ面白く興味深い食のエッセイ連載し続けるのって、ホントにすごいなぁ。。と思う。
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シリーズ29冊目
新丸ビルのバルバッコア
インスタントラーメン料理の店(今は閉店)
クリスピークリームドーナツ
赤羽のまるます屋でいじけ酒
メガマック
穴子はなぜ魚偏の漢字がない?
ラーメン屋観察記が3回連続
麺はお湯の中で泳がせるべし
スモークサーモンの日本食化
ビールを熱くして飲んでみる
文庫版で読む。太田和彦の解説が的確
以下目次
独活さんの人柄
「シュラスコ」食べてみたら
「あんスパ」の野望
アスパラはガスがないと・・・・・・
カニ玉王家の興亡
豆腐、噛んでます?
こまごまと胡麻
軽く生きたいピーマン
穴子かわいや
韓国海苔とわたし
外食、インスタントラーメン
ビールに枝豆は真実か
冷やしきつね論
メロンの立場
セロリの憂鬱
スモークサーモン改革案
幸せの黄色い親子丼
もろきゅうの風格
苦境に立つ厚揚げ
佃煮を擁護する
エノキ家の家計
ドーナツも「やわらかーい」
いじけ酒(其の1)
いじけ酒(其の2)
カキフ ライに関する考察
ビールをお燗して飲む
ウインナーの秘密
品川巻異聞
大根が風呂を吹く
かまぼこの闇
楽しいぞ、メガマック
ラーメン屋観察記 その一
ラーメン屋観察記 その二
ラ ーメン屋観察記 その三
豚肉"の"生姜焼き
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読書録「メロンの丸かじり」4
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p44より引用
“恐るべきその融通無碍。無節操。
その柔らかさも融通無碍。
現状の柔らかさだって、もっと硬くしよう
と思えばいくらでも硬くできる。”
目次から抜粋引用
“独活さんの人柄
こまごまと胡麻
ビールに枝豆は真実か
エノキ家の家計
かまぼこの闇”
エッセイストで漫画家である著者による、
食べ物についてのエッセイをまとめた一冊。
地味な独活から巨大なハンバーガーまで、
自筆のイラストと共に楽しい雰囲気で書かれ
ています。
上記の引用は、豆腐について書かれた話で
の一節。
豆腐を噛むことについて書かれている話なの
ですが、あまり噛むということを意識して食
べたことがありませんね。
味も固さも、作り方や調理の仕方に合わせて、
どのようにもなる豆腐という食べものは、な
んとも不思議なものです。
私が豆腐で噛むことを意識するようになるの
は、厚揚げ位の硬さからでしょうか。
木綿ならばしっかりと噛んで食べますが、絹
ごしは舌で潰して飲んでいるように思います。
著者はベテランで大作家と呼ばれるに相応
しい年齢になっておられるでしょうに、某有
名ハンバーガーチェーン店の巨大ハンバー
ガーにも挑戦されておられます。
これからもお元気で書き続けて欲しいと思い
ました。
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インスタントラーメンを出す店ありましたね。時代時代でこういう店出てきますがさすがに2回はいかないよね。
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色々なエッセイ。
食べ物のあれこれ、ですが、美味しそうというより
へぇ、という内容。
エノキを数えるのと、ビールを温める話に
ちょっと興味がありますが、やる事は…。
ウィンナーの話もありますが、弁当に入っているのは
赤いものが多いので、微妙な気になるのではないかと。