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商品説明
かつて日本人の意識に密着していた本家と分家の関係。江戸の武家社会では「家」の存続のため、より重要な意味があった。佐賀藩鍋島家など、全国の諸大名の事例から、上下関係ではわりきれない複雑なお家事情を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
野口 朋隆
- 略歴
- 〈野口朋隆〉1971年埼玉県生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了。博士(比較社会文化)。福岡大学人文学部非常勤講師。佐賀大学大学院経済学研究科非常勤博士研究員。
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紙の本
本家・分家のメリット
2023/02/23 16:42
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投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の大名の本家と分家、所謂本藩と支藩の関係を紹介した一冊。本家が分家を従えるといったような一方的なものではなく、各家の来歴によりその在り方は様々。ただ常に改易の危機が考えられるだけに、分家を起こすということは、リスクを分散させるために一定のメリットがあったのであろう。また幕府の側も、本家と分家の争いに介入する際には、血統の維持と安定を重視しており、前代の室町幕府とは違う抑制的な姿勢を感じる。大きな騒乱なく、本家・分家のシステムが運用されていたことに、武家政権の成熟が見られるのである。